こんにちは。武田塾川西能勢口校です。
今回は何年分の過去問をやるべきかを解説します。過去問はただ遡ればいいというわけではありません。課程の変化や世の情勢により問題が変わっていることもあります。
是非勉強の計画を立てるための参考にしてください!
政治・経済/地理の遡る範囲
政治・経済/地理などの最新の時事を含むものは5年まで遡るのがいいです。
特に政治・経済は法律などが改正されてしまうと全く情報が異なり、むしろ間違った知識を吸収してしまう可能性があります。
地理も共通テストのグラフの問題でGDPや諸々の数字がやはり中国やインドなどは大幅に上がっています。
しかし2005年などの入試問題では中国はまだ発展途上国でした。
このように政治・経済や地理は時代によって正解が変わるので古い過去問は使えません。
共通テストとセンター試験への取り組み
まず、2014年度以前と2015年度以降で大きな違いがあります。
2014年度以前は理科基礎の出題がなく、数学1・Aも整数の出題がありませんでした。
一方、2015年度以降は理科基礎が出題され、数学1・Aでは整数とデータと分析は出題されました。
そのため遡り過ぎてしまうとそういったものがなくなってしまいます。
数学3も2014年度以前は行列が出題されていましたが、2015年度以降は行列がなくなり、新たに複素数平面が出題されました。
今、共通テストの対策を考えている人は共通テストの予想問題集などが切れてしまってセンター試験をやろうかなとなってくると、センター試験も科目によっては全く別物になっているのであまりセンター試験対策をしたところで仕方ありません。
そのためセンター試験は共通テストよりも簡単だと思って練習で解くことは良いですが、センター試験で高得点が取れて油断をする人がいます。
共通テストはセンター試験よりも難しいのでセンター試験は共通テストの練習のつもりで取り組みましょう。
一般試験の傾向の変化
まずはどこまで遡るかについてです。
これも科目の話になってしまいますが、大まかに言うと10年あたりが境目になってきます。
しかし、10年やる中でも傾向は変わってきます。
多くの大学は遡るほど易しいと感じることが多いと思います(最難関大の数学を除く)。
大学にもよりますが昔のほうが分量が少なくて解きやすい問題が多いと思います。
特に私立の英語の話をすると、昔のほうが分量が少なく英文自体が難しくなっています。
近年のものばかり解き慣れていると昔の英文は難しいと感じると思います。
今のトレンドは多読です。
分量も共通テストを見ればわかると思いますが徐々に増えてきて、難易度の高い分は昔の比べれば減っています。
このように傾向は全く異なります。
あとは昔の問題は発音・アクセントや会話表現などそういった攻めどころが違っていました。
昔は細かく難しい文法が多く出題される傾向でしたが今は日常で使える英語が主流になってきました。
歴史は遡るべき
歴史に関しては遡ることをおすすめします。
なぜかと言うと作問者が過去問を参考にしているからです。
昔に出していた難単語をもう一度出したりします。
同じ難単語でも出にくいものと頻出の難単語があります。
これは過去問を遡っていないと取れなかったであろうという難単語があるので歴史は積極的に遡りましょう。
英語は幅広い学部をやる
英語は昔と今とでは傾向が全く異なります。
そのためどうしても英語の過去問をたくさん解きたいと思って10年以上前などにかなり遡って赤本が手に入らないと言う人がいますがそこまでやらなくていいです。
同じ一つの学部を20年分解くよりも志望校で10年分、各学部で最新の5年分を解くと効果的です。
科目ごとにテーマやトレンドを把握してやろう
数学や理科に関しても過程の変化さえなければ積極的に遡っても良いと思います。
「難関校過去問シリーズ」などは通用すると思います。
英語も難しいですが、大学ならではの問題もあるのでその大学にしかない内容の大問だけをずっと遡るのは良いと思います。
ただ一般的な長文の問題などの対策なら似ている傾向の別の学部などの方が良いと思います。
特に長文なら各大学がトレンドに合わせたテーマを持ってくるのでやはり最新のテーマである去年のものなど別の学部のものを解いた方がもしかすると同じようなテーマが出てきたときにやはり有利に戦えます。
ジェンダー論やAIやコロナウイルスなどの最新テーマは「難関大合格に必須の最新テーマ20FINAL時事英語」でも学べますが最新のテーマに沿っているという意味でも全部に言えることですが新しいものをやったほうが古いものに遡り過ぎるより良いと思います。
結論、科目によります。
今回のまとめ
過去問を遡る量に注意しましょう!
時代の流れや情勢によって正解・不正解が変わることもあります。科目ごとに傾向を把握して調整しましょう!
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