皆さんこんにちは!武田塾倉敷校です!
今回は現代文の参考書「現代文と格闘する」について紹介していきたいと思います!
「現代文と格闘する」はどんな参考書?
本書の目的は、難関大にも通用するような現代文の実力を身につけることです。
難関大にも通用するような現代文の実力とは何でしょうか。それまでの問題では感じることのなかった「難関大特有の現代文の難しさ」とは、いったいどういうものでしょうか。さまざまな答え方があると思いますが、少なくともそのうちの一つとして挙げられるのが、「難関大の現代文の問題を解くためには傍線部の周辺、つまり部分を読み込むだけではダメで、あくまでも文章の全体を細かく読み込み、その内容を正確に、理解できている必要があるから」というものです。
確かにある段階までは、文章それ自体をじっくり読んだりせずとも、問題で問われていそうなところを拾い読みしながら、「たぶんこれだろうな~」と思ったものを答えとして選ぶだけで、案外高い点数がとれたりするものです。しかしそういう人でも、難関大の問題になると途端に苦戦するようになることがあります。難解大で出題されるのは、そのような「小手先の読み方」では解けない問題であることがほとんどだからです。
では「小手先の読み方」ではない、難関大にも通用するような「真の読み方」とはどういうものでしょうか。それは、「一切のごまかしに頼ることなく最初から最後まで問題文を丁寧に読み込む」という、ある意味当たり前で、つまらないものです。しかしそれこそが本当の意味で、現代文の実力を上げる方法です。やみくもに現代文の過去問に取り組み、その場の正答率に一喜一憂することを繰り返すよりは、時間をかけてどんな問題にも通用する実力を身につけた方がはるかに効率的です。『現代文と格闘する』という本書のタイトル通り、文章を読むということに真正面から向き合い、現代文と格闘してほしいと思います。
「現代文と格闘する」の特徴
ここからはこの参考書の優れたポイントについて紹介します。
意味段落ごとの要約と文章全体の要約という二段階の要約作業
本書には評論と小説合わせて13の問題が付されており、その全てにおいて各文章を要約するよう指示が出されています。特筆すべきは、そこでの要約が「意味段落ごとの要約」と「文章全体の要約」の2つに分かれているということです。いきなり文章全体の要約に飛ぶのではなく、まずはまとまった意味段落ごとの要約をつくってから改めて文章全体の要約をつくりあげることで、段階を踏んだ納得感の強い要約文を書くことができるようになると思います。言うまでもなくこの作業はたいへんなものです。小手先のテクニックを弄するだけではこの「二段階の要約作業」をこなすことはできません。だからこそ目を背けずに、一歩ずつステップを踏みながら取り組むことで、これまでの自分の読み方をより高いレベルのものにしてもらいたいと思います。
受験勉強に留まらない好奇心を刺激してくれる背景知識の解説
本書の第一部のタイトルは「ことばをイメージする」というものです。そこでは言葉の「暗記」ではなく言葉からどういうイメージを連想すればよいかが、豊かな周辺知識と共に解説されています。現代文で頻出する言葉を理解することは、その言葉の辞書的な意味を覚えることとイコールではありません。本文中にはいちいち書かれることはないが、押さえておきたい言葉の背景をじっくりと、学んでいくことができます。
他にも第二部と第三部の合間に「知の扉」という入試頻出のテーマを深堀してくれる箇所が設けられています。難関大の現代文を解くのが得意な人は、その文章それ自体を楽しめているような人が多いです。
好奇心がある人は、負担を感じることなく現代文の学習を進めていけることが多いので、結果的に現代文という科目が得意であることが多いのです。そのような好奇心を刺激してくれる記述が、本書の解説には満ちています。それらを読み物として楽しむことができるようになった日には、自分の中の現代文への苦手意識がなくなっていることに気づくと思います。
「現代文と格闘する」の使い方
①第一部「ことばをイメージする」を読んで現代文頻出の言葉を理解する
当然のことですが文章は言葉の組み合わせから成り立っています。それゆえ現代文の学習においては文章の読み方を理解するのと同時に言葉から受け取るイメージを理解する必要があります。もちろん言葉は世界に無数に存在するので、本書の解説を読むだけで現代文に出てくる言葉の全てを理解できるわけではありません。しかし本書の解説を通じて「ひとつひとつの言葉を理解するとはこういうことなのか」という感覚を、養っていくことができます。言葉の理解の仕方を学んだ後で、文章の理解の仕方に進んでいきましょう。
②第二部「文章を読みつなぐ」を読んで文章を「読みつなぐ」方法を理解する
第二部では評論と小説を一つずつ題材にとりながら文章の読み方を学んでいきます。本書が目指すのは文章全体の理解なので、それぞれの文章を独立して読むのではなく、それらの関係性に焦点があてられながら読むことになります。だから本書では、文章を「読みつなぐ」という言葉で表現されています。この後、実際の問題を解いていく上で最低限必要となる方法を、身につけていきましょう。
③第三部「文章を格闘する」を読んで現代文の確固たる実力を身につける
第三部ではいよいよ問題演習です。第一部・第二部で学んだ知識・理解をフル活用しながら、問題に取り組んでいきましょう。その際、頭の中だけで理解するのではなく実際に手を動かし文章を読み、解答をつくっていきましょう。第二部で問題文にどう書き込みをいれていくかを学びますので、それに従い文章を読み解いていきましょう。さらにその成果を要約にまとめることで文章全体の意味を把握できてから、問題を解きましょう。文章を正しく読めていればおのずと正解を選ぶことができる過程を実感してもらえればと思います。
以上、「現代文と格闘する」についての紹介でした。
まとめ
イメージとしては現代文読解力の開発講座を更にレベルアップしたような参考書です。
この1冊が完成すると、早稲田などの現代文での非常に高いレベルまで対応することが可能です。
復習にしっかりと取り組み、確かな現代文の力を身につけるようにしましょう!
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いかがだったでしょうか。
今後他の参考書についても詳しく紹介をしていくので、是非ご覧になってみてください!
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