はじめに
皆さんこんにちは!
埼玉県久喜市にある予備校、武田塾久喜校です!
4月は暑い日が続き、5月はもう夏のような気温になるのかと思いきや、
過ごしやすいあたたかな日が続いていますね。
今回は大学生活、特に「留年」に焦点をあてて書いていこうと思います!
留年
高校生のうちはあまり「留年」という言葉になじみがない人も多いかもしれませんが、
大学生になるとその2文字が非常に身近なものとなります。
学期末の成績が出るときに「留年したらどうしよう…」なんて言葉を聞くこともしばしば。
ではその留年とは、どういった基準で決まるのでしょうか。
大学のシステム
留年について説明するためには前提として大学のシステムについて知っておく必要があります。
大学での授業期間について
大学での授業期間は大きく分けて前期と後期の2つに分かれています。
前期は4月から7月まで。
8月と9月は夏休みです。
一方で後期は10月から2月初旬まで。
2月中旬、下旬と3月は春休みです。
大学での授業について
大学では高校で言うところの「授業」を「講義」と呼びます。
大抵の大学では講義は1コマ90分から120分です。
講義は週に1回、同じ曜日の同じ時間に行われます。
例えば「数学基礎Ⅰ」という講義は毎週水曜日の1限に行われる、といった具合ですね。
大学の講義の特徴
大学の講義は大きく分けて2種類あります。
半期の講義と通年の講義です。
半期の講義は前期、もしくは後期で終わるもの、
一方で通年の講義は前期と後期あわせて1年間かけて講義を行うものです。
例えば半期の「数学基礎Ⅰ」という講義は前期で終わりますが、
通年科目の「数学特論Ⅰ」という講義は前期と後期あわせて1年間講義が行われます。
基本的に大学では前期で15回、後期で15回講義が行われますので、
「数学基礎Ⅰ」は全15回、「数学特論Ⅰ」は全30回の講義が行われるというわけです。
単位とは
「単位」とは、出席回数や講義の最後に課されるテスト、レポートの結果が一定以上である場合に得られるものです。
半期の科目であれば1コマにつき2単位、通年の科目であれば1コマにつき4単位がもらえます。
加えて、単位には必修のもの、選択必修のもの、必修ではないものの3つがあります。
まず、必修のものは大学4年間のうちで必ず取らなければならないものです。
これをとらずに卒業することはできません。
例えば、必修の「数学基礎Ⅰ」はきちんと出席していたから単位がもらえた、でも
同じく必修の「数学特論Ⅰ」はさぼりまくっていたから単位がもらえなかったとなった場合、
「数学特論Ⅰ」を次年度にもう一度受講して単位を取得しなければならないわけです。
次に選択必修のものはいくつかの講義から1つの講義を選択し、単位を取得しなければならないものです。
例えば半期A、B、Cの講義のうちから2単位選択必修だった場合は、AかBかCのうちの1つの講義をとって単位を取得しなければ
卒業できないということです。
最後に必修ではないもの。
大学では卒業に必要な最低習得単位数というものがあります。
この最低習得単位数を満たしていないと卒業できません。
必修科目や選択必修科目以外に何十単位が取得して、最低習得単位数を満たす必要があります。
その時にとるのがこれらの科目です。
基本的には自分が興味のある分野のものをとります。
留年について
大学のシステムについて説明できたので、いよいよ留年してしまうケースについて解説しましょう。
留年の危機①
まず、大学に入学すると履修登録というものをする必要があります。
履修登録とは自分が前期や後期でとる講義について、「自分はこの講義をとります」と大学に申請することです。
この申請がうまくいっていないと、いくら頑張って講義に出席しても、いくらテストで高い点をとっても講義を受けたことになりません。
そうすると、1年間で1つも講義をとっていない、とみなされてしまうのです。
先にも述べた通り、大学には最低習得単位数というものがあります。
1年次の履修登録に失敗して1年間を棒に振ると、2、3、4年次で非常に苦しくなり、留年の危機に瀕します。
履修登録に失敗したから即留年というわけではありませんが、履修登録関係についての説明は聞き逃さないようにしましょう。
また、友人に相談しながら一緒に履修登録をするのもいいかもしれませんね。
留年の危機②
先にも述べた通り、大学では必修単位というものがあります。
この単位を取得しない限り、大学を卒業することができません。
例えば大学1年生の時「数学特論Ⅰ」の講義をさぼりまくって単位がもらえず、
2、3年生の時は友達もいないし、なんだか気まずくて講義に行けず、再び単位をもらえなかったとします。
4年生の時は死に物狂いですべての講義に出席したが、学期末テストで合格ラインに届かなかった、という場合。
最終的に「数学特論Ⅰ」の単位を得られていないということになりますので、卒業することができません。
その場合は留年をして4年生をもう一度繰り返し、「数学特論Ⅰ」を取得して卒業するしかないでしょう。
留年の危機③
先にも述べた通り、大学には最低修得単位数というものがあります。
例えば、最低修得単位数140単位の大学に在学していて4年生の履修登録の時にちょうど140単位とれるよう履修を組んだとします。
前期、後期が終わり成績表を見てみれば、なんと1つの講義で不合格の文字。
単位が取得できなかった…。
こういった場合は最低修得単位数を満たしていないので、卒業できません。
留年してその2単位を取得する必要があります。
履修は余裕をもって組むと良いでしょう。
留年の危機④
多くの大学では4年次に「卒業論文」の単位を取得する必要があります。
指定された日時までにルールに沿った卒業論文を出さなければならないのです。
指定された日時までに出せなかった、
字数が足りなかった、
他の論文をコピペしていたことがバレてしまった等々の場合は
「卒業論文」の単位が取得できません。
留年してもう一度ルールに沿った卒業論文を出す必要があります。
留年をしてしまう人のほとんどは②、③のパターンだといえましょう。
留年率の高い大学TOP3
3位 上智大学 外国語学部(44.8%)
2位 東京外国語大学 言語文化学部(64.5%)
1位 大阪大学 外国語学部(67.8%)
東京外国語大学と大阪大学については留年率は半数以上です。
しかし、実はこれらの大学で留年率が高いのは留学に行く人が多いのがその理由なのです。
上記の①~④の理由で留年した人も一定数はいるでしょうが、留学に行くからしょうがなしに留年する、というのがほとんどのようですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
受験生の皆さんにとってはもちろん大学入学がゴールといえます。
しかし、そのゴールの先にも道は続いておりますので、大学入学後も気を抜かずに頑張っていけると良いですね。
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参考サイト
留年率が高い大学ランキング!卒業が難しい大学・学部はどこ?|インターン/就活に役立つ情報メディア|ユアターンPlus
https://www.your-intern.com/plus/ryunenritsu/
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