今回は文系理系問わず、
共通テストで点数を取るために必要な文法知識を身につけるための、おすすめ古典文法の参考書を紹介します。
本屋さんで中身を見て、これが良さそうだなと思って参考書を選んでみても、
難しすぎる・簡単すぎるなど、自分のレベルにあっていないものだったり、
分厚くて結局最後まで終わらなかったり、一通り取り組んでみたけどあまり実力がつかなかったりと、
取り組む参考書を選ぶことは難しい部分があると思います。
このブログを読んでくれている人の多くは、
「古典文法の勉強をしたいけど、どの参考書を使えばいいのか分からない」という人だと思うので、
このブログを参考に自分に合った参考書選びをしてみて下さい!
古典文法の参考書の種類について
古典文法の参考書は大きく分けて3種類!
まず、古典文法の参考書は大きく3つに分類することができます。
①講義系参考書 |
②問題演習系参考書 |
③講義&問題演習系参考書 |
この違いについてまず説明をします。
①講義系参考書
講義系参考書とは、単体で用いるものではなく、
基本的には問題演習系の参考書とセットで利用してもらいます。
「講義系参考書を私は全く利用しないです...」もしくは
「講義系参考書の内容を全てを暗記します!」というような形ではなく、
分からない部分を読んで、理解を深める辞書的な補助の参考書であることを忘れないようにしましょう。
②問題演習系参考書
まずは文法の基本事項をジャンル順で覚えていく必要があります。
古典文法は問題を解く部分よりも、
文法知識(意味、接続、活用、意味の使い分け)を覚えることが大切です。
その際に利用するのが問題演習系の参考書です。
こちらも基本的には単体で利用するものではなく、講義系の参考書と合わせて使用します。
ただ単に文法の問題の答えを暗記するのではなく、
なぜその答えになるのか解答の根拠をきちんと説明できるようにすることを意識して取り組みましょう。
③講義&問題演習系参考書
①講義系参考書と②問題演習系参考書が1冊にまとまっているような参考書です。
2冊併せて利用する必要が無いので、
1冊で知識のインプットとアウトプットまでできるようになっています。
古典文法のおすすめ講義系参考書
ではここからは、実際に武田塾のルートでも利用しているような、おすすめの参考書を紹介していきます。
おすすめの講義系参考書は2冊あります。
富井の古典文法をはじめからていねいに
古文の文法をわかりやすく授業形式で説明してくれています。
古文が苦手な人や、古文の勉強をゼロから始める人でも取り組めるように、
基本的なレベルからていねいに解説をしてくれています。
講義系の参考書のため、収録されている問題自体は少ないです。
例えば、過去の助動詞「き・けり」を学ぶと、
その単元の最後に4,5問練習問題がついているような形式です。
そのため、問題を解くという点において考えると、
必ず合わせて問題演習系の参考書で数をこなす必要があります。
(問題演習系の参考書は、この後紹介をします。)
また付属の別冊では、活用や識別を図解でコンパクトに解説してくれています。
一通り文法知識をインプットした後、文法知識の要点を確認していく際にとても使いやすいです。
岡本梨奈の 1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本
こちらの参考書も、ゼロから始める人にも分かりやすく書かれている参考書です。
著者の岡本先生が、
「この1冊で入試の古文読解が出来るようにするための文法を効率的に学べる教材にしたい」
との思いで、どの順番で学んだ方がいいかも考えて構成がされています。
例えば、敬語は文法書の最後に持ってくる参考書が多いですが、
助動詞を勉強する際に敬語が分かっていると意味が見分けやすいので、
この参考書の順番では、用言(動詞・形容詞・形容動詞)の次にすぐ敬語を勉強できます。
※助動詞が苦手だから、助動詞を最初に覚える!という風に使うのではなく、
この参考書の順番通りに取り組んでいくと勉強がスムーズに進んでいきます!
構成としては、まずはテーマが載っており、基本の確認として覚えたい部分がまとめてあります。
解説部分は、先生と生徒の掛け合いのような形なので、読めば自然と理解できるようになっています。
その単元の終わりには、まとめとして練習用の問題がついています。
共通テストまでのレベルを考えると、
基本問題のみ取り組めばOKで、応用は飛ばしてしまっても大丈夫です。
古典文法のおすすめ問題演習系参考書
おすすめの問題演習系参考書を2冊紹介します。
やさしくわかりやすい古典文法
問題集のため、必ず講義系の参考書と併せて、
講義系参考書で理解した内容を確認していくような形で利用しましょう。
問題集のため、解説が詳しくないので、この参考書だけでは不十分です。
構成としてはページの上部は暗記事項が載っていて、
そのすぐ下に対応した問題がセットで載っているので、
何を勉強したらよいのか明確になっています。
共通テストまでのレベルであれば十分対応ができます。
ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル
先程のやさしくわかりやすい古典文法は、
どちらかというと古文が苦手な方や今から勉強を始める人向けです。
このステップアップノートは解説が少し難しく、
ある程度文法事項が身についている古文が得意な人向けで、
苦手な人がこの参考書から始めてしまうと、
少しとっつきにくい部分が出てくるかもしれません。
問題量も多く、レベルが高いものをやってみたい場合は使うべき参考書です。
レベルで言うと早慶レベルを目指したい方には是非取り組んでみましょう。
問題の解説が別冊についていて、解き方のポイントをわかりやすく説明してくれています。
この参考書は、共通テストレベルだけで良いような人にとっては、
オーバーワークになってしまうかもしれません。
古典文法のおすすめ講義&問題演習系参考書
おすすめの講義&問題演習系参考書を1冊紹介します。
古典文法スピードインプット
上記の講義系参考書と問題演習系参考書を1冊にまとめたものがスピードインプットになります。
この参考書は、解説がコンパクトにまとまりつつも、
暗記事項を整理しながら、問題を解く部分もしっかりとあるような参考書になっています。
そのため、スピードインプットを利用する際には、この1冊だけでOKです。
どうしてもこの1冊だけで理解したり、進めていくことが難しい場合は、
補助教材として、上記の講義系参考書を1冊用意してもいいかもしれませんが、
スピードインプットには、各単元ごとに覚え方や解き方など、参考にしてもらえる動画が見れるサービスもついています。
そのため、この1冊で十分理解しながら進めていくことができると思います。
スピードインプットについては以下の記事でも詳しく紹介しているので、是非ご覧になってみて下さい!
古典文法のおすすめ参考書、選び方まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事をまとめると、
講義系参考書と問題演習系参考書は、単体で使うのではなく、必ず2冊併せて使う!
2冊で取り組むのがやりづらい方は、講義と演習が1冊にまとっている参考書を選ぶ!
上記の2つのポイントを意識して、古典文法で困っている人は是非今回の記事で紹介した参考書を利用してみて下さい!
ちなみにこの記事をかいた武田塾倉敷校はこんなところ!
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