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【15時間以上は○○】受験勉強と睡眠と眠気の考え方

こんにちは!

日本初!授業をしない 武田塾北久里浜校です。

 

共通テストまで100日を切り、いよいよ受験も近づいてきたと実感するこの頃ですが、

皆様、受験勉強の状況はいかがですか。

 

受験生の抱える悩みの一つが、「眠気

 

どれだけ勉強しよう!と意気込んでも眠気には勝てませんよね。

 

今回は、そんな眠気について、論文を参考に2点考え方を共有しようと思います!

 

是非最後まで読んで、眠気との付き合い方の一助としてください!

 

 

1日15時間以上の実働は○○

厚生労働省が2014年に発表した

「健康づくりのための睡眠指針 2014」によると

睡眠不足は,疲労や心身の健康リスクを上げるだけでなく、作業能率を低下させ、生産性の低下、事故やヒューマンエラーの危険性を高める可能性がある。健康成人を対象にした研究では、人間が十分に覚醒して作業を行うことが可能なのは起床後 12~13 時間が限界であり、起床後 15 時間以上では酒気帯び運転と同じ程度の作業能率まで低下することが示されている 3。
睡眠不足が連日続くと、作業能率はさらに低下する可能性がある。健康な成人を対象に
した介入研究では、自然に目が覚めるまでの十分な睡眠時間が確保されると、作業能率は安定しているが、その時間よりも睡眠時間が短く制限されると、作業能率は日が経つにつ
れ低下していくことが示されている 4,5。また、これらの研究では、客観的な検査では作業
能率が低下しているにも関わらず、自分ではそれほど強い眠気を感じていない場合が多い
ことも示されている。

 

起床後 15 時間以上では酒気帯び運転と同じ程度の作業能率まで低下することが示されている!とのこと。

つまり、朝7時に起きた受験生は、22時以降の勉強は酒気帯び運転と同じ作業能率となります。

 

お酒を飲んだことが無い!という読者の方のために、分かりやすく言うと、

酒気帯び

→話した内容は覚えているが暗算はしんどい

≒勉強(暗記)が出来ないわけではない

(個人差があります)

といったレベルです。

 

結局、辛いなーっって思いながら勉強をしたのに、頭に入っていなかった・・・っ!なんてことになります。

 

また、

人間が十分に覚醒して作業を行うことが可能なのは起床後 12~13 時間が限界

とのこと。

つまり、朝7時に起床した受験生は、19時~20時までが効率的な学習の限界のようです。

 

後述しますが、睡眠時間の量的な関係もあるので、一日に詰め込みすぎるのは考えモノのようです。

 

目覚めた直後の眠気とお昼過ぎの眠気のトリビア!

 

今回引用した論文はこちら

長根光男「睡眠パターンと学業成績や心身状態は関連するか : 夜間睡眠の質と量,日中の眠気と短時間睡眠の活用」,千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University, 63巻, 375-379

睡眠パターンと学業成績や心身状態は関連するかー夜間睡眠の質と量、日中の眠気と短時間睡眠の活用ー

 

朝の眠気は睡眠時間依存!

上記の論文によると

夜間に十分な睡眠をとった調査協力者は、朝の眠気が少なかった。

つまり、前日しっかりと寝た人は、朝は眠くなりにくいということ。

当たり前ですね。

 

また、

同様に、日中の眠気は、夜間の睡眠の質的満足とは相関関係が認められなく、睡眠の量的側面と有意な相関係数が得られた。この事により、日中に眠気を感じている調査協力者は、夜間に十分に睡眠をとっていない可能性が示唆された。

つまり、「夜に十分寝ることが出来なかった人は、昼間も眠い」ということ。

こ、これも当たり前の結果ですね。。。

 

さて次は、非常に興味深いというか、眠気に悩まされる受験生に嬉しい考察です!

しかし本校で最も注目したいことは、夜間充分な睡眠をとった場合でも、日中の眠気が出現することである。この現象は本研究結果では、夜間の睡眠の質的満足度と日中の眠気に有意な相関係数が認められないことから確認された。

とのこと。

つまり、どれだけ夜に眠っても、お昼の眠気は防ぐことは出来ない!

 

ちなみにこちらの論文の著者は

 

パフォーマンス向上のため、短時間の仮眠の容認、あるいは推進など、環境設定に配慮することも求められてくると思われる。

と提案しています。

 

ただし!

睡眠慣性という現象

仮眠の後に、ダルかったり、眠気がとれないことがありますよね。

この現象を睡眠慣性(sleep inertia)と呼ぶそうです。

深い睡眠の最中に覚醒すると睡眠慣性が現れやすく、

若い人ほど短い時間で深い睡眠に入りやすいそうです。

安易に眠気を解消するために仮眠をとるのも考えモノです。

 

提案!!!

折角貴重な時間を仮眠にあてたのに、眠気が解消されなかったら元も子もないですね。

でも、強烈な眠気の前では暗記どころではありません。

ですから、折衷案として、30分未満の短い時間仮眠をとるのはどうでしょうか。

NASA(アメリカ航空宇宙局)でも、同様の仮眠に関する研究を行い、20分程度の睡眠で作業効率が回復することを認めています。

詳しくは、「パワーナップ」で検索してみましょう!

昼食後の仮眠は、Google、Apple、Microsoft、NIKEなどの世界的企業でも導入されているグローバルスタンダードなパフォーマンス向上方法のようです。

 

免許センターでの1シーン

免許証更新の講習は、

道路交通法改正の話や、とてもありがたい映像を拝見できる貴重な講習ですが、

特に午後の講習時は、睡眠時間に関係なく眠気が襲ってきます。

以前、二俣川の交通試験場で免許証の更新を行った際に、

警察官の方が

「机に突っ伏して寝るのはダメですが、長いまばたきは大丈夫です!」

と言っていました。

 

自習室で携帯のタイマーを鳴らすのはやはりイマイチですから、

眠気を感じたときは「長いまばたき」!

これで行きましょう。

 

結論

・集中力が維持できるのは起床後12~13時間まで

・起床後15時間以上は酒気帯び運転と同じ程度の作業能率

・朝の眠気は夜の睡眠時間に関係あり

・昼の眠気は十分に睡眠しても防げない

・パワーナップでパフォーマンス向上を!

 

今回は、一日の勉強時間の限界と、仮眠の重要性についてまとめてみました。

眠いなら、一旦寝てリセットして、すっきりした状態で勉強が続けられると良いですね!

 

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