皆さんこんにちは!武田塾倉敷校です!
今回は古文の参考書「古文上達 読解と演習56」について紹介していきたいと思います!
「古文上達 読解と演習56」はどんな参考書?
本書の目的は、国公立大学の古文を読み解くのに十分な実力を身につけることです。
他の国公立大学対策の参考書と同じく、本書の難易度もたいへん高いです。基本的な単語や文法や読み方の習得はもちろん、共通テストや他のマーク式の問題を、ある程度解けていることが前提です。そういう土台を基に、国公立大学に必要な「記述」の実力を養っていけることが、本書に取り組む意義です。
本書に収録されている問題数は「56」です。これだけ聞くと多すぎると感じるかもしれませんが、それぞれの問題の文章を見て気づくことは、その「短さ」です。タイプの違う短い文章をたくさん読み、それについての記述問題をたくさんこなすことによって、国公立大学で求められる古文の実力を確実に、身につけることができます。
また本書には古文という科目の背景知識が、たくさん書かれています。現代文を読む上で文章の読み方や語彙力だけでなく、現代文で頻出の文章の背景知識、つまり「テーマ」を覚えるのも大事であるように、古文においても単語や文法だけでなく古文の背景知識も学ぶことは重要です。国公立大学などの難易度の高い大学の問題においてはなおさらそうでしょう。
本書の重厚な知識と実践体験を通じて、国公立大学の古文に挑むための実力を養っていただければと思います。
「古文上達 読解と演習56」の特徴
ここからはこの参考書の優れたポイントについて紹介します。
記述対策に最適な文章量
本書は国公立志望の方、つまり「記述問題」への対策が必要な方に、取り組んでほしい参考書です。記述問題に向けて養うべき能力は傍線部の箇所を日本語訳にしたり、説明したりできる能力です。そこでは長い文章のあらすじをざっくり把握する能力「以上」のものが求められます。共通テストや私立大学の古文は安定して高い点数がとれるのに、国公立大学の古文では歯が立たない。そういう方にとって必要なのは、短い文章でよいのでそこで引かれた傍線部の箇所を、丁寧に記述する訓練を積むことです。内容把握はもちろん大事ですが、国公立大学の問題では減点を防ぐために細かく正確に文章を読み、それを表現する力が試されます。本書に収録されている問題の文章は、それほど長くありません。しかしそれゆえに、短い文章の中で確実に答えを表現する力を、本書では養っていくことができます。
古文の実力を底上げしてくれる「古文雑学」と「ズームアップ」
古文を勉強していて感じる「古文の読みにくさ」の原因は、いったいどこにあるでしょうか。さまざまな言い方が可能ですが、一つには「当時の人たちが考えていたこと」と「今の人たちが考えていること」に大きなギャップがあることが挙げられます。平たく言うと、両者における「常識」が異なるのです。古文に今の常識を無理にあてはめて読んでも、「読みにくい」と感じてしまうのは当然です。ではどうすればよいか。答えは単純です。古文が書かれた時代の「常識」を学べばよいのです。本書の第二章は「古文雑学」と題されており、またそれぞれの問題の解説に「ズームアップ」と題された文章が付されています。それらを通じて、現代人にとってはピンとこないけれど、古文を正しく読む上では大切な知識を学んでいくことができます。知っていなければ大学に合格できないというたぐいの知識ではありませんが、知っておくと古文の読解が格段にスムーズになります。記述問題を解いていく合間にそれらを学ぶことで、古文の実力を底上げしていきましょう。
「古文上達 読解と演習56」の使い方
①第一部入門編をざっと読む
第一部は三つの章に分かれています。次の第二部・第三部に向けて心得ておくべき古文の背景知識が列挙されています。人によって既に知っているものもあれば、まだ知らないものもあると思います。いずれにしても一生懸命覚えるというよりも、一通りざっくり読んでもらうだけでよいです。即効性はないかもしれませんが、問題を読み解く際にじわじわと効いてきます。一回限りというより、何度も読み返してみることをオススメします。
②第二部基礎編にじっくり取り組む
第二部は30の問題から成ります。それぞれが問題から解答・解説まで含め、見開き2ページで完結しています。日本語訳や説明問題がメインなので、実際に手を動かして答案をつくり、答え合わせをしましょう。単語や文法といった基本的な事項も振り返りながら、記述問題に少しづつ慣れていくようにしましょう。
③第三部演習編で総仕上げをする
第三部は26の問題から成ります。第二部と比べて比較的長い文章と、難易度の高い問題が出題されています。これまでの実力試しのつもりで、全力で取り組むようにしましょう。答え合わせの際には直接問題に関係あるところないところ関係なく、すべて余さず読んで、次に活かすようにしましょう。第二部・第三部56の問題をすべてこなしたならば、国公立大学の古文に挑む上で最低限必要な準備を、終えることができていると思います。
以上、「古文上達 読解と演習56」についての紹介でした。
国公立志望の方向けの参考書になりますので、必要に応じて取り組むようにしましょう!!
まとめ
古文上達 読解と演習56についてご紹介しました。
基本的な単語や文法事項が完成しており、古文ポラリス1、2を終えてから国公立二次試験に向けての対策用の参考書として取り組むと力になると思います。是非取り組んでみて下さい。
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いかがだったでしょうか。
今後他の参考書についても詳しく紹介をしていくので、是非ご覧になってみてください!
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