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現代文おすすめの参考書「国語力を伸ばす語彙1700」の特徴や使い方を紹介!

「国語力を伸ばす語彙1700」はどんな参考書?

国語力を伸ばす語彙1700ってどんな参考書

 本書の目的は現代文に出題されるような文章を読み解く上で、必要になる基本的な語彙力を身につけることです。

 現代文の学習と聞いて何を思い浮かべますでしょうか。一つは「対比」や「因果関係」などの「論理力」を学んでいくことが、挙げられるかと思います。他にも「この」や「その」といった「指示語」をその都度明らかにするための学習とか、「選択肢の絞り方」といったテクニカルな学習なども挙げられることでしょう。もちろんそれらはすべて大切なことです。けれども、それらすべてに共通する現代文の「土台」が存在します。それが「語彙」です。

 科目を英語に置き換えて考えてみましょう。英語学習において何が最も大切かと問われれば多くの人が「単語力」と答えるのではないかと思います。「英文法」や「英文解釈」や「論理的な英語長文の読み方」など大切なことがいくつもありますが、しかしまず「英単語」をある程度知っておかなければ、それらはほとんど意味をなしません。

現代文の土台は語彙

 いや、でもそれは「英語」の話だろう。外国語である「英語」と母国語である「現代文」では、また話は変わってくるのではないか。そのように思われる方もいらっしゃると思います。しかし、ここで問うて欲しいことがあります。それは「私たちがふだん母語として用いている語彙と、現代文で用いられている語彙は本当に同じだろうか?」というものです。

 そう、ふだんからよっぽど読書に親しんでいる人を除き、現代文に出てくるような文章はほとんど「外国語」のように見えるのではないでしょうか。もしそうであるならば、英語を学ぶ時と同じように、何をおいてもまず基本的な「語彙」を、身につける必要が出てくるでしょう。

 本書はまさにその「語彙力」を身につけるための参考書です。似たような参考書に「テーマ」を扱ったものがありますが、本書はさらにその手前、つまりどんなテーマであっても共通して出てくる「基本的な語彙」を扱っています。おそらくは多くの受験生は本書に取り組むと「母語なのにぜんぜん意味が分からない」という嫌な体験をしてしまうと思います。しかし、それは全く悪いことでありません。ふだんの日常生活でほとんど触れない文章を読んでいくのですから、それはむしろ当然のことです。悪いのはそのような「ほんとうは分かっていない語彙」を多く放置したままで「なんとなく」文章を読んでくことです。それでは偶然高い点数がとれることはあってもそれを安定して取り続けるのは難しいでしょう。「急がば回れ」の精神で本書に取り組み、現代文の「土台」を身につけていきましょう。

 

「国語力を伸ばす1700」の特徴

国語力を伸ばす語彙1700の特徴

ここからはこの参考書の優れたポイントについて紹介します。

最低限のカテゴリー分けがされた取り組みやすい構成

 本書にはそのタイトルが示す通り1700の語彙が収録されていますが、それらはいくつものカテゴリーに分けられています。ますは「評論編」「小説編」「成語編」の三つにカテゴリー分けがなされています。最後の「成語」とは、四字熟語や慣用句などを意味したカテゴリーです。本書に取り組む人の中には入試で小説を読まなくてよい人や、まずは優先的に四字熟語の苦手を克服したいという方もいらっしゃると思います。そのような方にとって本書のカテゴリー分けはとても助かるものだと思います。

 また、それぞれのカテゴリーの中でさらなる細分化がなされています。例えば「評論編」においてはそこからさらに「言葉に関する語」「文化に関する語」「自然・科学に関する語」など、細かく分野が分けられています。そのおかげで「基本的な語彙」をただ覚えていくだけよりも効率のよい学習が可能になっています。これらのカテゴリー分けを上手く用いて、メリハリをきかせた学習を進めてもらえればと思います。

語彙の使い方も学ぼう

「実際の使われ方」が分かる構成

 語彙を覚える際に大事なのは、それが実際にどう使われているかもセットで覚えることです。入試において「この語彙はどういう意味か」という問題はほとんど問われません。にもかかわらず語彙を学ぶのがなぜ大切なのかというと、当たり前の話ですが、その語彙が現代文の文章の中で用いられているからです。であるならば、語彙の学習では単にその意味を覚えるだけでなくその実際の使われ方を知ることも必要になってくるでしょう。

 本書では語彙の「意味」だけでなくその「使い方」までも例外なく収録されています。その使い方は一例ですから、これをもってその語彙の全ての使い方を知ることはできませんがまずは一つ使い方を知ることで、その後の現代文読解をスムーズにすることができます。

「国語力を伸ばす1700」の使い方

国語力を伸ばす語彙1700の使い方①基本的には「評論編」から取り組む

 よほど時間がない人や「小説」や「四字熟語」などが突出して苦手な人を除き、まずは最初の「評論編」から取り組むようにしましょう。現代文の試験を受ける受験生のほとんどすべての人が「評論文」を読む必要があることに加え、現代文の文章を読んでいて「難しかった」と感じる時のほとんどが、この「評論文」であると思われるからです。ふだん用いる日本語の感覚からはかけ離れた語彙が、この「評論編」にはたくさん出てきます。付随の赤シートなども用いながら、一つ一つを確実に覚えていきましょう。

②「小説編」と「成語編」に取り組む

 入試で「小説」を読む必要がある人や「四字熟語」などの知識が問われる人はもちろん、時間に余裕があればそうでない人も後ろに続く「小説編」や「成語編」にも取り組んでほしいと思います。というのは、もちろんこの「評論編」「小説編」「成語編」というカテゴリー分けはとても有効なものなのですが、例えば「小説編」に収録されている語彙が評論文では絶対に出ないとは言えないからです。「評論編」に収録されている語彙は「評論文」に、「小説編」に収録されている語彙は「小説」に、比較的出てくる割合が高いですが、やはり「比較的」ですので100%そうなるわけではありません。できれば「評論編」「小説編」「成語編」のすべてに取り組んで、どんな文章にも通用する語彙力を身につけていきましょう。

大まかな語彙のイメージを学ぼう

まとめ

以上、「国語力を伸ばす語彙1700」についての紹介でした。

現代文の単語は一語一句暗記するというよりは、一つ一つの言葉の大まかな意味をきちんと説明することが出来ることを意識して取り組んでみましょう!

 

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