始めに
皆さんこんばんは!
いいいよ入試が始まる時期になりました。
皆さんが今まで積み上げてきた勉強は本物です。
適度な緊張感をもって入試に望んでください!!
今回は絶対に覚えてもらいたい無機の知識についてお伝えします。
この中でまだ覚えていないものがあったら、すぐに確認するようにしましょう!
気体の製法、性質
まずは気体の発生法です。
ここは無機を解くうえで非常に重要な部分になっています!
まず、アンモニアの製法は?匂いは?と聞かれてすぐに答えることは出来るでしょうか?
皆さんが持ってる化学の資料集に下の表のように気体の製法、性質がまとまっているページがあると思います。
この部分が分かっていないと基礎的な問題で失点してしまいます。
ただ暗記することになってしまうので覚えずらいと思いますが、何回も書いたりして確実に覚えるようにしましょう。
化学反応式 | 色 | におい | 水への溶解 | 酸化・還元 | 水溶性 | 毒性 | |
水素 | 1式 | 透明 | 無し | 難溶 | 還元 | ||
塩素 | 2式 | 黄緑 | 刺激臭 | 少し溶ける | 酸化 | 酸性 | 有毒 |
酸素 | 2式 | 透明 | 無し | 難溶 | 酸化 | ||
オゾン | 1式 | 淡青 | 特異臭 | 少し溶ける | 酸化 | 有毒 | |
塩化水素 | 1式 | 透明 | 刺激臭 | 良く溶ける | 酸性 | 有毒 | |
硫化水素 | 1式 | 透明 | 腐乱臭 | 少し溶ける | 還元 | 酸性 | 有毒 |
アンモニア | 2式 | 透明 | 刺激臭 | 良く溶ける | 塩基性 | 有毒 | |
二酸化硫黄 | 2式 | 透明 | 刺激臭 | 溶ける | 酸性 | 有毒 | |
一酸化窒素 | 1式 | 透明 | 無し | 難溶 | 還元 | 有毒 |
二酸化窒素 | 1式 | 赤褐 | 刺激臭 | 良く溶ける | 酸性 | 有毒 | |
一酸化炭素 | 1式 | 透明 | 無し | 難溶 | 還元 | 有毒 | |
二酸化炭素 | 2式 | 透明 | 無し | 少し溶ける | 酸性 |
この表は必ず覚えるべきものを表にしたものです。
1式、2式というのは反応式が1個、2個あるということです。
こうやって見てみると難溶と書かれている気体は水溶液の部分が空欄になっていますよね?
このように、がむしゃらに覚えるよりも、少しでも法則性を見つけて覚えるほうが覚えやすいですし、忘れにくいと思います。
自分で法則性を見つけて覚えやすくしましょう!
周期表の仕組み
周期表の仕組みと書きましたが、どういうこと?と思った人がいると思います。
どういうことかと言いますと、属や周期のことです。
周期表というのはただ原子を並べているわけではありません!
周期表の縦の列を属と言い、横の列を周期を言いますが、属は原子の価電子が等しいので似たような性質の原子が集まっています。
周期は最外殻が同じになっています。
なので、属ごとの特徴を覚えればよく分からない元素でも性質が分かるようになるんです!
下に覚えるべき属と特徴をまとめました。
暗記の時に活用してください!
元素 | 属 | |
アルカリ金属 | Li,Na,K,Rb,Cs,Fr | 1属(H除く) |
アルカリ土類金属 | Ca,Sr,Ba,Ra | 2属(Be,Mg除く) |
ハロゲン | F,Cl,Br,I,At | 17属 |
希ガス | He,Ne,Ar,Kr,Xe,Rn | 18属 |
アルカリ金属は以下の特徴があります。
・イオン化傾向が強く、空気とも反応するので石油中に保存される。
・水酸化物は強塩基性を示す。
・炎色反応を示す。
・価電子を一個持つため、一価の陽イオンになりやすい。
アルカリ金属は反応性が非常に高いので水の中に入れると水素が発生し、反応熱でそのまま爆発したりします。
水素はアルカリ金属に入らないので注意しましょう。
アルカリ土類金属は以下の特徴があります。
・アルカリ金属より融点が高い。
・価電子を二個持つため、二価の陽イオンになりやすい。
ベリリウムとマグネシウムはアルカリ土類金属に入らないので注意しましょう。
ハロゲンには以下の特徴があります。
・単体はいずれも二原子分子になっている。
・分子量の大きいものほど融点、沸点が高い。
・単体は酸化力が強い。
ハロゲンの中でもフッ素はガラスも溶かすほどなので、いかに酸化力が強いかが分かると思います。
また、元素には典型元素と遷移元素の二種類があります。
典型元素はその名の通り、性質が似たようなものが多いですが、遷移元素は性質の周期性がありません。
これが分かると問題も解きやすくなると思います。
イオン化傾向
次はイオン化傾向です。
イオン化傾向とは、ある元素(主に金属)がどれだけイオンになりたいかの度合いを示しています。
これは無機だけでなく、電池の分野でも必須の内容なので覚えるようにしましょう。
しかも、イオン化傾向には語呂合わせがあります!!
り(Li) か(K) か(Ca) な(Na) ま(Mg) あ(Al) あ(Zn) て(Fe) に(Ni) すん(Sn) な(Pb) ひ(H₂) ど(Cu) す(Hg) ぎる(Ag) しゃっ(Pt) きん(Au) です。
これがあればかなり覚えやすくなるのではないでしょうか?
ちなみに、リチウムからナトリウムまでは常温の水で反応、マグネシウムは熱水と反応、亜鉛から鉄までは高温の水蒸気と反応、そこから先は反応しなくなります。余裕があれば覚えてください。
炎色反応
今度は炎色反応についてです。
炎色反応は理論で勉強したと思いますが、無機でも金属イオンの系統分離で少し出てきます。
こちらも覚えるようにしましょう。
炎色反応にも語呂合わせがあり、
リアカー・Li(赤) なき・Na(黄) K村・K(紫) 動力・Cu(緑) 借りるとう・Ca(橙) するもくれない・Sr(紅) 馬力・Ba(黄緑) となっています。
語呂合わせを使って覚えましょう!
金属の系統分離
先ほど出てきた系統分離です。
この系統分離はそのまま問題になりやすいものなので覚えておくと良いと思います。
系統分離は文字通り金属イオンが混ざっている混合水溶液から様々な操作をすることで各金属イオンを分離させることです。
金属イオンを分離するので、当然先ほどのイオン化傾向が出てきます。
また、イオン化傾向が低い金属から沈殿していくのでイオン化傾向さえ覚えていれば丸暗記しなくても済みます!
また、系統分離では沈殿した物質の色を聞かれる時があります。
金属イオンの色は価数が違うだけで微妙に変わったり、大量にあるので覚えるのは大変だと思いますが、系統分離に出てくる色は覚えるようにしましょう。
最後に
これらはどれも大事な内容なので、しっかり覚えるようにしましょう。
入試が近くて寝れない人もいると思いますが、布団に横になって目をつむるだけでも休めます。
本番で最高のパフォーマンスを出せるようにしましょう!
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