はじめに
受験勉強にとって最重要事項である「暗記」の作業ですが、皆さんはどのような方法やスパンで行っているでしょうか。どの教科の勉強をする際にも覚えなければならないことはとても多いものです。中にはその場で覚えて終わりにしてしまう人や、一度覚えたものを全く復習しない人もいます。しかし、これではせっかく一度覚えた知識もすぐに抜け落ちてしまい非効率的な勉強方法になってしまいます。なので今回は基本的な記憶の仕組みや効率の良い復習のタイミングなどを載せておきます。
エビングハウスの忘却曲線について
上記の図は記憶の定着や忘却率の説明として有名な「エビングハウスの忘却曲線」というものです。これは縦の線がどの程度記憶を保持できているかというもので横の線が記憶してから経った時間です。ここで一日経ったときのグラフを見ると記憶保持率が33%になっています。つまり一度覚えたものは一日経つと約66%を忘れてしまうということになります。また、一週間で約75%、一カ月だと約80%ほどの記憶を失ってしまうことになります。
これを踏まえると、勉強において一度記憶した事項を復習せずに放置してある程度の期間がたってしまうと、ほとんどのことを忘れてしまいせっかく勉強にかけた時間や集中力がほとんど無駄になってしまい、とても非効率的なものになってしまいます。
では、どのようにすれば効率的な記憶の定着を図り、無駄なく時間を活用できるのでしょうか?
効率的な復習のコツ
やはり、効率的に記憶を定着させるためには復習作業を繰り返し行うしかありません。また、復習をする際に意識したいことは回数と間隔です。もちろん人によって最適な回数と間隔はありますが、一般的にお勧めしたいものは24時間以内・24時間後・一週間後・一か月後のタイミングで復習を行うことです。
特に、24時間後と一か月後は念入りに復習を行うとより効率的に記憶の定着を図れます。また、復習のタイミングで意識したいこととして「早すぎても遅すぎてもダメ」ということです。
例えば暗記してから2~3時間後に復習しても、まだ記憶をほとんど保持できているのであまり意味がないですし、2か月後などのほとんど覚えたものを忘れてしまっている時では一からやり直しになってしまう場合もあります。
終わりに
暗記は受験勉強に限らず様々なところで必要となってきます。今回は基本的な暗記の仕組や復習のコツをお伝えしましたが、暗記勉強にはまだまだ
個人に合ったさまざまなやり方が存在します。自分に合った勉強法を見つけるということは受験生にとって必ずと言ってもいいほどするべきこ
ととなります。皆さんも自分に合った勉強の仕方を発見して効率的に受験勉強を進めていきましょう。
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