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法学部とはどんなところ?【学問内容・進路を紹介!】

はじめに

ブログをご覧のみなさんこんにちは!武田塾久喜校です。

大学受験を控える高校生の皆さん、行きたい学部は決まっていますか?

大学には多様な学部が存在しています。特に文系は、メジャーな学部から一見すると何を学ぶのかよく分からない学部まで本当に様々です。

その中でも今回取り上げたいのは近年不人気と噂の法学部です。法学部は昔からあるメジャーな学部の一つですが、皆さんはこの学部にどのような印象を抱いていますか??

 

・なんか難しそう

・お堅い感じ

・条文の暗記ゲー

・弁護士になりたい人が行くところ

 

大体こんなところでしょうか。実際、私も法学部に入学した当初は「将来は弁護士になるの?」とよく言われたものでした。今でもたびたび言われます。

本記事では現在法学部に通っている私の視点から、法学部での学びや進路についてお伝えしていきます。学部選びに悩んでいる方は参考にしてみてください。1年生で経験が浅く至らない点があるかもしれませんが、温かい目で読んでいただけると幸いです。

学問内容

学部の名の通り法律について学ぶわけですが、よくイメージされがちな「条文を丸暗記する」といった無機質な作業をする訳ではありません!六法と呼ばれる憲法・民法・刑法・民事訴訟法・刑事訴訟法・商法を中心に、法律の成立した根拠や、実際の事件で法律をどう適用するかを学びます。

私の通っている早稲田大学では、教授によりますが定期試験で条文資料を見ることが許可されていました。このことからも分かるように、ただ条文の字面を覚えるのではなく、それがどのような背景のもとに構成されているのかを理解することが大事なのだと思います。

 

法律は政治と密接な関係にあるので、政治学を学ぶこともあります。政治学は政治経済学部で扱っていることもありますが、法学部の中に政治学科を設置しているケースが一般的なようです。他にも社会経済学や犯罪心理学など、法と関連する分野を多岐にわたって学びます。

 

法律科目の授業は、大教室で教授の話をひたすら聞く形式であることが多いです。(写真は刑法の授業)

IMG_7608

進路

法学部だからといって、皆が法曹になるわけではありません。(むしろ少数派です。)進路をざっくり分類すると以下のようになります。

・法曹(裁判官 / 検察官 / 弁護士)

・士業(司法書士 / 行政書士 など)※弁護士も含む

・一般企業

・公務員

公務員試験では試験科目に法律が含まれていることが多いので、学部の勉強がダイレクトに活かせるみたいです。

今回は、法学部特有の色が強い法曹への道のりを詳しく見てみようと思います。

法曹になるには

法曹になるには難関国家資格である司法試験の合格が必須です。ただし、司法試験を受験するには以下2つのルートどちらかを経由する必要があります。

予備試験ルート

司法試験予備試験に合格すると、司法試験の受験資格を得られます。受験するのに年齢や職業の制限はなく、子どもから大人まで誰でも挑戦できます。

法科大学院に行く時間・費用を節約できる点が大きなメリットですが、試験内容がめちゃくちゃ難しいです。例年の合格率はなんと5%を切ります。合格したら「法科大学院を出た人と同等の知識レベル」と見なされるわけですから、難しいのも納得ですね。

ちなみに、予備試験を突破した人の司法試験合格率は9割を超えます。予備試験に受かる人は本当にすごいです。

法科大学院(ロースクール)ルート

こちらがメジャーなルートになります。

法科大学院は法曹養成を目的とする専門教育機関であり、卒業することで司法試験の受験資格を得られます。法学既修者は2年コース、未修者は3年コースで学びます。大学院によっては社会人向けの夜間コースもあるようです。また、近年は短期で司法試験合格を目指す法曹コース(学部3年間+院2年間)の設置が進んでいます。

これには法科大学院の「時間と費用がかかる」というデメリットを軽減する目的があります。ただ、かなり成績が良くないと学部を3年で卒業するのは難しいです。短期で司法試験に合格したい場合は相当頑張る必要がありますね。

 

司法試験に合格した後は、1年間の司法修習を経て最終試験に合格すると晴れて法曹になることができます。

大学1年生目線の個人的な感想

最後に、法学部生として8ヶ月間過ごした感想を述べようと思います。

きつい

やっぱり勉強自体は大変です。特に最初は、用語が聞き慣れないものばかりで骨が折れました。例を挙げるとこんな感じです。

「欠缺」「瑕疵」「宥恕」「懈怠」......(意味が気になったら調べてみてください)

裁判の判決文なども硬い文章なので、最初はとっつきづらいと感じました。

 

成績は100%期末試験で決まるので、多くの人は試験の約1ヶ月前から勉強をやりこみます。出席点はありません。もちろん成績評価の方法は大学によりますが、結構このスタイルが一般的らしいです。1発勝負ということでプレッシャーはひとしおですが、個人的にこの実力主義なスタンスは嫌いじゃないです。

あと、文系にしては珍しく卒論がないという特徴があります。その代わり、卒業に必要な単位数が他の学部よりも多いです。

きついといっても理系ほど忙しくはないですし、普通に遊んだりアルバイトをしたりする時間はあるのでそこは心配しなくて大丈夫です。ただ、司法試験合格を目指している人は普段から予備校に通うなりして勉強に励んでいるイメージがあります。

 

あと物理的なきつさでいうと、法律の勉強に不可欠な六法全書がかなり重いです。「ポケット六法」というものが広く使われているのですが、「ポケット」とか言う割に全然ポケットに入るサイズではありません。

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ご覧の通り辞書くらいのサイズです。電子媒体で参照してもいいのですが、紙の方が使い勝手がいいので私は紙の六法を使っています。荷物が重くなるので普通に嫌です。でも、もう慣れました。

意外と面白い

「意外と」と書いていることからお分かりいただけるように、最初は「よく分からなくてつまらないな~」と思っていました。私の場合、受験校は学部よりも大学を軸に選んでいたので、もともと強い動機を持って法学部を志望していたわけではありませんでした。そんなわけで1年の前期は前向きに勉強できず、単位もちらほら落としてしまいました。

しかし、夏休みが明けてきちんと授業を聞くようになってからは、少しずつ理解できるようになってきて面白さを感じられるようになりました。授業を真面目に聞くようになったのは、優秀な友人に影響されたからです。成績の良い子と色々勉強の話をしているうちに、自分ももっと法律のことを知りたいと思えるようになりました。ありがたいことです

今までは法律をどこか空気のように捉えていて問題意識を持つこともありませんでしたが、身近な存在に感じるようになりました。個人的には「そもそもなぜ人を裁くのか」「どういった理屈でその量刑になるのか」といった抽象的な話が好きです。哲学が好きな方は意外とハマるかもしれません。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました。

高校生の段階だと、自分が何をしたいのか・将来どうなりたいのかなんてまだ分からないよ!という方も多いと思います。

そのような場合には、無理に学部を絞らず色々受けてみるといいと思います。入ってから「意外と楽しい」「なんか違った」などと思うこともあるでしょうし、最近はリベラルアーツが推進されているので、やりたいことが見つかれば割とどこでも実現できる環境にあります。乱れ打ちしてみて受かったところに進学してみるのもひとつの手です。

その際には今回紹介した法学部も候補に入れてみてはいかがでしょうか。

楽しい大学生活に向けて、受験勉強がんばってください!!私も期末試験が迫っているので勉強がんばります。

武田塾の強み!逆転合格するためには

 

・武田塾の強みパート① 逆転合格するために

 

・武田塾の強みパート② 逆転合格するために

 

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