どの学部を選ぶのか~理系~
理系を選んだあなたはすでに学部学科の希望は決まっていますか?
医歯薬系をもともと目指している人は既に決まっている人も多いと思います。まずは理系にある主な学部について述べていこうと思います。
理系にある学部
まず、理系には主にどのような学部があるのかを書きだしていこうと思います。
- 理学部
- 工学部
- 農学部
- 医学部
- 薬学部
- 歯学部
- 看護学部
これらが主に挙げられると思います。
決してこれが全てというわけではありません。学部と言わない呼び方をする大学もあります。例を挙げると、国立筑波大学では医学群、理工学群のように群という呼び方で分類しています。さらに、国立電気通信大学では情報理工学域という域という表現をしています。
また、有名どころでは東京理科大学は、理学部、工学部があった上で、名前上は2つがくっついた理工学部も存在します。このように並べられると、区別が分からなくどの学部が何をやっているのか気になりますよね!実際に私も、この大学を受験校として選んでいったときに何が違うのかを調べました。
これらの呼び方は確かに学部で呼ぶ大学が多いですが、有名な大学でも大学によって様々なので、模試などで志望校判定表を記入する際も気を付けるようにしましょう。
理学部・工学部の違いは?
理系を選択した人には、理学部や工学部を目指す人が多いと思います。
また、特にこの二つの学部は、医・歯・薬・看護学部や農学部に比べてどの学部・学科を目指すのかを迷っている人が多いかと思います。
理学部と工学部の違いを端的に述べると、何を大学で研究したいのかということです。
どちらも科学について研究するということは同じです。
しかし、理学部では教科書に載っているような定義や定理、法則について導いていく、紐解いていくようなことをします。工学部ではより生活に身近で便利な電子機器を作るなど、人の役に立つ研究が多くなります。
これが大雑把な2学部の違いです。自分が将来したいこと、今興味があることと近い方はどちらでしょうか?
ここでもまだイメージがつかない人もいると思うので、それぞれについて詳しく述べていこうと思います。
・理学部
理学部の学科は主に
数学、物理、化学、生物、地学などの学科があります。
どの学科名も高校の時に学んでいた、聞きなれたものだと思います。
しかし、高校のときより発展的な内容になり他の教科も混ざってきたりもします。
例えば、物理に数学の微分積分学を用いること、また化学に物理の熱力学を使うことなどがあります。これは一部ですが、私自身が学んでいる教科の一つに基礎物理化学というものもあります。同じ科目になるくらい、近い内容を学んでいるのです!
大学により同じ学科名でも学ぶことが少しづつ変わってくると思うので、興味のある大学はきちんと前々から調べておくことをおすすめします。
さらに大学では、高校以上にひとつの学問を細かく分けて学んでいきます。理学部は工学部に比べ、特に一つの科目を隅々学んでいく傾向が強いです。
たとえば、高校では1科目だった化学も、大学では有機化学、無機化学、物理化学、量子化学、高分子化学、生化学、分析化学、磁気化学、写真化学、核化学、薬理科学などまだまだたくさんの分野があります。
自分がその科目を、上記のように幅広く学んで卒業研究をしていくまで学んでいきたいと思うか。またはより興味がわいてもっと多くのことを知っていきたいと思ったのか。このような観点から考え、自分が学んでいきたいかを考えると良いと思います。
・工学部
次に工学部についてみていきましょう。工学部は理学部に比べて学べる範囲に自由が利きます。
工学とだけ聞くと機械を使うようなイメージの人もいるかもしれません。工学部で学べる範囲は思っているよりも広いのです。
生物と情報を組み合わせて、生物の遺伝情報を機械を用いて統計的にみていくことや、人に似せたヒューマノイドロボットを作って生身の人間では危ない災害現場や放射線濃度の高い場所で作業させるがあります。体のつくりを研究して、ロボットにうまく反映していく生物学に似た研究や化学に似たようなことも研究しています。
近年ではITが発展し、AIやビックデータのような言葉が有名になってきたため、情報工学の人気も出てきています。
また大きなくくりでみる話に戻ると、工学の主な研究目的は、理学が創った知識を、実生活への応用をすることです。新しいシステムを作り出す、ものつくりの研究が多いのが特徴です。
先ほど挙げた生物と情報のことなどが実生活への応用の具体例ですね。私の周りですと、医学部を学んでいた人が情報系を学びたくて工学部に入りなおしたという人もいます。医工学という分野もあり、大学によってはその学部は医学部と同じ建物で学ぶという体制を取っていることもあるまでです。様々な学部とかかわりがあり、より学べる範囲が広いことが分かるでしょう。
工学部は自分が行った研究が実生活に反映されやすいので、達成感を得やすいこともあるかもしれませんね。
現在では上記のようなドアを開けられるロボットも開発されてきているまで成長しています。
まとめ
どちらの学部にしようか悩んでいる人は多くいると思います。最終的には自分が好きで学び続けられる分野を選ぶと良いと思います。または将来就きたい仕事から逆算して選ぶということも出来るでしょう。
それでも決められない人は理工学部を選択肢の一つに入れることもできます。また、理学部・工学部の併願も出来ます。様々な受験方法があるので、学部や学びたい分野から大学を選ぶのか、学びたい教授から選ぶのか、はたまた行きたい大学からその大学にある学びたいことを見つけるのか。人によって大学・学部・学科の選択理由は様々だと思います。国公立大学志望の人では共通テストの結果で選べる大学が決まってくることも多いです。
より良い選択ができるよう、早い段階から調べ始め、勉強もしっかりしていくことをおすすめします。応援しています。
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