こんにちは、武田塾川西能勢口校です。
現代文はセンスだから勉強しても伸びないと思っていませんか?
また、そういうセンスのある人は小さい頃から本をたくさん読んできた人だと思っていませんか?
たしかに、小さい頃からたくさん本を読んできた人はそうでない人に比べて、豊富な語彙力を持っていたり、読むスピードが早かったりするかもしれません。
もちろん現代文で点数をとるには語彙力・速読力も大事です。
しかし、大学入試の現代文で一番求められているのは、文章を論理的に読む力です(なぜ、論理的に読む力が大事かは最後に説明します。)。
現代文のテストは読書ではないので、文章を論理的に読み解く練習をすれば、本文の内容を正しく理解し、論理的にきれいな答案を書くことができるようになります。
そして、文章を論理的に読む能力を身につけるために大事なのは、復習です!
問題を解いて自己採点するだけでは、この力は身につきません。
そこで、今回は現代文の復習について説明します。
そもそも現代文に復習は必要か?
現代文に復習は必要です。
しかし、現代文の復習といってもどうしたらいいかわからないという人も多いと思います。
実際、一度読んだ文章だからなんとなく内容は覚えているし、選択肢のある問題だったら解答を覚えていることもあるでしょう。
そんな状態で復習して意味があるのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、意味はあります。
復習で大事なこと
現代文で同じ問題を解くのが2回目のときは、前回間違えた問題を正解するだけが目的ではありません。
大事なのは「正解にたどり着く読み方を再現することです」。
これは現代文だけではなく、他の科目でも大事なことで復習のときは正解することよりもそのプロセスを自分が再現できるかを意識してください。
復習の手順
1.自己採点をする
共通テストなどのマーク式の場合は記号を確認するだけです。
記述式の場合は、模範解答と自分の解答で一致している部分とそうでない部分を分析してください。
このときに、キーワードが入っているか確認することも大事ですが、論理のつなぎ方が合っているか確認してください。
例えば、本文中に因果関係を示す表現はないのに、「~なので...」と書いてしまうパターンです。
因果関係が示されていないなら、「~て...」と単純につないだり、その文章使われている接続詞をそのまま使うのがいいでしょう。
2.解説を読む
解説を読み、模範解答がどのようなプロセスで書かれたのか確認していきましょう。
解説が詳しい参考書なら、解答の根拠となる文を引用しながら、文の組み立て方まで解説してくれているので、自分の解答に足りなかった部分を補強していきましょう。
3.本文中の解答の根拠を見つける
ここが復習をするときに一番大事なポイントです。
解説までは読んでいる人も多いと思いますが、実際にもう一度本文を読んでいる人は少ないかもしれません。
しかし、実際に本文を自分で読むことが一番大事です。
なぜなら、解説はその問題の解答に関係ない部分を省略して、極力わかりやすく説明されています。
しかし、実際にテストを解くときは解答に使える文とそうでない文が混ざっている本文から解答の根拠を見つけ出さなくてはいけません。
解説を読むだけでは、解答に使う分と使わない文の判別の練習はできないので、必ず本文を確認するようにしてください。
解答の根拠となる文は本文のどのあたりにあるのか、また自分はその文を使って解答を書こうとしていたのかを、確認しましょう。
もし、その文を解答には関係ないものとして読み飛ばしていたなら、もし、その文に気づいていたのに間違えたなら、どこを読み間違えたのか確認しましょう。
例えば、本文は「~かもしれない」と断定的な表現を避けているのに、「~だ」という断定する言い方の選択肢を選んでしまっている場合などがあります。
4.もう一度解いてみる
時間に余裕があれば、解答解説を見ないで、解答を特定するまでの考え方を再現できるか試してみましょう。
ここで、どう考えるかすぐに思い出せないときは、解答するために論理をまだ完全に理解できていないということです。
もう一度解説を読んだり、講師や友人に質問したりして、自分が理解できていないところを補いましょう。
なぜ論理的に文章を読む力が大事と言い切れるのか
大学が答案をどのように採点しているかは、大学のホームページにある過去問を確認するとわかります。
2019年頃から、文部科学省が大学に入試問題の解答を原則として公表するように、通知を出しています。
また、現代文などの記述問題については、解答を一つに決めることが難しいので、複数の解答例または出題の意図を原則として公表するように通知を出しています。
そのため、大学のホームページを見れば、その大学が受験生の答案をどのように採点しているのかある程度知ることができます。
例えば、令和3年度大阪大学の国語2次試験の出題の意図を読むと、問題2の問四について「...整った文章を自ら構築することができるかを問うている。」と記載があります。
キーワードを抜き出すだけではなく、日本語として整った文章つまり論理的な答案が書けているか、も大事であるということです。(参考:大阪大学過去の入試問題・解答例等)
いかがだったでしょうか?現代文の力を伸ばすには復習の仕方が大事です。
他の高校生がサボりがちな復習で周りと差をつけましょう!
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