【受験生必見!】
新課程で社会科目はどう変わる??
こんにちは!
武田塾北千住校です。
2022年4月、高校1年生から新学習指導要領がスタートしました。
新課程に対応した初の入試である2025年度入試では、大学入学共通テストの教科・科目に大きな変更があります。
今回の記事では、大学受験を見据えて勉強している新2・3年生に向け、
新課程で「社会」の科目がどう変わるか
について解説していきます!
どうして変更があったのか
日本の学習指導要領は、時代の変化に合わせ、概ね10年ごとに改訂されています。
今回の学習指導要領の改訂では、ざっくり言うと
自ら考える力を養うこと
が主要な目標になっています。
社会科目で言えば、
ただ知識を詰め込むのではなくて、広い範囲を横断的に見て分析する力を育成しようということです。
既に共通テストでは資料の読み取りの問題が多く出題されているように、こういった目標は以前から掲げられてきました。
ただ、実際には高校教育や入試ではいまだに知識偏重の傾向があります。
今回の学習指導横領の変更は、こういった目標と実態のギャップを埋めるために行われるものであると言えます。
教科・科目はどう変わる?
文部科学省が発表した資料によると、社会科目は以下のように変更されます。
地理歴史科目では、世界史A、日本史Aがなくなって歴史総合が必修科目となりました。
これは、日本史と世界史の近現代をまとめた科目です。
地理総合は、ほぼ地理Aと同じですが、新たに必須科目となっています。
また地理探求、世界史探求、日本史探求はそれぞれ地理B、世界史B、日本史Bと同じ扱いになります。
公民科目では、現代社会がなくなり公共という科目になりました。
これも、現代社会と同様のものです。
その他、倫理や政治経済はそのままの形になっています。
入試への影響は?
共通テスト
科目が変わるため、形式もかなり変わります。
今までの「日本史B」は「歴史総合、日本史探求」、
「世界史B」は「歴史総合、世界史探求」に変わります。
つまり、日本史をメインで学習していても、試験には世界史の要素が入ってくるということです。
当然、世界史についても同様に日本史の要素が入ってくることになります。
また、公民科目が従来の4科目(「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」)から「公共・倫理」と「公共・政治経済」の2科目になります。
今までの共通テストでは一番コスパがよいとされていた現代社会がなくなったことで、今まで現代社会で受験できていた大学を受ける人にとっては、負担が増すことになります。
受験科目の変更に伴う負担の増減は、
日本史・世界史:負担増(歴史総合に伴い)
地理:変わらず
公民 :倫理・政経を取っていた人→負担減
現社、倫理、政治・経済を取っていた人→負担増
という感じになりそうです。
また、新たに「地理総合/歴史総合/公共」の3つから2つを選択して1科目として解くものも追加されました。
この科目は各分野の知識の深さはあまり必要とされないものの、幅広い分野の知識が要求されます。
正直なところ、他の社会科目と比べてかなりコスパが悪い地雷科目なので、避けるのが無難です。
では、実際にはどのような問題形式になるのでしょうか?
大学入試センターが試作問題を上げているので、気になる方はそちらを見てみましょう。
日本史・世界史に関しては大問が全6問で、大問1が歴史総合、それ以降はそれぞれの探求分野です。
日本史と世界史双方の力が必要とされるのは大問1のみのようです。
日本史・世界史双方の大問1を見比べてみると、
日本史の大問1はかなり世界史寄りの問題であるのに対し、世界史の大問1で要求される知識は日本史と世界史の半々のような印象です。
私立大学入試
各大学で、入試試験の日本史/世界史に歴史総合が含まれるのかが発表されています。
今のところ、
「歴史総合を含む」大学は、
慶応大学(文・経済・法)、上智大学、学習院大学、明治大学、立教大学、中央大学、法政大学、日本大学、東洋大学、國學院大學、専修大学など
「含まない」大学は、
慶応大学(商)、早稲田大学、青山学院大学、近畿大学など
となっています。
これによって第一志望の大学や併願する大学が大きく変わってくることが予想されます。
受験する大学の出題形式はよくチェックしておきましょう。
国公立大学の二次試験
こちらも、学校ごとに出題形式が発表されています。
「歴史総合を含む」大学は、
一橋大学、東京外国語大学、名古屋大学(文系)、大阪大学(文)、北海道大学、九州大学(文)など
「含まない」大学は、
東京大学、京都大学、筑波大学、新潟大学(人文)など
となります。
「歴史総合を含む」大学を受験する方は、どの程度の知識が要求されるのか、予想問題等をしっかり確認するなどの準備が必要になります。
・既卒の受験生への対応は?
「高校では旧課程だったけど、入試では新課程になっている」という場合の救済措置として、
2025年度の共通テストでは、現行の教育課程を履修した志願者に対してのみ現行の共通テスト出題教科・科目が経過措置科目として出題されます。
なお現行課程履修者は、新課程科目を選択することも可能で、新旧両課程の教科を混ぜて受験することもできるようです。
また、国立・私立大学についても、旧教育課程履修者が不利にならないように配慮して出題がされるとのことです、
詳しい形式については、受験する大学のホームページ等を見てみましょう。
歴史総合はいつから対策すればよいのか
多くの受験生は日本史、世界史のいずれかを使うことになりますが、
歴史総合はいつから、どのように対策をしていけばよいのでしょうか。
ここまで紹介したことを踏まえると、歴史総合の出題の比重は比較的軽めだと予想できます。
共通テストでの出題は大問6題の中で1題のみです。
また、入試で歴史総合を出さないと発表している学校も多くあります。
したがって、基本的には今まで通り探求科目(世界史/日本史)を頑張り、直前期に歴史総合を対策するのが効率が良いと言えます。
もし学校で歴史総合の授業、テストがあるのであれば、そこでは頑張って知識を入れておくと後々で有利です。
まとめ
今回の記事では、新課程で2025年の入試がどう変わるかを解説してきました。
歴史は、日本史・世界史双方の知識が必要になってきます。
また、入試に「歴史総合が含まれる」大学と「含まれない」大学が混ざっているので、とくに併願の大学は慎重に選ぶようにしましょう。
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