皆さんこんにちは!武田塾倉敷校です!
今回は英語の参考書「入門英文問題精講」について紹介していきたいと思います!
「入門英文問題精講」はどんな参考書?
本書の目的は、英文読解の基礎を身につけることです。
共通テストの難化・分量の増大に伴って「多読・多聴」の重要性がこれからますます上がり、反対に「英文解釈」や「英文読解」の重要性はこれからどんどん下がっていく。そのような意見を聞くことがあります。しかし、ほんとうにそうでしょうか。
確かに、あまりにも難解な英文を時間をかけてじっくりと、ひとつひとつ訳していくような従来の英文解釈の重要性は、これから下がっていくかもしれません。共通テストや志望校の過去問を開いてみれば、その制限時間に対する分量の多さにほとんどの受験生が圧倒されるのではないかと思います。この何年かで、入試問題において読むべき英文の量が増えたことは間違いありません。
かと言って、やみくもにたくさんの英文を読んでいればそのような入試問題に対応できるようになるのでしょうか。そんなことはないと思います。根拠をもって正解を選ぶために必要なのは英語の「土台」に基づいた「型」通りの英文読解への理解です。たとえ読むべき英文の量が増えようが、まず目指すべきは短い英文を確実に読めるようになることです。
本書は何か突飛なことを言うわけでありません。あくまでも英語の「土台」そして「型」を重視した英文読解の参考書です。とは言っても文章は平易で、受験生のつまずきやすい箇所が丁寧に解説されています。本書を通じて、できるだけ早くに英語の「型」を身につけて、難化する英語の試験に向けて備えましょう。
「入門英文問題精講」の特徴
ここからはこの参考書の優れたポイントについて紹介します。
英文の主語と動詞を見抜くことを軸とした構成
英文読解の「土台」とは何か。それは英文の「主語」と「動詞」を見抜けることです。英文を読むためにはさまざまに気を付けるべきことがありますが、何をおいても「主語」と「動詞」の特定が先決です。本書においてはすべての指示文が「英文の主語と動詞を見つけながら日本語にしましょう」というものになっています。ここから著者の竹岡先生がもつ、「土台」への意識の度合いをうかがい知ることができます。
もちろん本書の解説には「主語」と「動詞」を見抜くこと以外についての豊富な記述がありますが、まずはこの「主語」と「動詞」を見抜くことを最も強く意識して本書に取り組んでいきましょう。
英文の「形」だけでなくその「意味」にもこだわった解説
英文解釈の参考書の中には、英文の「形」の解説だけに力点を置いているものが多いです。そういう参考書では、SVOC振りや複雑な構文の説明を通じて、その英文がどういう「形」をしているのかを鮮やかに提示してくれます。もちろん、英文を読む上でそういう「形」へのアプローチは必要なものです。しかし、それだけではその英文を理解し尽くすことは難しいでしょう。
当然のことながら、英文を十分に理解するためにはその英文がどういう「形」をしているのかということだけではなく、その英文がどういう「意味」なのかということも分からなければなりません。ある英文を見てSVOC振りができる。どういう文法事項や構文が使われているも分かる。単語帳や熟語帳で覚えた訳語を当てはめることもできる。にもかかわらず、その英文の「意味」がいま一つ理解できない。もしそういう経験をしたことがある方がいれば、その方は英文の「形」に意識が向かうあまり、英文の「意味」への意識が欠けてしまっているかもしれません。
本書の解説は他の英文解釈の参考書と同じく、英文の「形」に配慮されているのはもちろん、さらに英文の「意味」にも配慮されているものになっています。英文を読んでいて、英文の解釈はできているのだけどその意味がいま一つピンとこないことに悩んでいる方にとって、本書の解説はまさに「目から鱗」であると感じるはずです。「そういうふうに理解すれば良かったのか!」と感じることができると思います。
「入門英文問題精講」の使い方
①「英文法の基本講義」を読む
問題に取り組む前に「英文法の基本講義」を読んで本書に取り組むための土台を確固たるものにしましょう。抽象名詞と固有名詞、句と節など英文を読む上で、そしてその解説を読む上での「基本」が簡潔にまとめられています。また、この「英文法の基本講義」には著者である竹岡先生による「講義動画」が収録されています。それも利用しながら、焦ることなく基本を身につけましょう。
②問題の英文を自力で日本語に訳してみる
問題では英文が与えられ、その主語と動詞を見つけた上でそれを日本語に訳すことが求められます。訳していくなかで自分が理解できていない箇所が分かるので、頭の中で完結させずに必ず実際に手を動かして訳文をつくっていくようにしましょう。英文中の分からない単語については次のページに語句解説がありますのでそこを参照しましょう。なお、そこでの語句の解説は一般的な単語帳を上回る充実したものです。そして問題の下にある「読むヒント」では受験生が苦手とするポイントが事前に示されています。自力で難しいと感じた場合それを参照して、何とか自力で訳語をつくるようにしましょう。
③解説を読んで、自分の読解に足りていなかった知識や理解を補う
訳文がつくれたら該当の解説を読みましょう。まずはその英文の主語と動詞を中心とした「文構造」を正しく見抜けていたかを左上の「精講」のところで確認しましょう。そしてその後に続く解説を読んで、正しい英文読解に必要な知識や理解がいかなるものなのかをしっかりと学んでいきましょう。最後に解答例を確認して、自分の訳文と照らし合せましょう。
以上、「入門英文問題精講」についての紹介でした。
参考動画
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いかがだったでしょうか。
今後他の参考書についても詳しく紹介をしていくので、是非ご覧になってみてください!
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