こんにちは、武田塾熊本水前寺校です。
今回は、熊本大学の新学部である情報融合学環について解説していきます。
「情報融合学環って何を学ぶの?」
「情報融合学環の受験情報を知りたい!」
という人はぜひ参考にしてください。
熊本大学情報融合学環について
情報融合学環は熊本大学創設以来初となる新設される学部相当の組織です。
情報融合学環という言葉を聞いてどのような学部なのか分からない人も多いのではないでしょうか?
ここでは、情報融合学環の特徴について解説していきます。
導入された背景
新学部の導入にはTSMCが大きく関係しています。
TSMCとは台湾の半導体メーカーであり、熊本県に工場を建設中の企業です。
TSMCは給与面で見ても平均年収950万円とかなり高いです。
新型コロナウイルスの流行により、世界的に半導体不足が問題となっている中でもTSMCは破竹の勢いで成長を続けています。
このような世界的企業が熊本に進出するということは、熊本において半導体分野の人材需要がさらに高まると考えられるため、熊本大学は半導体に関する新たな学部相当組織の設置を決定しました。
文理融合型
情報融合学環では文理融合型というカリキュラムを導入しています。
文理融合型とは、これまで一般的に使用されていた「文系」「理系」という学問的区分にとらわれず、領域横断的な知識力と発想力を身に付ける教育方針の事です。
現在、文部科学省や大学分科会においても文理横断・文理融合教育は推進されているため、今後需要は高まると考えられます。
DX時代に対応するためのICT活用能力やデータサイエンスに関する基盤を身に付け、製造業・金融業・教育業など各種産業分野で活躍する人材を育成することが目的です。
DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略で、デジタル技術によって生活やビジネスが形が変わっていくことを意味します。
学ぶことができること
主にデータサイエンスについて学ぶことができます。
データサイエンスとは、統計学やIT、数学、経営学などさまざまな研究分野から成り立っており複数の研究分野の知識をもとに、さまざまなデータに潜む価値を明らかにし、社会課題や経営課題の解決に役立てることができる学問です。
情報融合学環では、外国語科目を3年次まで履修することになっており、専門用語を含めた実用的な語学を身につけることができます。
プレゼンテーション実習や実践アントレプレナーシップチャレンジ を通して起業について学ぶことも可能です。
コースについて
情報融合学環では、2年次にコース分けがあります。
現段階では、1年次の年度末に希望調査を行い、2年次の進級時に1年次の成績などを考慮して配属するコースを決める予定です。
以下、それぞれのコースについて解説します。
DS総合コース
DS総合コースでは、人工知能、ビッグデータ分析、情報処理統計学を含むデータサイエンスについて文理融合型のカリキュラムで総合的に学びます。
データサイエンスや人工知能以外にも公共政策や経済学などを幅広く学ぶことができるので、様々な事を大学で学びたいという人におすすめです。
DS半導体コース
DS半導体コースでは、半導体製造プロセスを俯瞰することができる設計工程から製造工程、さらには各工程における品質管理に関する基礎知識を体系的に学びます。
このコースはDS総合コースが文理融合型だったのに対して、理系科目の比重がかなり大きいです。
このコースを文系の人や理系科目が苦手な人でも選択できるように、1年次に数学・物理・化学に関する補習授業が行われます。
なので、高校で履修していない科目があっても問題ありません。
半導体に関する実験や熊本の半導体関連企業でのインターンシップがカリキュラムに含まれるので、将来熊本の半導体産業に関わりたいという人におすすめです。
入試情報
ここからは入試情報について解説していきます。
この情報は、2023年4月13日時点での暫定情報をもとにしています。
詳細は2023年7月に公開されるので、受験する予定の人はそちらも確認してください。
また、不明点や対策について詳しく知りたい方は武田塾熊本水前寺校にご相談ください!
一般選抜
一般選抜では、共通テストと個別学力検査が課されます。
注意書きにあるように令和7年度からは、情報が課されるので、現高校2年生以下の人は気をつけましょう。
上記の表から分かる通り、文系型と理系型では個別学力検査の点数配分が異なります。
文系型では英語の配点が高く、理系型では数学の配点が高いです。
また、共通テストの科目については、文系型は理系型と同じ科目で受験することも可能なので、理系で英語の方が得意という人は文系型で受験することも視野に入れておきましょう。
学校推薦型選抜Ⅱ
一般枠
女子枠
学校推薦型選抜とは?
学校推薦型選抜は高校からの推薦を受けることによって出願できる入試方式です。
学校推薦型選抜を受験し合格した場合、その大学に入学することを確約しなければいけません。
情報融合学環では、学校推薦型選抜Ⅱの枠を一般枠と女子枠の2つ設けています。
この2つの枠の違いは一般枠は男女不問、女子枠は女子のみ受験可能という点のみです。
選抜方法
選抜方法はどちらの枠も等しく、大学入学共通テスト,推薦書,調査書,志望理由書及び面接の成績により総合的に判定されます。
共通テストの科目については、一般選抜と同じく、文系型と理系型があります。
評定平均や出身の条件がない
他の大学や学部では、評定平均の条件があるところがほとんどですが、情報融合学環では評定平均の条件がありません。
なので、定期テストの点数や課題の評価に自信がなくても受験することができます。
また、出身地域や高校の場所などの条件もないので、全国の高校生が受験可能です。
口頭試問について
そして、面接では口頭試問が含まれているので気を付けて下さい。
口頭試問とは、学部・学科に関する専門知識の有無や理解度を口頭で問う形の質問のことです。
情報融合学環では半導体やデータサイエンスについて質問されることが考えられるので、予備知識をしっかり持っておくようにしましょう。
予備知識を付ける方法としておすすめは、新聞を読む事です。
特に半導体関連については、最近でもよく特集が組まれているので、半導体とはどういうものなのか、今どういう問題があるのかなどについては説明できるように勉強しておきましょう。
説明できるようになる勉強法については、武田塾熊本水前寺校で無料受験相談を行っているので、ぜひ相談しに来てください!
どういった人におすすめ?
情報収集・分析が好き
情報融合学環ではデータサイエンスを中心に勉強します。
なので、情報収集や物事を分析することが得意な人におすすめです。
また、情報の分析には数理的思考力・探求心が欠かせません。
数学や理科の問題を解くときに、どのような手順で問題を解くのかという解法を考えるのが好きな人にはこの2つが備わっています。
なので、数学や理科が得意な人にもおすすめです。
コミュニケーション能力がある
情報融合学環のカリキュラムの中には、対話型の授業やグループディスカッションなどが多く入っています。
このような授業では、他の人と協力したり、会話しなければいけないので、コミュニケーション能力が必須です。
コミュニケーションが苦手な人は…
もし、コミュニケーションが苦手な人は周りの人に挨拶をすることから始めてみて下さい。
挨拶はコミュニケーションの基本です。
挨拶ができるようになったら、会話を頑張ってみるという様に細かいステップをふむとコミュニケーションに対する気持ちのハードルが下がるので、苦手な人は今日から行動しましょう。
まとめ
大学・学部を選ぶときには、今後の時勢について考えることも重要です。
情報融合学環は、今後続く半導体需要に関わることができる珍しい学部だと言えます。
もし、半導体やデータサイエンスに興味がある人は進路の1つとして考えてみて下さい。
また、情報融合学環に合格するためには、効率の良い勉強が必要です。
武田塾熊本水前寺校には、昨年国公立大学受験者の8割以上が合格した実績があります。
指導については受験経験豊富な講師陣がマンツーマンで暗記法から指導しています。
この記事を読んで、
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「効率の良い勉強法について知りたい」
と思った人はぜひお気軽に相談しに来てください!