こんにちは。偏差値40台から逆転合格でおなじみ、武田塾小岩校です。
本日は、最難関大学を狙う浪人生の皆さんが、この1年間をどのように過ごすべきか
お伝えしていきます。
浪人生活が成功するか失敗するかは、この3月にかかっています。
今抱えている悔しさをばねに、合格のために必要な行動を取りましょう。
心構え編
まずは、心構えについてお話ししていこうと思います。
浪人が決まった瞬間、皆さんはネットで「浪人 成績」のように検索をかけたと思います。
結果はどうでしたか?
よく出てくる検索結果としては、
「成績上がるのは2割、現状維持が5割、下がるのが3割」
というかなりシビアな言葉だと思います。
この言葉は真実なのかというと、大学受験の塾の講師としては、
あながち間違いではないと私も実感を持っています。
ですが、ここで落ち込まないでください。
この数字には、それぞれ理屈があります。
成績が落ちる3割
これは全ての予備校の風物詩と言っても過言ではないのですが、
浪人生活が始まった三か月後の5月までに、
浪人生の2割~3割程度の方々が受験勉強をほぼしなくなります。
そして、漫然と一年間を過ごしてしまう、
もしくは途中でやる気を出したとしても取り戻せず、
結果として成績が下がってしまいます。
成績が落ちる3割とは、5月に勉強を止めるか止めないかで、まず決まってきます。
ここを乗り越えれば、落ちる三割に入ることはありません。
現状維持の5割
では、現状維持の5割とはどのようなものなのでしょうか?
この理由は、たった二つだけです。
・現役生の頃よりも勉強時間が少なくなっている。
・現役時代の失敗原因を分析できていない。
まず、勉強時間についてです。
浪人は勉強時間が一杯あるのだから、そんなことにはならないのでは?
と思う方も多いと思います。
しかし、浪人生活というのは全てのタイムスケジュールを自分で決める必要があり
生活リズムを一定に保つことも実は難しいのです。
そのため、生活リズムが崩れ、昼過ぎから夜にかけて勉強することで、
なんとなくやった気になってはいるけど、実は現役時代よりも勉強していない
という状態になります。
また、人間の記憶は、どんなに頑張ってもすぐに薄れていきます。
そのため、勉強時間が現役時代よりも減るということは、
現役時代よりも多くのことを忘れていく状態になりかねません。
次に、現役時代の原因分析についてです。
現役時、受験に失敗した理由は、必ずどこかにあります。
原因は人それぞれですが、それを分析して改善しなければ、
全く同じ結果にしかなりません。
そんな人いるの? とまだ浪人生活が始まったばかりの方は思われるかもしれません。
しかし、多くの浪人生が、現役時よりも勉強時間が少なくなったり
同じような勉強法を繰り返しています。
成績が上がる2割
さて、ここまで読んだ方は、どんな人が成績を上げられるのか、
なんとなく分かったのではないでしょうか?
はい!
成績を上げることのできる2割とは、
① 1年間、継続して勉強すること
② 現役時よりも勉強すること
③ 現役時の失敗の原因を探し、改善すること
という当たり前のことを当たり前に実施する方なのです。
当たり前のことをすることが大変というのは間違いないのですが、
当たり前を実施すれば、成績は必ず上がります!
そのため浪人生の心構えとして最も重要なことは、
浪人生として当たり前の行動をやり切る
そのための生活の仕組みづくりをする。
これだけです。
3月に実施すべきこと編
では、3月に実施すべきことをお伝えしていきます。
予備校は4月から始まるところが多いですが、
そこまで休むということは、悪手です。
3月、何もしない人は、落ちる3割に入ると思っていただいて間違いありません。
来年の2月、3月に笑うために、いまやるべきことは3つです。
①去年度の原因分析
②勉強時間の最大化
③年間スケジュールの作成(長・中・短期の目標決定)
この①~③は少なくとも3月中に終わらせておきましょう。
①去年度の原因分析
志望校に対して何が足りなかったのか、
「受験戦略」「科目ごとの不足」という二つの視点で分析してみましょう。
小岩校の受験相談に来ていただければ、その中で一緒に分析します!
その原因が分かれば、今年実施すべきことが自然と分かってきます。
②勉強時間の最大化
ここについては、生活リズムとも関わってきます。
一つ、約束してください。
必ず、朝方の勉強習慣を確立してください。
夜型は、間違いなく失敗します。
朝6時30分に起きて、
7時30分には勉強を始めましょう。
午前中に4時間、午後13時から勉強を再開して、6時間ほど勉強。
19時にはやるべきことを終了させ、19時以降は
その日やったことの総復習を1時間ほど軽く実施し、
23時までにはベッドに入り寝てしまいましょう。
これで1日11時間勉強できるようになります。
勉強時間については、カリキュラムの進捗で伸縮はしますが、
夜23時に寝るということは固定してください。
3月、まずは11時間の勉強を固定化してください。
③年間スケジュールの作成
一般受験をどのように戦うか、推薦を使うか使わないか、
まず受験戦略をある程度固めましょう。
今は、浪人生も使用できる推薦入試もありますので、3月中に探しておくことをお勧めします。
※出願の9月前に考え出すと、必ず失敗します。
受験戦略が固まったら、次は科目ごとのカリキュラムスケジュールを決定しましょう。
年間スケジュールを立てることで、日々の学習が遅れているのか
進んでいるのかを把握することが可能となります。
何事も、ゴールが見えていないと続けることは困難ですので、
3月時点で来年までのゴールと道のりが見えるように準備をしましょう。
小岩校に来ていただければ、一緒に作成します!
スケジュール編
3月 | 使用できる推薦入試がないかを探す。 |
4月 | 基礎の取戻し(1月2月は過去問演習を実施しているでしょうから、この時期、基礎が抜け落ちている可能性が高いです。必ず、基礎に戻って暗記事項、理解事項を取り戻して下さい) |
5月 | 日大レベルの過去問で8割取れるように |
8月 | 地方国立大学の過去問で、7割取れるようになる |
9月 | 志望校の過去問を2週に1回程度始める |
10月 | 共通テスト対策 志望校の過去問の頻度を週1に増やす |
11月 | 共通テスト対策、過去問傾注 |
模試編
模試については、4月から受け始めてください。
4月~8月までは最低でも月に1回
9月~11月までは最低月に2回
模試は受験していきましょう。
当たり前のことを当たり前にできた浪人生は、成績が必ず伸び始めます。
そうなった時、本番でのプレッシャーは現役時代とは異なり
「受かるかも」という現実的な期待と
「落ちたら1年が無駄になる」という恐怖の狭間で
大きく揺れ動き、巨大なものとなります。
そのため、プレッシャーに強くなるためにも、
模試は積極的に受験し、身体を麻痺させましょう。
検定編
最後に、検定についてです。
英語検定をどうしようかなと悩んでいる方は多いと思います。
これについては、各大学の募集要項を確認したうえで、
有利になるものがあれば積極的に受験してください。
浪人生活は短いようで長いものです。
そのため、小刻みな成功体験があると、継続しやすくなりますので、
検定はその体験に丁度いいものです。