はじめに
皆さんこんにちは!
久喜市、久喜駅前にある予備校・進学塾の武田塾久喜校です。
さて11月に入り朝晩の冷え込みは厳しいものになりましたね。
登下校の際の防寒対策はしっかりとおこなえていますか?
今回は、主に高校1・2年生向けのお話になってしまいますが、中学生の皆さんや子供の進路に悩む親御さんもご覧になっていただけると嬉しいです。
ところで皆さんは「文系」と「理系」の違いをよく分かっていますか?
文系は国語や社会科目をやる、理系は数学と理科科目をやるくらいのイメージしかない人はいませんか?
大学入試は志望校や受験方式によって受験科目が全く異なります。
そこで今回は国公立文系から国公立理系へ志望を変更するパターンと、私立文系から私立理系へ志望を変更するパターンの2つに分けてご紹介します。
そもそも理転とは?
理転とは一言で言えば大学受験で志望する学部、もしくは大学・大学院入学後での専攻について、文科系専攻から理科系専攻に転じることです。
つまり、大学の理系学部への進学を希望してそれに必要な教科を勉強するようになればそれは理転したことになります。
国公立志望
国公立文系から国公立理系へ志望校を変更した時に必要になる教科は数学Ⅲと理科科目では物理・化学・生物・地学の中から志望学部に合わせた2つになります。
理科科目の組み合わせで多いのは物理・化学と化学・生物の2パターンです。
また社会科目が2つから1つに減ります。
・文系 ・理系
国語 国語
数学ⅠA・ⅡB 数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ
英語 英語
理科基礎2つ 理科科目2つ
社会科目2つ 社会科目1つ
私立志望
私立文系から私立理系へ志望校を変更した時に必要になる教科は数学ⅠA・ⅡB・Ⅲと理科科目では物理・化学・生物・地学の中から志望学部に合わせた1つになります。
国語と社会科目が要らなくなります。
・文系 ・理系
国語 数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ
英語 英語
社会科目1つ 理科科目1つ
*(数学ⅠA・ⅡB) *(現代文)
*大学や入試方式によっては課されます
理転のメリット・デメリット
次は皆さんが気になるであろう理転のメリットとデメリットをまとめました。
短期的にみるとデメリットが多いため、先にデメリットをいくつか挙げたいと思います。
デメリット
数学の勉強をしなくてはいけない
数学は勉強時間をかなり確保して取り組まないとなかなか点数に繋がりにくい科目です。
特に数学ⅢはⅠA・ⅡBよりもさらに難しいため数学が苦手な人は挫折しやすいです。
公式を覚えただけでは点数は取れないですし、入試では初見問題が多いため発想力・思考力が問われることになります。
理科科目も数学に並ぶほど大変
物理は数学と同じで発想力・思考力が問われる問題が多いです。
化学は単純に覚えることが多いですし、計算問題がかなり複雑なので勉強時間がかなり必要です。
生物・地学は暗記することが多いですが、社会科目に比べれば断然少ないのであまり時間をかけずに勉強できます。
しかし、生物や地学を選択してしまうと大学で受けられる学部・学科が大幅に減るのでその2つを専門で学びたい気持ちがある人でないとおすすめできません。
大学に入ってからも大変
基本的にどの学部・学科も実験の授業があるのですが、これが理系の辛さを増長させているものになります。
実験で1日がつぶれ、実験をまとめたレポートを提出しなくてはいけないため、土日や睡眠時間を削らないと到底終わりません。
それ以外にも数学系の科目や専門科目の課題が出ているので、毎週課題に追われることになります。
一年中大学生活を楽しみたい、沢山遊びやバイトをしたいと思っているだけの人は挫折します。
しかし、夏休みや春休みなどの長期休みは文系理系に関わらず授業も課題もないので、旅行やバイト、サークル活動、実家への帰省などが好きなだけ出来ます。
友達を作らないと大変
上記の「大学に入ってからも大変」で述べた内容と少し被るのですが、レポートや課題がたくさん出されるため、分からない問題があった時に友達同士で教え合うなど協力しなければ、提出物の評価が取れません。
またテスト前の勉強をする際も、自分が疑問に思ったところを友達に聞くことで解決することがよくあります。
専門性が高くなるほど、ネットで調べてもほとんど出てこないので、一番頼りになるのが友達です。
また高校までと違って、教授は学校に毎日いるわけではありません。
自分が受け持つ講義だけしか来ないなど、なかなか会うことは難しいので、分からない問題などを質問しにそう簡単に行くこともできません。
ゆえに、「一人が好きだから」や「入学してすぐになかなか自分から話しかけられず友達ができなかった」という人たちは一年生のうちに学校を辞めてしまう人が多いです。
入学してすぐは同じ学科の友達作りに専念しよう。
私立は学費が高い
私立大学の文系は年間約100万円ほどですが、理系は約150万円ほどとかなり高額です。
また国立大学の約53万円と比べると3倍近く学費が高いことがわかると思います。
また留年率も高いので、しっかり勉学に励まないとさらに学費がかかります。
メリット
勉強や大学入試、大学生活に関してはほとんどメリットはなくデメリットばかり挙げてきましたが、理系に進学することで生まれるメリットもちゃんとあるので、ご紹介します。
専門性が身につき就職の幅が広がる
理系の大学は1~3年は座学と実験、4年生からは研究室に配属されて専門的な知識をさらに応用して物事を解明していく活動を行なったりします。
もちろん、実験や研究などで拘束力は強いですが、実学的に学ぶことができるので自然と学びが深まり、専門性の高い知識や経験が身に付きます。
この専門性を身につけることで、将来仕事を選ぶ際に一般的な仕事とは別で自分が身につけた知識や経験を使った専門的な職につける可能性も出てきます。
文系学部は基本的に一般職の就職が主になりますが、理系学部は一般職に加えて研究職も選択肢に入るなど、仕事の選択幅を広げたい方にオススメです。
就職で困らない
就活はエントリーシートを何百枚も書いて、何十社も受けて内定をもらえるのは数社だけ。
そんな印象を抱いているのではないでしょうか。
しかし、これはどちらかというと文系の大学生の就活のイメージに近いです。
理系の就活ではそんなに何十社も受ける人はほとんどいません。
大半の生徒は学校からの推薦で決まるためです。
就職においての推薦とは企業側が大学に「おたくの生徒さん何人か欲しいんですよ~」と打診することで、学校側から生徒を推薦で企業に引き入れることが出来るものです。
また、推薦の企業数は沢山あるので企業側が学生を選ぶのではなく、学生側が企業を選ぶという現象が起きます。
そのため、就職できないということはまずありません。
しかし行きたい企業の推薦枠は同じ学部や学科の生徒と取り合いになるので、学校内の成績が重要になります。
受ける企業によってはエントリーシート、一次面接、二次面接などをすっ飛ばして最終面接から始まるところもあるみたいです。
さいごに
もしまだ何も将来像が浮かんでいない場合は、大学生活を楽しみたいから文系、就職で楽をしたいから理系に進学するという決め方でもいいかと思います。
文系に進学しても、在学中に専門的な資格の勉強などをすれば就職の幅は広がります。
結局は学生時代に何をするかが大切なので、遊びすぎて単位を疎かにして就職のときに後悔するなどといったことにならないようにしよう。
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