皆さんこんにちは!武田塾倉敷校です!
今回は英語の参考書「Vintage」について紹介していきたいと思います!
「Vintage」はどんな参考書?
本書の目的は、既に身につけた英文法・語法の知識を問題演習を通じて定着させることです。
本書は英文法についての参考書ですが、どちらかと言えば「アウトプット」を目的とするもの、つまり「問題集」としての性格が強いです。なので、英文法への理解が不十分な状態で本書に挑んでも、効果は薄いと考えられます。本書のポテンシャルを十分に発揮するためにも、まずは講義系の参考書、例えば『大岩のいちばんはじめの英文法』を読んで、英文法への理解を一通り身につけた後で取り組むようにしましょう。
なお、武田塾では基本的に本書を「英文法・語法」の習得のための問題集として位置づけています。本書は6つのメイン分野と発音・アクセントから成りますが、まずはそのうちの2つのメイン分野である「英文法」と「語法」を終わらせることだけに注力してもらえればと思います。
「Vintage」の特徴
ここからはこの参考書の優れたポイントについて紹介します。
「問題解決力=自分で考える力」を重視する方針
本書のような文法問題集は他にもたくさんあります。その中でこの『Vintage』を選ぶ理由は何でしょうか。本書の「はじめに」にでは「本書は、類書とは異なり、解説の文字量が非常に多くなっています」という一文があります。さらにその理由として「問題解決力=自分で考える力を身につけて欲しい」と書かれています。実際、本書の解説を見ると、答えとなる英語表現とその日本語訳がたんに掲載されているだけでなく、その答えに至るために必要な知識や考え方もセットで掲載されていることが多いです。
それはとても大事なことです。なぜなら本書に取り組むことを通じて達成してほしいのは、本書の問題すべてに正解できるようになることではなく、それがどうして正解なのか、逆にどうして不正解なのかを自分なりの言葉で説明できるようになることだからです。過去問や本番の問題に初見で挑む時を想像してもらえれば分かるかと思います。答えが一つに決まっていない状態で、確かな根拠をもって最後答えを一つに絞る過程が必要になってきます。本書ではその過程を手助けするためのコメントが解説に付されており、そのおかげで「問題解決力=自分で考える力」を、独学でも十分に身につけることが可能になっています。
しかしとは言え、各文法分野の理解の部分を一から丁寧に説明してくれているわけではないことにも、注意を向けるべきでしょう。本書が重視する「問題解決力=自分で考える力」も、それはあくまで英文法についての基本的な理解があることを前提にしたものです。やはり本書に取り組む前に何らかの講義系参考書を用いることで英文法の理解をおおよそ掴んでおくことが理想的です。そのような土台があってこそ真の「問題解決力=自分で考える力」を身につけることができます。
演習量不足を一冊でカバーできるボリューム感
本書は他の多くの問題集同様「一冊を完璧にする」ための時間と労力が多く必要とされます。手にした瞬間に「こんな分厚いものを終わらせなければならないのか」と意気消沈してしまった方も多いのではないかと思います。確かに、本書に掲載されている問題の総数は「1596」という驚くべきものです。しかし、本書で優先して身につけるべきは、あくまでも「英文法・語法」に限られていたということを思い起こして欲しいです。先ほど言った「1596」という問題数の中で「英文法・語法」に焦点を当てたものだけを取り出すとその数は「847」と、約半分程度にまで抑えられます。
精神的な負担も少しだけ和らぐのでないでしょうか。「いや、それでも多い」と感じる受験生に分かっていただきたいのは、受験英語における英文法・語法の実力を確かなものにするためにこの「847」という数字は乗り越えて欲しい壁であるということです。もちろん講義系の参考書を読み込むことはとても大事なことです。けれども、そこで得た知識を真に「使えるもの」とするには、実際に問題を解くことでしかありえません。それも、たくさんの問題を解くことがどうしても必要になってきます。本書に収められている問題をすべて完璧にすることで、英文法・語法における「演習量」を十分なものにしていただければと思います。
「Vintage」の使い方
①ページ左側の問題を順に解いていく
本書は問題集です。ページの左側にある問題を、上からどんどん解いていきましょう。四択問題、並び替え問題、正誤問題、さまざまなバリエーションがありますが、いずれにしても共通して意識してほしいのが「どうして自分はこれが正解だと思うのか」を、きちんと言葉にできるかということです。自分がこれまで学んだ知識を総動員して、ひとつひとつの問題に取り組んでほしいと思います。
②ページ右側の解答・解説を順に読む
解いた問題はその後順に解答・解説を読み答え合わせをしていきましょう。その際「理解」のレベルと「知識」のレベルを分けることができればより良いと思います。つまり、例えば「関係詞」や「分詞」の問題で「そもそも関係詞や分詞とはどういうものか」が分からなかった場合、それは英文法への「理解」が足りていないことを意味します。その一方で、そういう「そもそも」の理解はあるのだけど間違えてしまった場合は、分野特有の細かい「知識」がまだ身についていないことを意味するでしょう。
繰り返しになりますが、英文法への「理解」を身につけるためには講義系の参考書をしっかり読み込むことが必要になります。本書の前に今一度読み返すことを強くお勧めします。「知識」で苦戦してしまう場合は、本書の演習を通じて少しづつ覚えていければ問題ありません。このように自分に何が欠けているのかを常に意識しながら解答・解説を読み進めていくことで、改善点を明確にし英語への理解をより深めていけるかと思います。
以上、「Vintage」についての紹介でした。
参考動画
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いかがだったでしょうか。
今後他の参考書についても詳しく紹介をしていくので、是非ご覧になってみてください!
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