受験に役立つ外部試験
こんにちは!武田塾北千住校です。
この記事を見ている多くの方は知っているかもしれませんが、英語系検定の中には、取得すると受験に有利になるものが多くあります。
また、一般選抜で英検等の外部試験を利用している大学は年々増加しており、2017年には110校でしたが、2021年は234校と2倍以上になっています。
今回の記事では、高校在学時に取っておくとお得な英語系の検定を紹介していきます。
英語が得意な方はもちろん、受験で有利になりたい方はぜひチャレンジしてみてください。
受験に役立つ三つの外部試験
1. 英検
英検とは
英検は、小学生から社会人まで幅広い方を対象とした英語検定試験です。
中学校や高校の中でも受験生が募られることがあるので、すでに受けたことのある方も多くいると思います。
英検は英語力の客観的な指標となり、取得する級によっては受験に利用することが可能です。
取得する級の目安としては、準2級から準1級を取っておくとよいです。
参考として、それぞれの級の難易度は以下の通りです。
級ごとの難易度
準2級 高校中級程度
教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が含まれる。
共通テストと難易度や出題傾向が近いので、入試対策にも活用することができる。
2級 高校卒業程度
医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題され、また出題形式にライティングが加わる。
高校卒業程度の社会生活に必要な英語を理解し使用できることの証明になり、多くの大学の入試で利用することができる。
準1級 大学中級程度
エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題される。
2級同様、多くの大学入試で活用することができる。
1級に関しては多くの高校生にとっては難易度が高いため、無理に取得する必要はありません。ただ、英語が得意な方は取っておいて損はないでしょう。
英検の受験利用
上記の通り、英検は、2級から何らかの形で大学入試に利用することが可能になります。
また、MARCH以上の大学を目指す場合は、準1級が求められることもあります。
利用可能な級とその適用基準は大学によって様々で、当然ですが偏差値の高い学科ほど高い基準が設定されています。
詳しくは大学の募集要項を見てみましょう。
また、取得した級は利用可能な期間が限られている場合があります。
英検®自体は有効期限を定めていませんが、学校が独自に有効期限を定めている場合があるのです。
具体的には、多くの大学が出願時から2年以内という制限を設けています。
入試への利用を考えている際は、大学の募集要項を必ず確認しましょう。
受験のタイミングの目安としては、2年生から3年生の春ごろがおすすめです。
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2.TOEIC
TPEICとは
TOEICとは、Test of English for International Communication「国際的コミュニケーションのための英語のテスト」の略で、英語コミュニケーション能力を公平に評価する世界共通の基準です。
テスト結果は合格・不合格ではなくスコアで表示されるので、自分の正確な英語レベルを把握することができます。
社会人の履歴書に書くというイメージも強いTOEICですが、大学によっては入試に使うこともできます。
例えば、学科試験がある学校では定められたスコアを満たしている場合には英語科目が免除されることがあります。
また大学や短大、専門学校での推薦・AO入試で出願の際には、点数によっては大きなアピール要素となります。
TOEICに関する注意点
TOEICスコアに有効期限はありませんが、TOEIC公式認定証の再発行期限は2年間です。
公式認定証とは、TOEIC試験から試験数週間後に送られてくる、自分の名前や顔写真、スコアなどが記載された紙のことです。
受験から2年以上経過すると英語力は向上・低下の可能性があるため、当時と同じ英語力の証明は難しいと判断されます。
そのため、2年を超えるとスコアを証明するデータが消え、再発行も不可となるのです。
入試に利用する際には、点数の証明のために公式認定証が必要な場合が多いので、公式認定証は保管しておきましょう。
ただ、TOEICは国産でない資格・検定試験であるため、英検やこの後に紹介するTEAPよりもかなり難易度が高くなります。
自分の今の実力を試す目的で受けるにはよい検定ですが、受験で利用することを目的とする場合は、英検やTEAPの方が受験の優先順位は高いでしょう。
3.TEAP
TEAPとは
TEAP(ティープ)とは、Test of English for Academic Purposes「学術的な目的のための英語の試験」の略で、上智大学と日本英語検定協会により共同開発された検定です。
大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用力(英語で資料や文献を読む、英語で講義を受ける、英語で意見を述べる、英語で文章を書くなど)をより正確に測定できる検定になっています。
TEAPはTOEIC同様、テスト結果は合格・不合格ではなくスコアで表示されます。
TEAPの難易度
出題レベルは、英検準2級~準1級程度です。
したがって英検準2級を取得する英語力を持っているかどうかが、TEAP受験のひとつの目安となります。
また、TEAPは大学教育で遭遇する語彙・場面・分野を想定した内容に特化しているため、留学のための英語力証明となる検定であるIELTSを受験する際の橋渡しにもなります。
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TEAPの受験利用
TEAPを取得すると、上智大学をはじめとした287の大学で入学試験の優遇を受けることができます。詳しい大学名はTEAPのホームページに載っているので、そちらを見てみてください。
また、TEAPは主に大学入試を想定して作成されており、英検と同様に問題の難易度や出題傾向、特に長文の読解にスピードが求められる点が共通テストと似ています。
したがって、TEAPの受験は共通テスト対策にも役立ちます。
TEAPの有効期限は2年間で、一年間で3回の受験が可能です。目安としては、2年生の後半から3年生の秋ごろまでに受験しておくとよいでしょう。
最後に
今回の記事では、高校在学中に受けておくとよい英語系の検定を紹介しました。
3年生の後半になると、入試試験にフォーカスした受験勉強が忙しくなるので、どの検定を受けるにしろ3年生の前半までに受けておくことをお勧めします。
また、検定によっては有効期限が定められているものがあるので、各大学の受験要綱は必ずチェックするようにしましょう。
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