皆さんこんにちは!武田塾倉敷校です。
今回は「古文読解 多読トレーニング」という参考書について紹介します!
古文読解 多読トレーニングのコンセプト
『古文読解 多読トレーニング』は古文の読解問題集です。
いきなり、この『古文読解 多読トレーニング』に取り組んでも基礎知識がないと解けないため、
『古典文法 スピード・インプット』との接続を前提に作られています。
ですので『古典文法 スピード・インプット』で学んだ古典文法を文章読解をしながら確認しましょう。
スピードインプットについてはこちらの記事を参考にしてみて下さい!
『古文読解 多読トレーニング』では、文法だけではなく記述やマークなど総合的にやるので難易度は少し高めです。
なので最初の一回は全然解けなくても大丈夫です。
何度も繰り返し、この問題集を行うことで文法の使い方や古文についての理解が深まります。
初見で解ける力を身に着けるというよりは、身につけた知識をどのように活用するのかを確認するために使ってほしい参考書ですので、初見の点数は気にしなくても大丈夫です!
それよりも、復習とやり込みがメインです!
これ一冊で古文の総合力が鍛えられるので何周も繰り返してマスターするべき1冊です!
古文読解 多読トレーニングの特徴
① 色々なテーマの文章を扱っている
「多読」というタイトルの通り、色んなテーマの文章を扱っています。
1テーマ1題で30作品を掲載しており、様々な内容の問題に取り組むことができます。
② 問題形式が幅広い
文法だけではなく記述やマークなど総合的に問題に取り組むことができるので、
国公立志望・私立志望問わず対応できるようになっています。
③ 解説動画を視聴することができる
著者である佐藤総一郎先生の説明動画をスマホやブラウザから視聴することができます。
全30問について動画を見ることができ、
解いた問題の内容について、本当に理解できているかを確認することができる
ような動画になっているので、問題を解いた後にぜひ見るようにしましょう。
古典の長文問題の解き方
① 作品名を確認し、ジャンルを意識する!
作品名とジャンルを意識すれば、話の流れをつかむヒントになります。
例えば『伊勢物語』であればジャンルは「歌物語」となるので和歌が出てくるなと構えることができます。
『源氏物語』は最も難しいとされている題材ですが、事前に人間関係や系譜図を確認しておくと混乱することが少なくなります。
多読トレーニングの解説には、1問ごとの解説はもちろん、題材となった作品についての解説も確認できるので、ぜひ利用してみましょう。
② 問題より前のリード文と注釈には必ず目を通す!
登場人物・難解語など、読解のヒントがリード文や注釈には書かれています。
リード文で物語の前提や目的を確認しておくと流れがつかみやすいです。
注釈については見ない人もある程度はいるそうですが、答えに間接的に関係することもあるので目を通しておけば正答率は上がります。
③ 主語を意識して読む
敬語の有無や古文常識、接続助詞で主語を判断。
古文では主語が省かれがちであるので、今誰の言動であるのかが掴みづらいです。
そこで敬語が使われているのか、いないかを確認することで明確にすることが出来ます。
④ 前後の文脈から推測して読む
指示語に注意しましょう。
現代文と同じで指示語は何を指しているのかを逐一確認しましょう。
答えに直結することも多々あるのでこれは必須です。
⑤ 問題文に目を通しながら設問にも目を通す
問題文で解釈できない文章があっても、選択肢を見ればこのような意味であるのか、ということが大まかに分かります。
ただ誤った選択肢もあるので選択肢のみを参考に読解しようとしてはいけません。
⑥ 本番に向けて時間配分を意識する
古文の問題を解いていると、中には文章を読んで理解しただけでは解けない問題が存在します。
そのような問題はたいてい、作品に関する知識や古文常識が求められていることが多いです。
つまり、そういう知識問題に時間をとられてしまっては時間がもったいないので消去法で解いていき、
模試や問題演習で出てきた知らないものは、出てきたたびに覚えていくようにしましょう。
古文読解 多読トレーニングの前にしておきたい参考書
「古文読解多読トレーニング」が自分には少し難易度が高いなぁと思った場合、どのようにしたらよいのでしょうか?
この参考書に取り組むうえでつまずく原因として、おそらく文章を正しく読むうえで必要な文法事項の抜けが考えられます。
そのため、取り組んでいて難しすぎたり、意味のとり違いが多い場合はまずは、
文法事項の完成を目指して、以下の①~③の内どれかに取り組んでみてください!
また、それに加えて基本的な古文の問題を解く練習を何冊か取り組んでから、多読トレーニングに入ると使いやすいです。
基本問題での演習を行いたい場合は④⑤⑥の順で取り組んでみましょう。
① 古典文法スピード・インプット
② やさしくわかりやすい古典文法
この「やさしくわかりやすい古典文法」を使用する場合は講義系参考書として、
「岡本梨奈の1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身に付く本」、
あるいは「富井の古典文法をはじめからていねいに」を一緒に教科書としてつかってください!
③ ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル
この「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」を使用する場合は講義系参考書として、
先程の講義系参考書2冊
(「岡本梨奈の1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身に付く本」、
あるいは「富井の古典文法をはじめからていねいに」)
のどちらかを教科書として使ってください。
また、その後演習用問題集である3冊に取り組んでから多読トレーニングに移ると、
一気にレベルが上がることなく徐々に難しい問題を解いていくような形で進めていくことができます、
④古文上達 基礎編
⑤岡本梨奈の古文ポラリス1 基礎レベル
⑥岡本梨奈の古文ポラリス2 標準レベル
関連記事
古文読解 多読トレーニングが終わった後にする参考書
「古文読解多読トレーニング」が終わったらどのような参考書に取り組むとよいのでしょうか。
「古文読解多読トレーニング」、は日大レベルの次の、MARCHレベ・地方国公立レベルの参考書に分類されます。
そのため、国公立志望なのか、私立志望なのによって取り組む参考書が変わってきます。
【国公立志望】
国公立標準問題集CanPass 古典
【私立志望】
「有名」私大 古文演習
参考動画
いかがだったでしょうか。
古典文法が仕上がり、日大レベルの基本的な問題での読解の演習が終わったら、是非次のレベルの参考書として、古文読解多読トレーニングに取り組んでみてください!
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