今回は国公立2次試験対策にオススメの参考書を22冊紹介します。
共通テストを何とか乗り切り、受験する大学を決めた受験生も多いと思います。
国公立全般にオススメの2次試験に使える参考書を知りたい人はこの記事を読めば解決します!
「記述対策がまだまだ…」という人はこれから参考書を追加して強化することも可能です。
ぜひ最後まで読んでください!
英語
まずはほぼ全員が受験する英語の参考書を紹介していきます。
①国公立標準問題集CanPass英語
②英語長文プラス記述式トレーニング問題集
これらの参考書の良いところは、記述で説明する問題や下線部和訳問題など、国公立でよく出題される問題が豊富に載っているところです。
説明問題は、長文の中から「ここの説明の部分を和訳すればよい」という該当箇所を探す練習を中心にして、下線部和訳問題はしっかり構文を振って構文通りに訳すことを意識して取り組んでください。
ただそこで「英文解釈がいまいちわかっていなかった…」となる人もいると思います。そういう時は「肘井学の読解のための英文法」や「関正生の英文解釈ポラリス1」などの復習をしていけばよいです。
英文解釈専用の参考書として、「入門英文問題精講」は地方国公立を受験する人に、「英文解釈ポラリス2」は旧帝以上の大学を受験する人にオススメです。
英文解釈の理解が不十分な人も多いため、自分のベースの力を確認して和訳問題に対応しましょう。
では、具体的なCanPassの使い方について説明します。
1.自分で実際に長文を読む
2.自分なりの答案を作る
3.振り返り ←ここが重要です!
抜き出す箇所があっていたか、抜き出した個所の和訳が正確かどうか、下線部和訳問題では構文のミスがないか、単語のミスがないか、日本語が間違っていないかなどを確認してください。
これにより、英文解釈に弱点があるのか、単語・熟語が抜けているのかなど、自分の弱点がはっきりします。これからは弱点を見つけて徹底的に復習しましょう。
ここで、長文と同じくらい重要な「英作文」の参考書を紹介します。共通テスト前はできなかった受験生は特に丁寧に取り組んでください。
③英作文ハイパートレーニング和文英訳編
自由英作文にしても和文英訳にしてもどちらの形式の勉強にも取り組んだほうが良いです。英作文用の文法を習得することができるのでこの参考書は必須です。
長文を読むのと英作文を書く時の視点は異なり、英作文は厳密に書く必要があるため難易度は高いです。
この参考書は、前半のレッスンでは一つ一つ時制や仮定法などテーマに分かれて解説してくれているので、これは必ずマスターしましょう。後半にはテーマ別例文90と語法文例65という覚えたい表現集がたくさん書いてあるのでここも確実に覚えていきましょう。
自由英作文も出題される大学を受ける場合のみ「英作文ハイパートレーニング自由英作編」や「関正生の英作文ポラリス2自由英作文編」に取り組みましょう。
意見論述形式の問題を扱う場合は前者を、SDGsや時事問題を扱う場合は後者をオススメします。
国語
国語は特に現代文の記述は迷う人が多いです。
記述の対策は共通テストが終わってから取り組もうと考えていた受験生はぜひ取り組んでください。
④船口の最強の現代文記述トレーニング
こちらは記述の書き方が学べる参考書で、記述が苦手な人への一冊目の参考書に適しています。
記述問題のアプローチ方法や、実際に点数が取れる答案の書き方を学んでほしいです。
⑤国公立標準問題集CanPass現代文
⑥得点奪取現代文 記述・論述対策
⑦上級現代文Ⅰ
これらは演習を重ねたいときにオススメの参考書です。
一番難易度がやさしいのは「CanPass現代文」です。
また、現代文は赤本で解説がそこまで詳しく載っておらず採点基準も載っていないので、参考書で練習していくほうが伸びる科目だと思います。
上記の参考書は解説・採点基準が事細かく載っているので、しっかり演習を行えば効果が出ます。解答を覚えるのではなく、自分の手で完全答案が作れるようになるまで取り組んでみてください。
また、問題を解くだけで終わらず振り返ることが重要です。完全解答を作る作業を終えてから過去問に取り組みましょう。
古文については、
⑧国公立標準問題集CanPass古典
がオススメです。
古文で躓くのは、現代語訳問題です。
共通テスト対策をしてきた人にとっては、文章の内容や雰囲気は理解できることが多いでしょう。しかし、現代語訳しなさいといった問題で減点されることが多いです。
具体的には、文法ミスで減点されてしまいます。
対策として、品詞分解を行ってから訳す作業を丁寧に進めていくことが重要です。
文法の基礎が不安な場合は、「やさしくわかりやすい古典文法」や「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」で古典文法を総復習したほうが良いです。
特に「なり」や「なむ」の識別、「る」、「らる」、「り」の識別は完ぺきにできますか?
これらの識別を間違えると訳は全く変わってきます。
活用や接続を覚えて古文の記述に強くなりましょう。
数学
数学は今まで各々が使っている2次試験対策用の問題集があると思うので、今度はそれを分野別に取り組んでみてください。新たに一冊というよりは使い方を変える感じです。
これは文理共通です。復習が完璧に終わっている場合はこの後紹介する参考書を追加しましょう。
まずは文系の人に向けて
⑨文系の数学 重要事項完全習得編
⑩文系の数学 実践力向上編
これらで大半の国公立に対応できます。
旧帝以上を目指す場合は
⑪ゴールデンルート数学ⅠA・ⅡB 応用編
⑫文系数学の良問 プラチカ数学ⅠA・ⅡB
がオススメです。特に東京大学・京都大学・一橋大学などの最難関大学志望の人はぜひ取り組んでください。
2次試験は満点を取らなくてもよいため、本番までに強い分野を一つでも多く作る勉強をしましょう。
特に、志望する大学の直近5か年の過去問を見て出題率が高い分野を優先的に勉強していきましょう。
次に理系の人に向けて
⑬数学Ⅲ 重要事項完全習得編
⑭理系数学入試の革新 標準編
⑮数学の良問問題集
共通テスト対策でⅠA・ⅡBばかりやってきて、数学Ⅲがおろそかになっている人が多いと思います。微分・積分や極限、複素数平面は必ず復習しましょう。
必要な人は「合格る計算 数学Ⅲ」で微分・積分の範囲を徹底的に練習して、自動的に手が動くレベルまで仕上げていってほしいです。
社会
社会の2次試験で必要な力は論述力です。論述をしっかりかけるようにならないと合格は見えてきません。
社会の論述問題は現代文とは少し違い、ある程度は有名問題が存在します。そのような有名問題については、答えを覚えてください。
覚えた表現を使って解けば大半の国公立は対応できます。
その際にオススメなのは、
⑯”考える”日本史論述 「覚える」から「理解する」へ
⑰判る!解ける!書ける!世界史論述
⑱納得できる地理論述
です。
どの参考書も採点基準が細かく書いてある参考書です。その採点基準の要素をひとつひとつ覚えていくことが重要です。
これと同時並行で取り組んでほしいのが、日本史・世界史は教科書の読み込み、地理は「村瀬のゼロからわかる地理B系統地理編」の読み込みです。
教科書の表現がそのまま論述に使えることが結構多いです。
教科書の堅い表現が論述で使えるため、日本史・世界史は教科書の読み込みが必須です。
理科
物理を使う人は
⑲良問の風 物理 頻出・標準入試問題集
⑳名問の森 物理
がオススメです。名問の森は最難関大学を受験する場合に取り組んでください。
物理は力学・電磁気がほぼ100%出て、それ以外の分野が一つあるいは二つ出題される形です。
化学を使う人は
㉑2024 化学重要問題集
がオススメです。
この参考書はかなり量が多いため、強化したい分野・優先的にやりたい分野から進めていきましょう。
同時並行で進めてほしいのが
㉒大学入試の得点源 化学【有機】/【無機】
です。
それぞれ覚えるべきポイントがまとまっています。知識に不安がある人はまず最優先で取り組んでください。
受験生へのメッセージ
以上で紹介は終わりです。
各大学の傾向や特徴にもよりますが、基本的には紹介した参考書で十分対応できます。これらに加えて、受験する大学の過去問も解いていって、つけた実力をその大学の問題にフィットさせれば、本番でかなり高得点を狙えます。
2次試験まで1カ月ほど、最後まで頑張ってください!
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