高3です。東工大物理対策の参考書・ルートを教えてください！

こんにちは！
偏差値３０台・Ｅ判定からの逆転合格が専門
参考書による自学自習をサポートする大学受験予備校・個別指導塾
武田塾錦糸町校です。

質問
東工大志望の高3です。
物理についての質問です。エッセンスが終わったあとに名問の森に繋ぐか、重要問題集に繋ぐか、どちらがいいでしょうか？
また、物理で稼ぐには、標問や、難系まで手を出さなくてはいけませんでしょうか？

ご回答

まず、武田塾の東工大向け物理の標準ルートをお伝えします。

エッセンス（レベル1：偏差値50）

↓
良問の風（レベル2：偏差値55～60）

↓
名門の森（レベル3：偏差値60～65）

↓
重要問題集（レベル4：偏差値55～65）

↓
標準問題精講または難問題の系統とその解き方（レベル5：偏差値65～）

順番に1冊ずつ完璧にしていくことが理想ですが、
高校3年生であることを考慮すると、すべてをこなすのは至難の技でしょう。

なので、「ゴール」から逆算して「現時点でのレベル」と「残り時間」を考慮した上で、ショートカットルートを考えていく必要があります。

最終的なゴールとして、東工大の物理で稼ぎたいのであれば、
レベル5の標準問題精講または難問題の系統とその解き方までやっておく必要があるでしょう。

ただし、どちらの参考書も非常に難問揃いですが、特徴が異なりますので注意してください。

標準問題精講：問題数は少ないが、解説が丁寧で手厚い
難問題の系統とその解き方：問題数が多いが、解説も難しい

現時点で偏差値70ぐらいある浪人生であれば難問題の系統とその解き方をやっても構いませんが、エッセンスが終わったぐらいの高3生であれば「標準問題精講」を使用することをお勧めします。

標準問題精講は武田塾の標準ペースで8週間かかりますので、
10月頃～この参考書に取り掛かれるようにするのが目標となります。

時間的に厳しい場合は、過去問を解きつつ、稼ぎたい分野を中心に使用するのが良いでしょう。

次に、レベル4の重要問題集についてです。
この参考書は、A問題とB問題に分れており難易度が異なる問題が網羅されているのが特徴であり、
問題数は多いが、解説がシンプルなためある程度の地力がある生徒でないと使いこなすのが難しい参考書である、とも言えます。

ざっくりとした問題のレベルは、
A問題＝良問の風レベル（レベル2：偏差値55～60）
B問題＝名門の森レベル（レベル3：偏差値60～65）
となります。

一方、良問の風や名門の森は、問題数は多くありませんが、解説が丁寧で手厚いという特徴があります。

■結論
もし学校の副教材として重要問題集を取り扱い、先生の解説や質問対応をしてもらえるのであれば、
エッセンス→重要問題集（A問題→B問題）→標準問題精講
と進めることをお勧めします。

一方、基本、独学メインで参考書学習をするのであれば、
エッセンス→良問の風→名門の森→標準問題精講
をお勧めします。

■補足

ここで1点注意点があります。東工大レベルの物理に対処するには闇雲に問題パターンの暗記に走るのではなく（もちろんパターン暗記もある程度必要ではありますが）原理・原則に立ち返って問題の本質を考えることが重要です。

有名な重要問題集を使用したとしても、ただ問題量をこなすことに終始するのではなく、
1問1問の復習（考察）に時間を費やし、その問題がどういった現象を取り扱っているのか、
どういった基本法則がその現象の裏に隠れているのか考えてみてください。

その際にお勧めしたい講義用参考書が「物理教室（河合出版）」です。

物理教室は、教科書レベルの基礎事項の確認から微分・積分を用いたハイレベルな解説まで網羅されていますので、是非、この参考書を手元に置いて、辞書的に活用しながら最難関の物理に太刀打ちできるだけの思考力を養ってもらいたいと思います。

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