愛知県内の理系の実質的な競争率はそれほど変わっていない??
文系編の方では「私立の入試が年々厳しくなっている」と述べましたが、目下人気急上昇の情報学部や医学部などの難関学部を除き、全体的には競争が増しているというよりは横ばいが続いているという印象です。
その理由は主に以下の3つだと考えられます。
①工業がさかんな土地柄、国公立理系学部の定員総数が多めで、”目指すは国公立”というスタンスが文系に比べて根強いから。
②数学や理科は文系教科に比べて点数差が開きやすく、「手ごたえがあったのに不合格だった」という声が文系よりは出にくいから。
③大学院への進学も含め、特に理系は以前に比べて学業をおろそかにできなくなっているから(それこそ本来あるべき姿のはずですが...)。
理系の方が序列がはっきりしています!目指すならよりランクの高い大学!
文系編の方では各学部において横並び的な記載が多かったのに対して、理系においてはこの学部といえばこの大学!という傾向が強いと思います。また、学科が細かく分かれているので、どの分野に進んでどんなことを学びたいかがはっきりしていないという方は、オープンキャンパスに赴いた際に複数の学部・学科を見学するなど、自分の目で直接確認することをオススメします。
※読みやすさを重視するために、一部の大学については一般的な略称を用いさせていただいております。ちなみにSSKは淑徳・椙山・金城の総称です。
⓪人気or難関の学部・学科
◎愛知医科・藤田医科の医学部医学科 ※2018年に藤田が名称を改めたことで、2大学のカラーの違いがくっきりしつつあるようです。
◎名城の薬学部
◎愛知学院の歯学部 ※短大の歯科衛生学科も人気です。
◎中京のスポーツ科学部
①工学系統
企業からのサポートがあるため、「影の国公立大学」とも言われる豊田工業大学がトップです。次いで名城理工学部の主要&人気学科が位置します。また、人気学科でいうと情報では中京・中部、建築では愛工大・中部...と続きます。また、中部の宇宙航空理工学科など細分化されつつもあるので、今後各大学で看板学部化がより多く出てくるかもしれません。
②総合科学部系統
中身は人気の情報学科に近いものがありますが、南山、中京、次いで愛知学院、SSK...と続きます。
③理学部・農学部系統
数が少ないこともあり、名城の農学部や理工学部の応用化学科、中部の応用生物学科が挙げられます。
④栄養学系統
女子人気が高いため、ピックアップしました。比較的新しく、立地の良い名古屋学院、次いで椙山・金城が続きます。
⑤看護学系統
④と同様の理由で、2018年に新設された名古屋学芸が他よりもランクが高くなっています。また、ランクよりも助産師などの資格が取りやすいかどうかという基準で選ぶことも大切です。
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