こんにちは、武田塾倉敷校です。
みなさんは、受験勉強と学校での勉強が違うという事実を知っていますか?
どういうこと?と疑問に思う人もいるかと思います。
簡単にいうと、学校の勉強を頑張るだけで志望大学に合格できるとは限らないということです。
高校一年生や二年生の人、さらに来年から高校生になる人にはこの事実になるべく早く気が付いてもらいたいところです。
高校三年生になって「しまった…!」と焦らないために今回は「受験勉強と学校の勉強の違い」と「効率よく受験勉強を進めていくやり方」について紹介していきたいと思います。
先に話しておくと、決して受験勉強と学校の勉強が相反するものだということではありません。
大学受験勉強の一環に高校での普段の授業があるということは認知しておきましょう。
その上で、どうやって学校の勉強も頑張りつつ大学受験勉強も進めていくのか考えていきましょう。
学校の勉強だけでは志望大学合格はできない?そう考えられる理由
もちろん確実にそうというわけではありません。
中には塾に通わず、放課後は部活に熱心に取り組んでさらっと国公立大学に合格した人もいます。
でも確実にその人は元々理解力が高く、授業を受けていればすぐにその内容を把握するような人です。
中にはそういう理解力のずば抜けて高い人もいます。
もし自分がそうだというのであれば、学校の授業を真剣に受け与えられた宿題をこなしていけばよいでしょう。
ただし、そういう人でも受験学年になったら自分で志望大学の過去問を解いたり、
共通テストの過去問を解いたりして受験勉強を進めなくてはいけません。
「私は高校の授業にもついていけてるか自信ない…」
「今は学校の勉強だけして定期テストでいい点を取ることだけを目標にしている」
という人はズバリ要注意です。
特にこんな人はいませんか?
「定期テストではいい点が取れるし校内順位はいいけれど、模試では全く点数が取れない」
「学校で習った時は解けるけれど、時間が経ったら内容をすっかり忘れてしまう」
もし高1高2生で当てはまる人がいたら、確実に受験学年になったら苦労します。
なぜ苦労するのかについて考えていきましょう。
学校の授業は教科書レベルの内容を主に扱っているから
先ほど、どんなに理解力が高くて普段は学校の勉強しかしない子でも、受験学年になってからは志望大学の過去問を解いていたというお話をしました。
仮に学校の勉強内容だけで受験に備えられるのだとすれば、わざわざ大学入試の問題を解く必要などありませんよね。
学校の授業では主に教科書を取り扱います。
基礎知識(教科書レベル)をクラス全体で進めていくというのが学校の勉強です。
基礎知識を身に着けることはとても大切であり、今後発展的な問題を解くうえでも欠かせないものです。
初見の内容を独学で進めていくことはなかなかハードルの高いことなので、そういう面では学校の授業を真剣に受けることは重要です。
しかし、実際に大学の個別試験で扱われる内容は、
学校の授業で扱われたり定期テストで出題されたりする内容よりもはるかにレベルの高いものになります。
それに付け加えて、個別試験では各大学で問題出題傾向や特徴が異なります。
つまり、学校の授業だけでは対応しきれない点が出てくるのです。
「まだ一年生だし、そこまで考える必要ないや。」
と思っている人がいるかもしれません。
まだ習っている範囲が少ないうちに「大学入試を受けるには学校の勉強内容だけでは不十分だ」ということを認識しておくことが大切です。
習った範囲が少ないということはその範囲だけでも早いうちからしっかり復習し、受験勉強を始めることで後々ものすごいアドバンテージとなります。
定期テストのためだけに限られた範囲をその時だけ覚えているだけでは太刀打ちできなくなるから
「定期テストではいい点が取れるし校内順位はいいけれど、模試では全く点数が取れない」
これが一番危ないのですが、この状況に立っている人はあまり危機感を感じていない傾向にあります。
なぜなら、学校の定期テストの点がいいことで、自分は大丈夫だと暗示をかけがちだからです。
もし指定校推薦などを将来的に狙っているならば、全力で定期テストでいい点を取ることに集中することも間違いではありません。
定期テストでいい点を取ることを目標として頑張っている人には、真面目な人が多いように思います。
確かに、小学生中学生の時は学校でのテストでいい点を取るとお家の方に褒めてもらえたり、学校の先生に褒めてもらえたりします。
しかし、そのままの感覚で高校でも過ごしていると最終的に苦労する人が一定数います。
最終目標は何かを考え直していただきたいのです。
「定期テストでいい点を取ること」は目の前の短期目標にしかすぎないことに気が付きましょう。
最終的にどうなりたいのでしょうか?
大学に入学したいのであれば、最終目標は「大学受験して志望大学に合格すること」ですよね。(人生スケールで考えるとその先の就職や理想像はもちろんありますね!)
定期テストでも模試でも基礎問題でも応用問題でもいい点を取れる人は全く問題ありません。
あとは共通テストや個別試験の形式に慣れていけば大丈夫です。
しかし、定期テストでしか点が取れない、応用になると手が出ない人は今すぐ考えを改めた方が必ず自分の為になります。
いざ三年生になって共通テストや過去問を解いてみた時に、
前に習ったことをすっかり忘れていたり全然目標点がとれなかったりすることが起こります。
三年生になってから焦っても遅いのです。
定期テストが終わった後も内容を定期的に復習したり、応用問題も自分で解いてみたりすることによって本当に自分の力になります。
定期テストでいい点が取れるほど勉強ができる人ならきっと受験勉強だって真面目に取り組めば大丈夫です!
学校で出される宿題や授業内容は個人個人の苦手に合わせているわけではないから
例えば数学で宿題が出されたとします。今回の範囲は三角関数の加法定理に関する内容です。
Aさんは三角関数が得意ですが図形と方程式には自信がありません。
Bさんは三角関数はよく分かっていませんが、その前に習った図形と方程式については結構できます。
この二人に同じ分量の同じレベルの三角関数の宿題が出されます。10問解いてきなさいと言われました。
当然Bさんはよく分かっていないので、5問も解き切ることができず授業でその宿題の解説をされましたが、更にわからなくなってしまいました。しかし、授業は進んでいきます。
Aさんには簡単すぎて、その解説の時間は眠くて仕方ありませんでした。しかし、前に習ったはずの図形と方程式の範囲はいまだに復習されず分からないまま放置されています。
こんなことって学校内で珍しいことではないと思います。
改めて文章にして考えると、これは効率のいい勉強方法だと言えますか?
Bさんは演習する前にもう一度三角関数の基礎に立ち返って土台作りをするべきですし、Aさんは三角関数の演習に時間を使うのではなく、前に習った図形と方程式の範囲を復習するべきですよね。
つまり、もし仮に学校の勉強だけをしていたとしたら、
分からないところはそのまま置いて行かれ、復習する時間も特に授業や宿題ではないので受験学年になってから抜け漏れに気が付き、焦ります。
そうならないように、学校の勉強だけで終わらず、自分で苦手な範囲を把握して学校の宿題プラスαで勉強していかなくてはいけません。
加えて、苦手な分野がどのような形で共通テストや個別試験で出てくるのかも早い段階で確認しておくとなおいいでしょう。
大学受験の勉強を始めたい!学校の勉強は無駄なのか?
「受験勉強をしなくてはいけないことは分かった。じゃあ学校の勉強は真剣に取り組まなくてもいいの?」
そんなことはありません!せっかく学校で授業を受ける機会があるのだから、その時間は真剣に取り組みましょう。
学校の授業中は習ったことをその場で全て覚えるくらいの姿勢で挑んでください。
初めて目にする内容と、一度でも聞いたことがある内容だったら一度でも聞いたことがある内容のほうが圧倒的に覚えやすいです。復習するときも応用問題をやるときも一度真剣に説明を聞いたことは役に立ちます。
特に文理選択もまだ決まっていない一年生は全ての授業を丁寧に真剣に受けてみてください。
習ったことはその日中にしっかり復習する癖をつけておいてください。
二年生や三年生では、正直入試で絶対に使わないだろう科目もはっきりしてくると思います。
そういった科目に関しては、入試で使う科目の方により比重を置くこともいいでしょう。
よく「受験勉強と学校の勉強の両立」という言葉を聞きますが、学校で習う内容は全般的に共通テストに出てきます。
学校の勉強が必ずしも受験勉強とはかけ離れているものではなく、学校の勉強も受験勉強の一環です。
それにプラスして自分の苦手なところの補強を定期的にしたり、応用問題を解いたりすることが大切です。
三年生になってほぼすべての内容を習い終わってから復習や苦手なところをやり直すのはとても大変なことなので、低学年のうちから基礎固めをしっかりして苦手をつぶしておくように努力しましょう。
もし1、2年生のうちから志望大学が確定している場合は解かなくてもいいので、一度どんな形式やどんな問題が個別学力試験に出されるのか見ておくこともいいでしょう。そうすることで何を重点的にこれから勉強していくべきなのか把握することができます。(もちろん解けなくてかまわないので、がっかりしないように!!)
まずはそういったことを始めるのが立派な受験勉強に繋がります。
まとめ
今回は「学校の勉強と受験勉強」にフォーカスを当ててご紹介してきました。
何度も言いますが、この二つが全くもって相反することはありません。
しかし、学校の授業や内容は一人一人にカスタマイズされているわけではありません。
分からないところがあっても授業は前に進んでいきますし、自分で意識して定期的に復習したり応用問題を解いたりしないと定期テストのためだけの短期記憶になってしまいます。
つまり、「自分でプラスα勉強すること」が大切になってきます。
このプラスαの勉強が受験勉強であり、このプラスαに何をどうやって勉強するのかがカギになります。
受験学年になって焦らないためにも、低学年のうちから最終目標である大学受験合格を意識して勉強するだけで勉強の質も姿勢も変わってきます。
「受験勉強が大切なのは分かったけれど、具体的に何から始めれば分からない」
「苦手な分野の効率的な勉強方法が分からなくて焦る」
と思われた方もいるかもしれません。
もし自分一人で勉強スケジュールを立てて受験勉強を進めていくのが不安だと少しでも思われた方は、
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