はじめに
ブログをご覧の皆さんこんにちは。
武田塾 久喜校講師です。
夏休みが終わり、受験生はそろそろ過去問を解き始める時期になり受験校についても現実的に考え始める時期になりました。
第1志望がこのままでいいのかなと不安や焦りが生じたり、併願校をどれくらい受けようか、どこがふさわしいのか悩んだりする時期でもありますね。
ということで、今回は悩んでいる方に向けて、受験校決定のポイントをお話ししたいと思います。
実は、私自身も受験校に関しては秋まで悩み続けました。
そういうわけで、私自身の体験も踏まえて書きたいと思っています。
この内容は、受験生だけでなく、高1・2年生が志望校を決定するにおいても参考になると思いますので、是非読んでくださると嬉しいです。
基本
受験校を決める際によく言われるのは、
チャレンジ校(実力より上のレベルの大学。基本的に第1志望校はチャレンジ校。)
実力相応校(合格可能性が50%を超えるくらいの大学。明確に言うのは難しいですが、チャレンジ校より1ランクぐらいレベルが下がるくらいです。)
安全校(基本的に合格できるレベルの大学。いわゆる滑り止め。)
の全てから1~2校受験するということです。
誰もがこのように決定するべきというわけではありませんが、一度これを基に考えてみると良いと思います。
国公立
国公立には、私立にはない制約があります。
受験できる大学の数が限られているということです。
国立の場合は前期・後期の2回、公立の場合は前期・中期・後期の3回しかありません。後期は前期よりもレベルが高くなることが多いです。
例外の大学もあり、チャンスが1回しかないところも少なくありません。
この制約により、受験校を最後の最後まで迷う人や、自信のなさから最終的に志望校を下げる人が多く存在します。
正直、レベルを下げるかどうかは
どこまでその大学に行きたいのか
に左右されると思います。
もちろん、A判定を取ったことしかないくらいの余裕があれば別に考える必要のない話ですが、余裕で合格できる受験生はほんのわずかです。ほとんどいません。
筆者の体験(前期)
私自身、秋の最後の模試まで第1志望は一番良くてB判定までしか取れなかったため、少しレベルを下げて合格可能性が高い大学を受験するか迷いました。
しかし、将来、「受験しておけばよかった」と後悔するような気がしたため、第1志望校は変えませんでした。
筆者の体験(後期)
前期・後期・私立1校のすべてが不合格だったら、浪人するという覚悟はありました。共通テスト受験前までは。
しかし、共通テスト当日に今までに経験したことのない緊張感を味わい、浪人はなるべくしたくないという考え方に変わりました。
そして、共通テスト以前まで後期で受験しようと思っていた大学よりレベルが少し低く、共通テストの配分が大きい大学を受験しようと決めました。
後期は、教科数が少なく対策にかける時間が前期と比べて大幅に少ないです。そのため、出願直前まで融通が利きます。
しかし、なにも決めていないと、共通テストから出願までの短い期間で困ってしまうのであらかじめ候補を決めておきましょう。
共通テストが良かった場合は〇〇大学、悪かった場合は○○大学などのように場合分けしておくのも良いと思います。
私立(一般)
私立大学の場合、好きなだけ受けることができます。
しかし、いくらでも受ければいいわけではありません。
1校受験するだけでも相当のお金がかかりますし、それよりも重要なのが日程的、時間的な問題です。
国公立にしろ私立にしろ、皆さん第1志望、本命の大学があると思います。
1校を受験するだけでも移動時間なども含めて1日かかります。体力的・精神的にも疲労が積もります(合否の心配など)。
ということを考えると、第1志望に悪い影響が出ない程度の数の大学を選ぶべきです。
また、
・偏差値順に受験校を選べばいい
・自分の偏差値より低いところなら滑り止めでいいし、受かるはずだ
という偏差値のみに基づいた併願校の決め方は危険です!!!
私立大学では、大学ごとに入試形態・形式が大きく異なるためです。
偏差値だけでなく、入試形態・形式も調べ、第1志望校の受験に悪影響を及ぼさないか、対策が可能なのかをしっかりと見極めてから出願しましょう!
筆者の体験
私は、私立の一般入試は1校しか受験しませんでした。
数をかなり絞った最大の理由は、第1志望の大学の対策を最優先したかったためです。
浪人するのは絶対に嫌な人や、第1志望校へのこだわりがそこまでない人はもう少し受けていいと思います。
私立(共通テスト利用入試)
皆さんは共通テスト利用入試をご存じでしょうか。
受験生は知っている方がほとんどだと思いますが、その名の通り、共通テストの点数のみ、もしくは共通テストと大学独自の試験を合わせた点数により合否を判定する入試です。以下では、共通テストの点数のみで判定する入試についてお話しします。
この入試の良さは、共通テストを受験する人であれば私立大学のために特別な対策をせずに受験ができることです。ただ、その容易さゆえに受験する人が多く、一般入試と比べて合格点が高くなる傾向にあります。また、共通テスト前に出願しなければならないので注意が必要です。
筆者の体験
国公立前期・後期、私立一般で受験した3校が第1~3志望だったので、それらすべてが不合格であれば浪人するつもりでした。そして、それ以外の大学は受験もしないつもりでした。時間とお金の無駄遣いだと思ったからです。
しかし、「合格した学校がひとつもないまま浪人すると自信がなくなる」という話を聞き、第1志望への影響がない共通テスト利用入試で1校受験しました。
最後に
最後まで読んでくださりありがとうございました。
正直、受験校を今完全に決定しなくてはならないわけではないですし、出願の締め切りより前であればもちろん変更も可能です。しかし、ある程度決めておかないと過去問での対策や、その学校独自の入試形式への対策がほとんどできないまま入試本番を迎えてしまいます。
どの学校を受験するのかの候補や受験校の数だけでも予め決めておきましょう!
武田塾では、無料受験相談を行っています。是非お気軽にお越しください。
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