こんにちは、武田塾川西能勢口校です。
今回は物理選択に向いている人の特徴と物理の勉強法についてです。
理系で理科の選択で迷っている人は多いと思います。
物理が得意な人もいれば、苦手な人もいると思います。
なので、今回は物理はどんな科目か、何ができれば成績が上がるのかを紹介します!
理科科目の選択方法
理科の科目を選ぶときに考えることは、行きたい大学・学部の入試科目が決まっていれば、それを選択してください。
生物系の学部に入りたいのに、物理を選択するといったことは避けましょう。
また、物理は計算が多かったり、公式の理解が多い点で数学に近い科目でもあるので、数学があまり得意でない人にはあまりお勧めできません。
一方、数学が得意な人や、論理的に考えることが好きな人には非常にオススメな科目です。
本質を理解すれば、かなりの高得点も狙える科目です。
理科で周りと差をつけて稼ぎたいといった人は物理がおすすめです。
工学部を受験したい場合は、物理が必須な大学も多いです。
そういった人は迷わず物理を選択しましょう。
理科の科目選択の際は、自分が将来やりたいこと、そしていきたい大学の入試科目を照らし合わせて、ベストな選択ができるようにしましょう。
物理の特徴・勉強法
ここからは、物理の特徴や勉強法についてです。
物理は、理科の中では数学に近い科目です。
公式を覚えて、それを駆使しながら計算を頑張って問題を解くということが多いです。
具体的には
①基本となる公式を覚える
②簡単な問題からチャレンジしていく
③その場で考える応用問題へ
という勉強法が基本になります。
化学や生物は、計算問題やその場で考える問題もありますが、暗記がメインの科目なので、その点で物理とは違っていることを理解しましょう。
つまり、数学と同様に、問題集で一問ずつ仕上げて解き方を完璧にすることが王道の勉強法です。
物理が苦手な人は、まずは公式を暗記しましょう。
物理は、「理解」よりも「解ける」ほうが簡単です。
つまり、理屈を理解していなくても公式をあてはめると答えは出ます。
本当に苦手な人はこの訓練を行うことで教科書レベルの問題には対応することができます。
ただ、理屈を無視した勉強では大学受験には通用しないです。
ここから先は「現象の理解」が必要になってきます。
公式を覚えるだけでなく、前提となる物理の各現象を正確に理解していく勉強が重要になります。
例えば、「ドップラー効果」を聞いたことはありますか?
どんな現象か理解していて、説明できますか?
大学受験で出題される問題を解くには、公式の暗記だけでは不十分です。
そもそもドップラー効果とはどういう現象なのかを理解して、公式を覚えて、実際に問題を解くことが重要になってきます。
しかし、一つだけ注意点があります。
現象理解は、分野によっては本質まで理解することが困難な場合もあります。
物理が苦手な人はいったん公式を覚えて、問題を解くことを優先しましょう。
最終的には現象の理解が重要になるので、可能であれば最初から理屈を把握しておきましょう。
物理の勉強では、数学と同じように問題集を解き進めていきます。
初見で解ければOKですが、初見で解けない場合は、解答解説を読んで理解した後に、解答をまねて自力で解けるようになるまで繰り返しましょう。
理想は、1週間で3解けなかった問題を回解きなおしましょう。
物理特有の注目ポイント
ここから先は、物理ならではの話になります。
物理のポイントとして、問題文を正確に読み解き与えられた状況を図示する必要があります。
例えば、ばねがあって、おもりがついていて、といった場面を図にあらわして、そこにはたらく力も書いていくことが重要になります。
図示することは、情報を整理することになるので、問題の本質を理解しやすくなります。
また、物理の勉強では、法則を正確に理解し直すことも重要です。
何をいつどのように使うのかを整理しましょう。
状況を完璧に整理できたとしても、法則を知らなければ解けません。
「状況を正確に図示する」、「法則の理解」の二つを同時にできるようにすることが物理の成績を上げるうえで重要です。
さらに、物理においては単位が非常に重要です。単位を理解しておくことで、理解度が高まりミスも減らすことができます。
共通テストでは、選択肢の見極めにも役立つことがあります。
公式や物理の現象を理解する際は単位まで注目して勉強を進めていきましょう。
物理にはどんな分野がある?
次は物理の分野についてです。
物理には全部で5分野あります。
具体的には力学・波動・熱力学・電磁気・原子に分けられますが、各分野が独立していることが物理の大きな特徴です。
そのため、その分野ごとに仕上げていくことが重要になります。
また、大学によっては出題される範囲が偏っていることも多いので、出題傾向を把握して優先順位をつけて対策することが必須になります。
物理の勉強のステップとしては、
①現象の理解
②公式を覚える
③解き方を把握する
④演習を繰り返す
の4つがありますが、これを各分野ごとにセットで行いましょう。
しっかりと縦割りの勉強を実施して基礎から応用レベルまで分野ごとに積み上げていきましょう。
物理のおすすめ参考書
次は物理の参考書についてです。
物理は参考書によって切り口が大きく異なります。
物理が苦手な人向けのものもあれば、物理を得意として周りに差をつけようとする人向けのものもあります。
人気度で参考書を選ぶのではなく、解説を確認して自分に合う参考書を選んで使用していきましょう。
武田塾が、物理を得意とする人にお勧めする参考書は「浜島清利物理講義の実況中継」です。
「物理のエッセンス」シリーズと相性が良いので、これらをセットで学習していくことをお勧めします。
物理が苦手な人には、「秘伝の物理講義」シリーズや「橋本の物理をはじめからていねいに」シリーズ、「宇宙一わかりやすい高校物理」シリーズなどがありますが、これらはどれも噛み砕かれた説明をしてくれるわかりやすい参考書です。
物理の本質理解は奥が深いので、本当に自分に合う参考書を選ぶことが重要になります。
物理の勉強時に意識することは、どんな参考書を使っていても、一問ごとに解き方を身に着ける勉強が重要になります。
やりっぱなしでは成績は伸びません。復習を徹底的にやりましょう。
答えを導けるだけでなく、なぜその解き方になるのかを説明できるようにしてください。こうすることで、ほかの問題への応用力につながります。
①講義系参考書で現象を理解する
②問題集で解き方を学ぶとともに解き方の説明までできるようにする
この流れを徹底してください。
物理が本当に得意な人には、「わかっていそうでわかっていない 物理の質問91」解いた参考書をやってみてください。
ほかの受験生があいまいになっている部分の本質を理解できる参考書になっています。
いずれにせよ、内容をしっかりと読んで説明が行えると物理の本質の理解が大幅に深まります。
上級者向けの参考書としては、MARCHレベルでは「良問の風 物理頻出・標準入試問題集」が、早慶レベルでは「名問の森物理」シリーズ、最難関大レベルでは「難問題の系統とその解き方」シリーズがおすすめです。
レベルが上がるほど設定が複雑になり、その場で考える要素も増えていきます。
その中で重要なことは基本の理解です。
基本が理解できていれば、複雑な問題も基礎の組み合わせなので対応が可能になります。
繰り返しになりますが、物理は分野ごとに独立性があるので力学を中心として分野ごとに対策を徹底していきましょう。
まとめ
最後になりますが、数学的な考え方が得意な人、理科で点数を稼ぎたい人は物理を選択しよう!
そして本質を理解して情報の整理と可視化を行い問題と公式をリンクさせる勉強をする!
物理は勉強して理解すればするほど楽しくなる科目です。
受験生の皆さん、勉強頑張ってください!
関連動画
無料受験相談のご案内
武田塾では、最寄りの校舎で無料受験相談をいつでも受付しています。
〒666-0016
兵庫県川西市中央町8-8 アメニティ川西ビル 5F
☎ 072-744-1421
武田塾 川西能勢口校│川西市(川西能勢口駅)の個別指導塾・予備校