生物と生物基礎の違いとは?範囲や難易度を徹底解説!!
みなさんこんにちは!
武田塾港南台校講師のMです。
みなさんは
生物と生物基礎の違いを
きちんと理解していますか?
今回はその違いについて
徹底解説します!!
1. 大まかな違い
高校生物と高校生物基礎の違いは
ざっくり言えば、
「生物をより簡単にしたものが生物基礎」
という感じです。
文字通り生物基礎は生物を学ぶ上での
基礎となる範囲を取り扱っているので、
生物基礎の内容は生物を理解する上で
必須になります。
生物基礎を十分に理解した上で
生物に取り組むと学習効果がかなり高いと
いえるでしょう。
2. 高校の単位数の違い
高校過程では、基礎科目は2単位、
発展科目は4単位となっており、
単位数が多いほど授業数が多い
ということになります。
つまり
生物の方が生物基礎よりも
授業数は多く、その分取り扱う内容も
多いということです。
また基礎を履修していないと
発展を履修することができないように
なっています。
つまり生物基礎を履修しないと
生物は履修できないということです。
3. 学習目的の違い
生物基礎と生物には
それぞれ文部科学省の出している
学習指導要領に科目を学習する目的が
記されています。
その内容を以下にまとめてみました。
生物基礎
生物や生物現象に関わり、
理科の見方・考え方を働かせ、
見通しをもって観察、実験を
行うことなどを通して、
生物や生物現象を科学的に
探究するために
必要な資質・能力を次のとおり
育成することを目指す。
(1)
日常生活や社会との関連を図りながら、
生物や生物現象について
理解するとともに、
科学的に探究するために
必要な観察、実験などに関する
基本的な技能を身に付けるようにする。
(2)
観察、実験などを行い、
科学的に探究する力を養う。
(3)
生物や生物現象に主体的に関わり、
科学的に探究しようとする態度と、
生命を尊重し、自然環境の保全に
寄与する態度を養う。
生物
生物や生物現象に関わり、
理科の見方・考え方を働かせ、
見通しをもって観察、実験を
行うことなどを通して、
生物や生物現象を科学的に
探究するために必要な資質・能力を
次のとおり育成することを目指す。
(1)
生物学の基本的な概念や
原理・法則の理解を深め、
科学的に探究するために
必要な観察、実験などに関する
基本的な技能を身に付けるようにする。
(2)
観察、実験などを行い、
科学的に探究する力を養う。
(3)
生物や生物現象に主体的に関わり、
科学的に探究しようとする態度と、
生命を尊重し、自然環境の保全に
寄与する態度を養う。
4. 範囲の違い
生物基礎
生物基礎は、
次の3つの内容がメインになります。
(1)生物の特徴
(2)ヒトの体の調節
(3)生物の多様性と生態系
生物としての共通の特徴、
ヒトという動物の生理、
生物の多様性に注目した生態系など、
細胞などのミクロなレベルから
生態系の違いといった
マクロレベルまでの領域を
学ぶように構成されています。
また、人間の活動と環境との関連や
健康に関係する内容なども
多く取り扱われています。
生物
生物は、
次の5つの内容がメインになります。
(1)生物の進化
(2)生命現象と物質
(3)遺伝情報の発現と発生
(4)生物の環境応答
(5)生態と環境
進化や生態など
生物界全体を概観する内容から、
生物や生物現象を分子の変化や
働きを踏まえて学ぶ内容、
動物や植物について主に
個体レベルで見られる現象や
その仕組みについてまで、
生物基礎同様ミクロレベルから
マクロレベルまで幅広い領域を
学ぶように構成されています。
生物基礎で取り扱った内容について
より深い学習が出来るものとなっています。
この範囲の違いからわかることは、
生物基礎よりも生物のほうが
点数を取ることは難しいということです。
出題範囲も生物基礎より生物のほうが多く、
内容もより深い内容まで出題されます。
生物基礎は基礎内容をちゃんと暗記していれば
共通テストで8割程度は取れると思います。
一方で生物は暗記のみならず
計算や論述も出てくるため、
各分野の内容について体系的かつ論理的に
理解する必要があります。
生物基礎と比べると、
共通テストで8割を取る
難易度は上がるでしょう。
あらためて生物基礎は
基礎的な内容が多いこと、
そして生物はより発展した内容である
ことを理解しましょう。
5. 生物基礎を飛ばして生物を勉強してもいいの?
ここまで読んで、
「生物基礎が基礎的な
内容しか扱わないなら、
発展した内容も扱っている生物から
取り組んでもいいのでは?」
と疑問に思った方もいるかと思います。
答えはノーです。
理由を解説します。
生物では基礎的な内容は簡略化されている
生物基礎と生物で
出題範囲が重なっている分野では、
生物では生物基礎の
発展的な内容を扱います。
基本的な内容については
ほとんど説明されません。
わからない単語が出てくるたびに
いちいち調べたりするのも面倒ですから、
生物基礎をしっかり学んだ上で
生物を学ぶ方が効率的です。
生物基礎の知識前提の問題が多い
大学受験の生物では、
生物基礎の知識を前提にした問題が
多く出題されます。
先ほども述べたとおり、
生物は生物基礎を学習しないと
履修できない科目です。
受験では、生物を受験するなら
当然生物基礎の内容は
理解しているでしょう、
という体で出題されます。
生物基礎をきちんと学んでおくに
こしたことはないでしょう。
6. 実際の受験ではどうなるの?
ではもし実際に
生物で受験するとなると、
どのようにを勉強すれば
良いのでしょうか?
まず生物基礎のみ勉強すれば良い人は、
共通テストや一般入試で生物基礎だけ
必要な人です。
文系の人は
大体生物基礎のみを勉強します。
生物基礎・生物の2科目を選択する人は、
両方とも勉強しないといけません。
理系で生物選択の人は
大体これに当てはまります。
生物基礎の一部と生物を選択する人は
生物のみを勉強すればオッケーです。
自分が受験したい学校の出題科目を
よく確認しておきましょう。
8. おすすめの参考書
⑴「田部の生物基礎をはじめからていねいに」田部眞哉 東進ブックス
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⑶「生物の良問問題集」伊藤和修 旺文社
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7. まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は生物学基礎と生物の違いに
ついて解説してきました。
生物基礎は文字通り生物の
基礎的な内容のみ扱う科目で、
生物は発展的な内容を扱う科目です。
もし受験で生物を使うなら、
生物基礎で基本的な知識を
身につけてから学ぶのが効率的です!
2つの科目の違いを理解して、
しっかり学習しましょう!!
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