【英文学科】英語が好きで選ぶと危険?
受験生の皆さんこんにちは! 武田塾北千住校です!
突然なのですが、皆さんは英語が得意でしょうか??
今回の記事は得意と答えてくれた方は尚より、苦手意識を持っている方にも「英文学科は何を学ぶの?」という疑問を通して英文学科に興味を持って頂きたく思います!
英文学科の位置づけ
まず知っておいて頂きたいのは、英文学科は文学部に属する場合が多いということです 。
MARCH文系や早慶文系を見る限りでは、全ての英文学科が文学部に属しています。
ではそもそも文学部とは一体何をするところなのでしょうか?
文学部とは
抽象的に言えば、人間が今に至るまで創造してきた文化及び思想を研究する学部です。
いわゆる人文科学です。
科学と何が異なるのかといえば、科学は知を創造するのに対し文学部は創造された知を研究します。
また科学は再現性をもとに形而下における原理を導き出そうとしているのに対し、文学部は形而上の概念も対象となります。
また文学部は研究対象に文化を含みます。
このように文学部は科学や他学問と比べて少し特殊な性質があります。
文学部のデメリット このような特殊な性質は文学部批判の的となることもあります。
中には「文学部は虚学である」と主張する方もいらっしゃいます。さらには、「社会で使えない学問→就職に不利 」との声を漏らす方もいらっしゃいます。
ですのでこのような意見を掲げる方の論理に賛同される方は文学部は控えた方が良いでしょう。
文学部の是非
話は逸れますが、就職に有利か不利かは信頼のおけるデータが見当たらないため評価できないのですが、文学部が虚学であるとしてもそれ自体がマイナスに値しないと私は考えます。
実学は結局のところ社会でお金を稼ぐための手段を学び、最終的には幸福な生活を送ることを目的としていると考えます。
一方で虚学は人間の内面や歴史を研究することで、 自己を内面から幸福を追求するために学ぶ学問だと考えます。
例えば哲学は幸せとは何かを研究することもあるわけですね。
これはある意味で内面における幸福探究とも言えるわけです。
このような視点から考えると、実学も虚学も自己を幸福にしたいという本質は変わらないと考えます。
つまり違いは、幸福を外から求めるか内から求めるかではないでしょうか。
ですので、文学部に行くことが無駄になるという考え方は捨てるべきだと私は考えます。
一方で様々な意見があるので、受験生の皆さんは多様な意見から正しいと思う選択をして進路を決定すべきです。
英文学科の内容に話を戻しますと英文学科は文学部に属する。
つまりは、実用的な英語を中心に学ぶわけではないことを示唆します。
つまりは英語がペラペラになりたくて入る学科ではないということです。
では何を学ぶのでしょう。
まず多くの英文学科は言語学専攻と英文学専攻の2つに分かれています。まずはこの2つ を詳しく見ていきましょう。
英文学専攻
よく見ると英文学科には「文学」というワードが入っていますね。
つまりは英語で書かれた文学を対象とする学問です。英語で書かれた文学作品の和訳の解釈をしたり、作品の研究をしたりします。
文学と聞くと一見お堅いイメージを持ってしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、英文学の対象範囲は英語圏の漫画、アニメ、映画も含まれます。
授業でそういった広義での文学作品を鑑賞および精読し、英語を通した解釈を行います。
言語学専攻
まず言語学とはざっくり言うならば言語の本質を研究する学問です。
そうはいってもざっくりしすぎているので例を挙げます。
言語習得
我々は違和感を抱くことなく平然と言語を使い生活しています。
しかし、そんな何の変哲もない言語にフォーカスを当ててみると不思議なことが無数に起きているのです!
例えば皆さんは英語を勉強されていると思いますが、複雑な文法を覚えなくてはいけませんよね。
しかし皆さんが今、流暢に難なく使えている日本語の文法はどうやって覚えたのでしょうか。
恐らく幼少期に知らず知らずのうちに否応なしに文法を覚えてしまったわけです。
これって驚くべきほどに不思議なことだと思いませんか?
さらにいえば、日本語の文法のアルゴリズムには未解明な部分が未だ存在します。
そのような言語学者でも解き明かせない法則を我々は幼いうちに習得しているわけなのです!
このような言語習得にまつわる研究も英文学科で行えます。
英語音声学
他にも英文学科には英語音声学という分野があります。
この分野は勉強すると日本人がなぜ英語の発音が苦手なのかという理由を体系的に勉強することができます。
余談なのですが、音声学的には英語には日本語の「つ」という発音が存在しないそうです。
ですので皆さんがクリスマスに飾るのはク リスマスツリーは英語だとクリスマストゥリー、なのだそうです。
ここまで紹介したのは言語学の中でも氷山の一角に過ぎません。
他にも認知言語学、生成文法、語用論、意味論というように分野の裾野が広がっており枚挙暇がありません。
そして英文学科は言語の本質にアプローチする際に英語を用いることが多いです。
そういった面では英語に触れる機会は増えると考えられます。
結論
英語が好きだから英文学科を選んでいいのかは英語が好きな理由によるでしょう。
例えば、「文法の仕組みなど英語という言語自体に興味がある!」や「英語で映画を見るのが好き!」などといった方は英文学科向きと言えるでしょう。
一方で「英語が得意だからもっと上達したい!」「ペラペラになりたい!」という方は英語学科がおすすめです。
また「英語を通して国際交流や異文化理解がしたい!」という方は国際系の学部がおすすめです。
しかし、英文学科で英語が全く上達しないといえば大きな間違いでしょう。
やはり専攻の関係上必然的に英語に触れる機会は増えます。
また、周囲には英語に興味関心がある仲間 が集まりやすい傾向にあるため、英語学習のモチベーションは比較的保ちやすい環境にはあると思います。
しかし、これはあくまで良い副作用と捉えるべきです。
学科を決める際は専攻内容を詳しく調べて適切な選択をしましょう。
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