こんにちは。武田塾小岩校の講師、森です。
「誰?」と思った方が大半(というか全員)だと思うので軽く自己紹介をさせてもらいます。
現役時、共通テスト利用で東海大学に合格するも、友達の誘いで大手予備校Sで浪人。
授業で疲れ果てて自習があまりできませんでした。
1浪目では満足できる成績を出せなかったため、武田塾で2浪目を過ごしました。
その後無事に中央大学に入学し、そのまま流れで武田塾小岩校の講師をしています。
そんな私が今回お伝えしたいことは、
『大学に合格するための浪人生の生活』です。
「うまくいかなかった1年」と「うまくいった1年」を経験した身として
いろいろと伝えていこうと思っているので、参考にしていただければ幸いです。
予備校 or 宅浪
いざ浪人すると決めたときにまず悩むのは「大手予備校に通う」のか、それとも「家で自力でこなす」の選択だと思います。
それでは、どちらのパターンも考えてみましょう。
1.予備校に通う
大手予備校には合格するためのノウハウがあったり有名な先生方が多数所属していたりと、受験に向けて心強い場所となります。
1日のスケジュール
毎日朝から予備校に向かいます。
事前に振り分けられているクラスで夕方まで授業を受けることになるでしょう。
教科書は予備校のものを購入し、授業の進捗に合わせて進めていくことになると思います。
授業ではその日の復習と次回の予習をするように言われます。
したがって、授業が終わった後の生徒たちは大半が校舎の中に入っている自習室へと直行するのです。
自習室の入退室管理のところに列が出来ていたのはすごく印象に残っています。
とは言いましても、座席には限界があるので全員が座れるわけでもありません。
私は自習室には寄らず、速攻帰っていました。
予備校に通うメリット
では、主観的な話にはなりますが私が予備校に今通っていてよかったと思うところを挙げていこうと思います。
①クラス単位で授業を受けるので孤独感を感じない。
周りに同じ目標を持つ人がいるというのはやはりいいことだと思います。
多人数で授業を受けていることで競争心というものがある程度刺激され、隣の人よりも勉強が出来るようになりたくなったりします。
クラス分けは大体同じくらいの学力(最初は入塾テストなどが基準)ではあるので、
授業を受けていて解らないところがあると、「周りの人たちは理解できているのかな?」と不安になり、
勉強しないといけないという焦燥感から勉強意欲を上げることが出来ます。
逆に難しそうなところが理解できると、
「私は理解できているけど、みんなはどうですか?」
と心の中で周りにマウントをとって自己肯定感を高めて勉強意欲を上げることもできます。
②予備校には優秀な人が多い
予備校の講師陣は「大学に合格するため」に研究をし続けている、いわば「受験のプロ」です。
彼らの授業内容を自分のものにすることが出来れば、合格する可能性はとても高くなるでしょう。
③サポートが充実している
予備校はまさに「受験のための組織」であるので、生徒に対するサポートも充実しています。
予備校で授業を受けている間は講師と生徒のどちらも忙しく、
解らないところがあっても質問できない場合がほとんどです。
しかし、授業後には1対1で質問できる機会を設けることが可能で、
その間は優秀な講師を独り占めすることが出来ます。
他にも自分専用の端末を貸出や面接、進路相談なども設けてくれます。
予備校に通うデメリット
受験勉強のためにはいいことばかりの予備校ではありますが、もちろんデメリットも存在します。
①授業の後に復習、次回の予習をこなさなければならない
「1日のスケジュール」でもお話しているように、
夕方に授業が終わるとそのままその日の復習と次回の予習をこなしていかなければなりません。
一見普通のこと思えると思いますが、実は意外と大変なことなのです。
基本的に、受験対策ではあるので1年を通して基礎から発展内容までをこなしていきます。
当然問題内容は相応に上がっていきますので、1問にかかる時間が増えていきます。
しかし、宿題の量が減るとは限らないのです。
授業内容も、高校の授業というよりは
ただ予習でこなしてきた問題を解説していくという感覚が強くなってきます。
1度授業に追いつけなくなると、その後はずるずると遅れていくのが予測できます。
②自習の時間が取れない
上記の内容と少しかぶるのですが、
宿題で勉強時間が削られることで自分のやりたい範囲の勉強ができなくなっていく可能性があります。
「〇〇の範囲は苦手だからよく復習しよう」と思ってもできないのです。
授業でその範囲を取り組んでいる
という時間制限の中、宿題をやりながら苦手なところを失くしていくというのはかなりハードな内容です。
2.宅浪する
宅浪とは、予備校に通わず自分自身の力のみで受験勉強に取り組むことだけが異なり、家だけでなく、カフェや有料の自習室に行って勉強することも含まれます。
宅浪すると、自分のペースでやりたいところを取り組めるので、自由に勉強できますよね。授業などで余計な時間も取られません。
1日のスケジュール
24時間、自由に使えます。
宅浪のメリット
①自分に合った参考書
予備校のように指定の参考書などは存在しないので、本屋に売られている参考書を自身で選んで購入することになります。言い換えると、自分に合った参考書に取組めるというわけです。
参考書にはかなり詳しく書かれているものも多いですしね。
②自分のペースで取り組める
苦手な科目、苦手な分野、苦手な問題形式と「苦手」には様々なポイントがあります。苦手を克服するために詳しく書かれている講義系の参考書を新たに用意したり、経験を重ねるために問題集を新たに購入したりできます。
何より、苦手を克服するまでそこに重点を置いて勉強し続けられるというのがよいですよね。
もう一度言います。「24時間自由」なのです。
宅浪のデメリット
自分のやりたいように勉強できる宅浪にも予備校に通うのと同様にデメリットが存在します。
①自分でペース管理をしなければならない
自分自身の力で進めていく以上、「どの参考書をいつまでに終わらせる」や「入試までにどの参考書が出来るようになっているようにする」などのところも自分でこなしていかなければなりません。
数学に時間を割きすぎて英語の単語・文法がおろそかになっていたりしては意味がありませんよね。
②参考書の完成度が甘くなる可能性
①の内容と似ていますが①では受験勉強全体の質、②では参考書1冊の質についてです。
自分で進めていく都合上、「もう大丈夫」という過信を持ってしまったり、「もういいかな」という飽きが来てしまう可能性があります。原則参考書の内容は受験には必要不可欠な部分ではあるので、一部がおろそかになっていてはいけません。
結局どっちがいいのか。「合格するための1年間」
それぞれにメリットとデメリットを挙げていきましたが、どちらにするか決まりましたか?
もう決まっている人、まだよくわからない人、いると思います。
ですが結局、やらなきゃいけないことはただ1つなんです。
1年間で基礎から発展まで、必要なものを必要なだけ勉強する。
これだけなんですね。
予備校に通っている間は進行速度が強制されるので、
進捗がデコボコしないで済みますが、
必要なだけできているかと聞かれて自信満々に答えれるかどうかは、
自己分析と、それをもとにした自習にかかっています。
宅浪で進めていくならば、自分の必要なところに好きなだけ時間をかけることが出来ますが、
「必要」なのは本当にそれだけなのか、
他にもやらなきゃいけないことに気づけていないのではないかと不安になるでしょう。
「私ならおいていかれずに授業についていける」、
「私ならペース管理もちゃんとできる」とか「私なら……」って思っている人。
気を付けてください。
もし陥るはずのなかった状況になってしまったときに、
人一倍焦ってしまったり、絶望を感じてしまうことがあります。
自分を過信せずに、周りの人に頼って質問したりしてみてください。
私のおすすめ
ここで、自分がおすすめをご紹介します。
お気づきの方もいらっしゃると思います。
はい、そうです。「武田塾」ですね!!!
特にこうゆうことを書けだとか、こんな流れにしろだとか言われているわけではないのですが。
どうしても結論「武田塾でよくね?」になってしまうのが私です。
完全に私視点からの話になりますので長さにかなり違いがありますが、気にしないでください。
2つメリット・デメリットをそれぞれ武田塾と比較してみます。
比較(予備校と武田)
予備校
①メリット
・孤独感を感じない
・講師陣が優秀
・手厚いサポート
②デメリット
・授業の速度に追いつけない
・宿題で時間がかかってやりたい範囲が出来ない
武田塾
①
・受験は個人戦なので勉強してたら孤独感なんて感じている暇なかった。 1対1の特訓(授業のこと)で武田塾の先生と週1以上で顔合わせている+自習室には生徒がたくさんいるので競争相手として勝手に見立てていた。
・その優秀な講師陣はその考えがまとめてある本を出版していますし、武田塾の質問サービスを使えば「わからないところだけ」の確認をできるので効率がちがう。
・受験相談などの面談もきちんと設けられていて、生徒の進捗に合わせてこれからどのようにしていくのか、志望校の選定も手伝ってくれたりする。
②
・武田塾は毎週の確認テストや特訓内での質疑応答で他者である講師側が「宿題の内容の定着度」を判断して、先に進むかどうかの判断を行う
・武田塾では特訓1回1時間(+確認テスト1時間)以外はすべて自習時間となり、伝えればやりたい範囲を宿題として設定することも可能
比較(宅浪と武田)
宅浪
①メリット
・自分に合った参考書を使える
・自分のペースで取り組める。
②デメリット
・ペース管理が難しい
・参考書1冊の質が落ちてしまう
武田塾
①
・武田塾では市販の参考書のみを取り扱い、生徒の進捗に合わせて「基礎」~「発展」まで順番に進んでいく。
・基礎から取り組んでいき。次のレベルの参考書に進むためには参考書全範囲から出題される確認テストに90%以上で合格しないといけない(ただし問題自体は参考書の問題がそのまま出題されるので、毎日しっかりと復習していれば大丈夫)。
②
・武田塾では入塾テストの完成度から、ルート上のどの参考書から取り組むのかも決めてくれる。
「1年でどこまでやるのか」「1か月~」「1週間~」「1日~」まで細かく決めてくれる。
・上記のように、次の参考書に進むには「全範囲テスト」と講師の口頭確認を合わせて合格すれば、次のレベルの参考書に取り組むため、ペースを管理してくれる。
時間にとらわれず、やりたい部分に取組んで、ペース管理もしてくれるなんてすごいいいところだとおもいます。
最後に
浪人生活をどうするかの決め手になるのは「これまでの高校生活」です。
授業を聞いて疲れてしまって、、、で終わっていませんでしたか?
宿題にはどれぐらい真剣に取り組んでいましたか?
自分なりに苦手なところを勉強するようにしていましたか?
本当に「受験勉強」をできていましたか?
もう一度振り返ってみて、自分に合っている1年を過ごしてください。
正直この一年の存在は、自分の中でコンプレックスになるかもしれません。
しかし、社会に出れば「たかが1年」のレベルなんです。
実際に大学に入学してみれば、周りに浪人生なんていくらでもいます。
この1年は余計なことを考えず、ただひたむきに「受験勉強」を頑張りましょう。
「合格することは目的ではなく、ただの通過点だ」とかいう人もいますが、浪人生にとっては「合格」することにすべてをかけて1年間を過ごします。
人生で一番
「真剣」で、
「全力」で、
「本気」で、
勉強に取り組む1年を、「自分に合ってなかった」なんてしょうもない理由で無駄にしないように、
よく考えて過ごしてください。
p.s.
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