勉強のための睡眠
受験生の皆さん、こんにちは!武田塾北千住校です。
今回は、睡眠と勉強の関係性について お話ししたいと思います。
睡眠は、身体や脳の休息だけでなく、記憶の定着や整理、学習効 果の向上などにも重要な役割を果たしています。
しかし、受験勉強に追われて、睡眠時間を削ったり、質の悪い睡眠をとったりしている人も多いのではないでしょうか?
実は、睡眠不足や睡眠の質の低下は、勉強の効率や成績に悪影響を与える可能性があります。
では、どう すれば質の高い睡眠をとることができるのでしょうか?
また、睡眠と勉強の関係性について 、科学的な根拠はあるのでしょうか?
この記事では、以下の3点について紹介します。
‐睡眠が記憶や学習に与える影響
‐睡眠不足が記憶や学習に与える影響
- 睡眠の質を上げる方法
目次
睡眠の重要性
人間は一日に約7~8時間の睡眠を必要としています。
睡眠中には脳がさまざまな作業をしているのです。
その中でも、記憶や学習に関係するのが、レム睡眠とノンレム睡眠という2 種類の睡眠です。
レム睡眠は夢を見ることが多い睡眠で、脳が活発に動いています。
ノンレム睡眠は深い睡眠で、脳も身体も休んでいます。
これら2種類の睡眠は90~120分程度の周期で交互に繰り返されます。
レム睡眠のときには、昼間に覚えたことや経験したことを脳内で整理しています。
そして、 一時記憶から長期記憶へと移行させています。
一時記憶とは短期的な記憶で、容量が少ない ものです。
長期記憶とは長期的な記憶で、容量がほぼ無限なものです。
一時記憶から長期記憶へ移行することで、脳内の情報を効率的に管理できるのです。
ノンレム睡眠のときには、長期記憶から一時記憶へと移行させています。
これを再活性化と 言います。
再活性化では、長期記憶に保存された情報を一時記憶に取り出し、再び脳内で処理しています。
これによって、記憶が強化されたり、整理されたりします。
また、再活性化 では、異なる分野の知識や経験を結びつけることで、創造性や洞察力を高めることもできます。
このように、睡眠中には記憶や学習に重要な作業が行われています。
これらの作業は、睡眠の質や時間によって影響を受けます。
睡眠の質が高く、時間が適切であれば、記憶や学習の効果は高まります。
逆に、睡眠の質が低く、時間が不足すれば、記憶や学習の効果は低下します。
睡眠の諸研究
睡眠不足が記憶や学習に与える影響では、睡眠不足が記憶や学習に与える影響はどうなるでしょうか。睡眠不足とは、一日に必要な睡眠時間を満たしていない状態です。
実際に、多くの研究者たちが睡眠と記憶や学習の関係性を実験や調査しています。
その中から、いくつかの有名な研究を紹介します。
研究例1
ハーバード大学のスティックゴールド教授らは、睡眠中に再活性化が行われることを証明しました。
彼らは、被験者に迷路ゲームをプレイさせた後、睡眠前と睡眠後に再びプレイさせて、パフォーマンスの変化を測りました。
その結果、睡眠後にパフォーマンスが向上した被験者は、睡眠中に迷路ゲームに関連する脳波を示していました。
これは、睡眠中に迷路ゲームの情報が再活性化されて、記憶が強化されたことを示しています。
研究例2
ルートヴィヒ・マクシミリアン大学のボルン教授らは、睡眠不足が記憶力に与える影響を調べました。
彼らは、被験者に単語リストを暗記させた後、一部の被験者に十分な睡眠をとらせ、一部の被験者に睡眠を削らせました。
その後、単語リストの再生テストを行いました 。
その結果、十分な睡眠をとった被験者は、睡眠を削った被験者よりも単語リストの再生率が高かったことが分かりました。
これは、睡眠不足が記憶力を低下させることを示しています。
研究例3
カリフォルニア大学サンディエゴ校のドラムモンド教授らは、睡眠不足が集中力に与える影響を調べました。
彼らは、被験者に36時間の完全な覚醒を強いた後、脳の活動や反応時間などを測定しました。
その結果、覚醒後の被験者は、覚醒前の被験者よりも脳の活動が低下し、反応時間が遅くなっていました。
特に前頭葉や側頭葉などの高次脳機能に関係する部位の活動が低下していました。
これは、睡眠不足が集中力を低下させることを示しています 。
研究を受けて
科学的な研究からも睡眠と記憶や学習の関係性が明らかになっています。
受験生の皆さんは 、これらの研究結果を参考にして、自分に合った睡眠時間や方法を見つけてください。
睡眠の質を上げる方法
最後に、睡眠の質を上げる方法について紹介します。
睡眠の質は個人差がありますが、一般 的に以下のような方法が有効です。
睡眠時間を決める
一日に必要な睡眠時間は個人差がありますが、平均的には7~8時間程 度です。
自分の睡眠サイクルに合わせて、毎日同じ時間に寝るようにしましょう。
睡眠時間が不規則だと、体内時計が乱れて睡眠の質が低下します。
睡眠環境を整える
寝室は暗く、静かで、快適な温度に保ちましょう。
明るさや音や温度 などの刺激は、睡眠の深さやリズムに影響を与えます。
また、寝具や枕も自分に合ったもの を選びましょう。
睡眠前の行動を見直す
寝る前には、リラックスできることをしましょう。
読書や音楽鑑 賞などの穏やかな活動がおすすめです。
逆に、テレビやスマホなどの画面を見たり、カフェインやアルコールなどの刺激物を摂ったりすると、睡眠の質が低下します。
特に受験勉強は 寝る前にはやめましょう。
脳が興奮してしまい、寝つきが悪くなります。
睡眠障害を治療する:睡眠時無呼吸症候群や不眠症などの睡眠障害は、睡眠の質を大きく 低下させます。
もし自分が睡眠障害を持っていると思ったら、医師に相談して治療を受けま しょう。
以上が、睡眠の質を上げる方法です。睡眠の質は記憶や学習にとって非常に重要です。受験 生の皆さん
は、自分の体調や生活リズムに合わせて、最適な睡眠を取るように心がけてください。
おわりに
今回は、睡眠と勉強の関係性について、具体的なデータや実験を参照しながらまとめてみました。
睡眠は記憶や学習にとって非常に重要な要素であり、睡眠不足は記憶力や集中力などに悪影響を与えます。
受験生の皆さんは、自分に合った睡眠時間や方法を見つけて、質の高い睡眠をとるように心がけてください。
それでは、受験勉強頑張ってください!
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