はじめに
段々と受験の時期が近くなり、皆さんの勉強も問題演習や過去問演習が中心になってきてると思います。そんな中で、国語の評論・小説などは
各教科の中でも勉強方法について悩んでいる方も少なくなく、解く際や復習の際に何を意識すべきか・どうしたらよいのかという質問を多くい
ただきます。なので今回は皆さんが評論・小説問題の勉強をする際に今までよりも効率的に学習できるような手段をご紹介したいと思いま
す。これから評論・小説問題を中心に勉強する人にこれを参考にしていただけたら幸いです。
参考書の問題演習について
現代文の勉強法でよく聞かれる質問として、一度やった参考書については答えも覚えてしまっているのであまり復習する意味はないの
ではないかというものがあります。しかし、これについては他の教科同様に何度も繰り返し復習することが現代文の力を付けるために必要になって
きます。特に一度勉強した参考書については最低2~3周は繰り返して勉強するようにしましょう。また、その際に意識すべき点としては1.分から
なかった言葉を調べる 2.文章構造を掴み、段落ごとの役割を把握するということがあります。1については既に意識している人も多いと
思いますが、現代文の基本であり最重要な復習法なので今一度自分の中でしっかり確認できているか意識してみてください。知らない言葉が多
ければ多いほど現代文において不利な状況になってしまうので気を付けるようにしましょう。2については、評論での論の展開・小説で
は場面展開を把握するのに役に立ちます。具体的な方法としては、文全体を段落ごとに区切り一つ一つの段落が果たしている役割を理解し
て、文構造を捕らえるという風に勉強しましょう。この復習法を読んだ文一つ一つにしっかりとやってあげると、現代文にとても重要な能力である
文の展開の把握を鍛えることが出来ます。
過去問演習について
現代文の過去問は今までどのように勉強してきたでしょうか。過去問は一般の参考書と違い、その大学の問題傾向や問題の難易度などを把握し
そこに特化した能力を身に着けるためのものです。そこで、演習・復習の際にやってほしい具体的なポイントとしては1.著者・出典を調べ
る 2.出題されやすいテーマの傾向を把握するということがあります。1についてはあまりやっていない人が多いと思います。出典・著者に
ついては文化史の設問として問われることも多く知らないと解けない知識問題なので入試において絶対に落としたくない得点ポイントとな
ります。また、同じ大学であれば著者・出典が同じor関連のあるものを出してくることも多いので赤本を解く際は最後に必ず調べるようにしま
しょう。2については、やはり同じ大学だから同じテーマor関連のあるテーマが出されやすいという理由だけでなく、様々なテーマに触れることが
出来るというメリットもあります。この勉強は赤本の最大のメリットである問題傾向を掴むということだけでなく様々なテーマに触れることで
苦手なテーマを減らしていけるので、傾向を把握したらそのテーマで出されている問題を参考書でもう一度解いてみるなどで対策を怠らない様にしましょう。
最後に
現代文は入試科目の中でも実力が分かれやすい科目です。正しい勉強・赤本の勉強の仕方を理解することで入試当日に実力を存分に発揮すること
が出来ます。いつでも上がり下がりなく実力を発揮できるように今回のアドバイスも参考にしつつ自分自身がするべき勉強を見つけ、本番までに
十分な問題演習・過去問演習を積み重ねてください
塾・予備校に通い始める時期は?