本日は、短期間で偏差値を大幅に上げるシャドーイングについてご紹介します!
皆さんはシャドーイングをご存知でしょうか?
聞いたことはあるものの、どんなものなのか、音読とどこが違うのか、どんな効果があるのかまで詳しく理解している方は少ないのではないでしょうか?
高校生にもなって音読なんてばからしいと思う方もいると思いますが、
実はシャドーイングはすべての英語力を向上させることのできる素晴らしい方法なのです!
今回はそんなシャドーイングについてご紹介いたします
シャドーイングとは
シャドーイングとは、
聞こえてくる英語の音源のすぐ後ろを陰のように追いかけながら真似して音読するもので、
一文を聞き終えてから読む通常の音読とは異なります。
効果としては、現在入試での比重が重くなっているリスニング力の向上、
さらには語彙力や速読力までもが身に付きます。
実際に自分もシャドーイングを行ったことで、
高校3年生の8月から10月のたったの2か月で英語の偏差値が15ほど上がりました。
シャドーイングの効果とは
1つ目:リスニング力の向上
リスニングは日ごろから英語を聞いていくことで英語に対する「慣れ」を作ることが第一歩です。
シャドーイングをコツコツ行うことで英語にまずは慣れましょう。
次に、英文を読むことで単語の正しい発音などを意識するようになり、
発音・アクセントの問題に強くなれるほか、
異なる発音で覚えていたため聞いただけではわからない単語を圧倒的に減らすことができます。
さらに、シャドーイングは通常、自分が一度読み理解した英文で行うことが多いので、
それにより聞いた英語を脳内で日本語に変換する速度が速くなります。
また、リスニング力の向上はシャドーイングの効果の中でもすぐに感じることができるので
共通テストまで3か月を切って焦っている受験生におススメです!
2つ目:語彙力の向上
シャドーイングする文章を理解する際に必ず単語の意味も確認すると思いますが、
何度もシャドーイングすることで単語の意味や発音がおのずと身についてきます。
また、正しい英文を読むことでよく使われるフレーズや熟語などの知識も身に付きます!
3つ目:速読力の向上
なぜ音読しているだけで文章を読む速度が速くなるのか不思議に思う方もいると思いますが、
人間は「話すことのできる速度」≒「理解できる速度」と言われています。
つまり、英語を話すことのできる速度を上げることにより、英語を理解できる速度が上がるのです!
ここが通常の音読よりもシャドーイングの方がより優れていると実感できるポイントなのですが、
やり方によっては全く効果が生まれないこともあるので次からの正しいやり方を参考にしてください!
シャドーイングの正しいやり方
ここからは、やり方を4つのステップに分けてご紹介します!
ステップ① 音源付きで、かつ細かく文章の正しい構文と訳が用意されている教材を用意する
長文系の参考書や構文解釈系の参考書であれば何でもいいのですが、自分にあったレベルのものが一番です。
武田塾ではシャドーイングの初めの教材として長文系であれば
・レベル別英語長文問題solution(かんき出版)
構文系であれば
・肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本(KADOKAWA)
を使用していますが、おススメは文章が短い構文解釈系の参考書です!
ステップ② 文章に構文を振りながら和訳する
まずは何も見ない状態でノートに和訳し構文を振ったのち、
解説を見て正しい構文と和訳追加で書いていくのが一番良いやり方です。
さらに、わからない単語や熟語、文法があった場合は抜き出したりチェックをつけたりしましょう。
ステップ③ 文章を頭から読み、英語の順番で直訳できるようになる
英文を早く読む速読力を身に着けるためには、まずは英語の文章を読む時に英語の順番のまま理解できることが重要です。
そこで、文章を頭から読んでいき、頭の中で日本語に直訳しながら理解してみましょう。
例えば、
「What is important to you」
であれば、一文を読んでから
「あなたにとって重要なこと」
と訳すのではなく、前から
「こと、重要、あなたにとって」
と訳しましょう。
慣れてきたり構文がややこしいものは単語をいくつかのくくりにしながら訳すのもありです。
ステップ④ シャドーイングする
ここで気を付けてほしいことは初めから音源の速度で読もうとしないことです。
通常の参考書の音源はとても速いので、まずは自分が付いていけるような速度で読みましょう。
また、長文系参考書を使う際は、すべての文章を丁寧にシャドーイングすると莫大な時間がかかります。
そのため、基本は自分が理解するのに苦労した構文などがある文章を1、2文ほどシャドーイングするようにしましょう。
3回程度シャドーイングするとある程度音源についていくことができるようになると思うので、
次は先ほどのようにシャドーイングしながら、同じスピードで頭の中で英語の文章を直訳してみましょう。
事前に直訳しある程度は覚えていると思うので、口は音読、頭は和訳という少し難しい過程も3回程度やれば追いつけるようになるでしょう。
これを徐々に音源の速度を上げながら繰り返していき、音源と同じスピードでシャドーイングかつ英文の理解ができるようになれば完璧です。
いかがでしょうか、大体のやり方はわかったでしょうか?
ただの音読ではなく、シャドーイングは想像よりも時間も手間もかかることに驚いた方も多いと思いますが、
このように丁寧に行うことで多くの力が身に付きます。
逆に、なんとなく音源を追いかけて読んでいるだけではほとんど何も得られないので注意してください!!