こんにちは!
日本初!授業をしない 武田塾北久里浜校です。
近年はAI技術も発達して、将棋ではコンピュータの読み筋や形成判断が、観る将の人たちをより一層楽しませていますね。
藤井2冠(2020年9月30日現在)の6億手の一手や同飛車大学は話題になりました。
2045年問題なんてもの最近現実味を帯びて議論されているAIですが、
「AIがあなたの弱点を徹底分析!自分に合った問題を用意してくれる!」みたいなサービス、聞いたことありませんか?
自分の弱点をAIで分析して出題してもらえば、効率的に勉強できそうですが実際どうなのか。
今回はAI分析について私見を述べてみようと思います。
AIを使った学習法について
生徒ごとに得手不得手は異なります。
苦手なジャンルの問題だけを重点的にクリアするまで勉強できるのがAIを使った学習の良いところです。
高校で授業で1度習った内容を、さらに予備校の授業で再び勉強するのは無駄で、
参考書を使って自学自習で効率よく進めていく武田塾の勉強法と、AIを使った学習は、根底にある考え方は同じですね。
今後、AI分析技術があがってくれば、武田塾でも本格的に導入されるんじゃないかと私は思います。
AI分析の良い使い方
AI分析で弱点を発見しやすいのは、
単純暗記科目、単純計算分野等です。
これらは、出題傾向や解法がワンパターンで、間違えた場合の原因分析がとてもしやすいため、
学習者の弱点をピンポイントで発見し、類題を提示しやすいジャンルです。
AI学習を売りにしている学習塾のHPを見ても、理系科目ばかりアピールしているのは良い証拠です。
AIのこれからに期待したい部分
逆に、AIが苦手なのが文法や長文系の問題。
原因分析が難しいジャンルです。
例えば、英語長文が出来なかった場合、
・単語・熟語の基礎暗記が不十分なのか
・文法事項があやふやなのか
・構文解釈がいまいちで、精読ができていないのか
・読むスピードが足りていないのか、
・根拠となる部分を探すことが出来ていないのか、
・日本語力が足りておらず、和訳できても問題を理解できていないのか
・問題の出題形式が単に苦手なのか
・一般常識不足なのか
などなど、原因は多岐にわたり、複合的に絡み合って、「出来ない」となっていることが多いです。
今の技術では、これらの原因分析は、AIよりも人間の方が一日の長があります。
そういった意味で、長文のジャンルは英語も現代文も古文も、AI分析よりもプロ講師の分析の方が現状はよいでしょう。
まとめ
AIの得意な科目、苦手な科目は2020年現在はっきりしています。
単純計算や、1:1で答えを出す系はAI(というかただのマクロ)で十分です。
逆に、間違えた原因分析が難しい長文系や理系の記述の問題系はまだまだ技術の発展が待たれるところです。
そう遠くない将来、文系科目も実用に堪えるだけのAI学習が開発されると私は考えています。
それまでは、AIに頼る科目、ヒトが指導する科目を上手に使い分けて勉強していきたいものですね。