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漢文おすすめの参考書「漢文早覚え速答法」の特徴や使い方を紹介!

「漢文早覚え速答法」はどんな参考書?

この参考書の目的は、受験漢文頻出の句形と漢字をマスターすることです。

受験勉強において漢文という科目に割くことのできる時間は、どのくらいあるでしょうか。もちろん人によるとは思いますが、漢文は多くの受験生にとってできるだけ効率的に、無駄なく勉強したいと感じる科目ではないでしょうか。そうした思いに本書は確実に応えてくれます。
本書には受験漢文を突破するのに必要十分な情報が凝縮されています。「これだけ覚えれば大丈夫!」という著者の自信に満ちた語り口とともに「句形」と「漢字」を中心に学んでいくことができます。

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ゼロ知識から取り組むこともできますが、もし「再読文字」や「返り点」などの基礎知識や理解が怪しいと感じる場合、本書の前にそうした基礎について書かれている参考書に取り組んでみても良いと思います。
一例として『ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習』という参考書の一・二章を挙げておこうと思います。そうした基礎を身につけた後、本書に書かれてある内容を自分のものにできれば、受験漢文に挑む上での基礎体力は十分身に付きます。本書を効果的に用いて、できるだけ少ない時間と労力で受験漢文を突破してもらえればと思います。

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「漢文早覚え速答法」の特徴

ここからはこの参考書の優れたポイントについて紹介します。

受験漢文の合格を助ける10の「いがよみ」公式

 本書では「いがよみ」公式を中心に書かれています。ここでの「いがよみ」とは何のことでしょうか。それは、「漢字以外の読み」の略された表現です。「漢文なのに漢字以外の読み?」と思われる方も多いと思います。詳しくは本書の「はじめに」を参照してほしいのですが、漢文では「漢字」の読み方だけでなく「漢字以外」の読み方もしっかりと覚えなければなりません。

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例えば「使役の句形」で大切なのは「使」を「しむ」と読むことというよりも「をして」のほうを正しく覚えることです。つまり漢字「以外」の読みを覚えることが何よりも大切というのが本書の全体を貫く方針です。その方針が既に本書の独創的な特徴ではあるのですが、その公式を10個にまとめてくれているのも本書の持つ優れたポイントです。「いがよみ」公式は各章で極めてコンパクトに分かりやすくまとめられています。それぞれを正確に覚えていくことで受験漢文に必要な基礎体力をばっちり身につけることができると思います。

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重要句形と漢字だけで書かれている「コレだけ漢文」

 本書は3つのchapterからなります。chapter1で「いがよみ」公式を学び、chapter2で漢字を学び、chapter3でその2つのいずれにも収まりきらない、受験勉強突破のための「ウラワザ」を学んでいくことになります。このchapter3の最後、つまり本書の最後の最後にあるのが「コレだけ漢文」という文章です。
この文章には本書で学ぶ「句形」と「重要漢字」、そして著者によるアツいメッセージがふんだんに盛りこまれています。「コレだけ漢文」を暗唱する過程で受験漢文に必要な知識をまんべんなくおさらいすることができます。「コレだけ漢文」を中心に勉強を進めるのも良いですし、それを本書の学習の総集編として、総復習の道具として使うのも良いでしょう。
本書は全体を通じて情報がギュッと凝縮されている参考書ですが、この「コレだけ漢文」は、そういう情報の凝縮の頂点とでも呼べるような文章です。そのメッセージにも鼓舞されつつ、「コレだけ漢文」を有効に活用してもらえればと思います。

 

「漢文早覚え速答法」の使い方

①chapter1で10の「いがよみ」公式を覚える

 「いがよみ」を意識して受験漢文の肝である句形を覚えていきましょう。特別なやり方は必要ありません。各章に登場する「公式」を覚え、それを基に「練習問題」を解き、「解き方」を見ながら練習問題の答え合わせをし、仕上げとして「入試問題」を解く。書かれてある順番通りで確実に進めていくことで、句形の理解を自分のものにすることができると思います。途中途中で「田中先生のFAQ」という箇所があります。本書のコンパクトな解説からわずかにこぼれおちる受験生の疑問がカバーされたものです。すべて読み込みましょう。

 

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②chapter2で「重要漢字」を学ぶ

 本書の中心は「漢字以外の読み」、「いがよみ」の公式ですが、かと言って漢字の学習が全く不要かといえばそうではありません。受験漢文では、漢字の読みそれ自体を問う問題も出題されるからです。純粋な知識問題ですので、ある程度の対策が必要です。しかし、漢文で出題されるのは現代文のように「漢字」を書く問題ではなく、あくまでも漢字の「読み」を書く問題ですので、本書に収録される91の漢字を「見て慣れる」だけで良いです。すき間時間などを活用して漢字問題のとりこぼしがないようにしてもらえればと思います。

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③chapter3で「ウラわざ」を学び、別冊で問題ごとの対策法を学ぶ

 chapter3で句形や漢字「以外」の知識を学んでいきましょう。具体的には熟語・漢詩・文学史などです。更には重要な句形と漢字が盛り込まれた「コレだけ漢文」という文章もあります。chapter1・2で学んだ知識を基にしてchapter3で漢文の知識・理解を完璧にしましょう。

 また、本書には別冊があり、そこでは問題ごとの対策法を学ぶことができます。共通テスト・私大・記述、それぞれに応じた解説が具体的に書かれています。本書で学んだ知識を問題ごとにどのように活用すれば良いのかという観点を持って進めていきましょう。

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以上、「漢文早覚え速答法」についての紹介でした。

参考動画

 

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いかがだったでしょうか。

今後他の参考書についても詳しく紹介をしていくので、是非ご覧になってみてください!

 

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