こんにちは!武田塾倉敷校です。
大学の学部を選ぶうえで、“経済学部に数学は必要なのか?”というのはよくある疑問だと思います。
結論から言うと、専攻分野によって程度の差はあるものの、数学は使います。しかし、経済学を学んでいる人は数学が得意な人ばかり、という訳ではありません。
そこで今回は経済学部と数学の関係について紹介しようと思います。
経済学部は文系?理系?
そもそも経済学部は文系なのでしょうか?理系なのでしょうか?
一般論として、経済学部は社会科学系の学問の一つとされていて、多くの人が経済学は文系の学問と認識していることと思います。
しかし、経済学部は文学部や法学部といった他の文系学部に比べると、理系に近い学部だと言えます。なぜなら、経済学では数学や統計学といった手法を多く使うからです。
これは大学入試の方式にも反映されています。
経済学部の入試は当然、文系向けに設定されているものが多いです。しかし一方で、高校で理系を選択した人が受験できる経済学部も多く存在します。
国立大学だけでも、京都大学、大阪大学をはじめとして全国に多くあります。
更に、九州大学経済学部には経済工学科という、理系の人向けの学科があります。
また、文系向けの入試でも数学を必須の科目とする大学も出てきました。
例えば、早稲田大学の政治経済学部の入試では、従来数学は選択科目でした。しかし、経済学において数学の必要性が高まっていることを受けて、2020年度入試からは全員に数学が課されるようになりました。
経済学ではどのように数学を使うのか?
次に、経済学で特に使われる数学の分野を高校数学の単元と絡めて紹介します。
まず、大半の大学では最初に経済学で使われる数学の2分野を勉強します。
1つ目が微分・積分です。これは数学Ⅱで習うものの延長線上にあります。理系の人が数Ⅲで習う極限の概念も入ってきます。
2つ目が線形代数です。これは数学Bのベクトルに通じた単元で、私の大学では行列を中心に勉強しました。
これらの科目は理系学部も1年次に勉強するもので、一見難しそうに思えるかもしれません。しかし、私の大学では理系学部ほどは深くやらなかったことに加え、先生も大半が文系の生徒だということを前提に授業してくださったので、まったく苦労することはありませんでした。
また、統計学を履修した場合には、数学Aの確率、数学Ⅰのデータの分析といった単元を発展させたものを勉強します。
数学が得意な人しか卒業できないのか?
では経済学部で単位を取って卒業できるのは数学が得意な人のみなのでしょうか?
それは違います。
なぜなら経済学の中には、経済史、経済思想、経営学、会計学といった数学をさほど必要としない科目も多くあります。また、経済学部はカリキュラムが他学部に比べて自由な場合が多いので、数学が得意でない人はそれらの科目を中心に履修することが可能です。
最後に...
経済学には数学が全く必要ない、というわけではないです。しかし、数学が得意な人はもちろん、そうでない人も学べる学問です。
数学の得意不得意に関係なく、興味を持った人にはぜひ経済学を勉強してほしいと思います。
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