こんにちは!武田塾川口校です!
呪術廻戦というアニメで知名度が上がった「高専」ですが、皆さんご存じでしょうか?
呪術廻戦のように呪術を学ぶ学校は今のところない(はず)ですが、日本には確かに「高専」が存在しています!
高専って高校とは違うの?専門学校なの?と疑問に思う方も多くいるかと思います。今日は高専について解説していきます!
そもそも高専とは?
高専とは、工学系の学問に特化した「高等専門学校」の略称です。
高校3年間+2年間をまとめて、5年間一貫教育となっています。
中学校卒業段階の人が入学し、高校卒業者は高専への編入資格があります。
高専を卒業すると「準学士」を得ることができ、大学2年生と同じ経歴になるので、大学への編入が可能になります。
そして、高専を卒業すると高専の専攻科に進学することも可能です。もちろん、高専を卒業してそのまま就職することも可能です!
専攻科を修了すると大学卒業と同じく「学士」を手に入れることができるので、大学院への入学資格を得られます。
授業内容
一般科目と専門科目で分かれています。
一般科目
- 数学・応用数学
- 物理・応用物理
- 化学
- 国語
- 外国語
- 地理
- 政治・経済
- 歴史
- 美術・音楽
- 保健体育
- その他
専門科目
高専は以下の3~7つの専門学科で分かれていて、その中でそれぞれの学科にあった専門科目を学びます!
・機械系学科 材料系学科
・ 電気・電子系学科
・ 情報系学科
・ 化学・生物系学科
・ 建設系学科
・ 建築系学科
・ 商船系学科
・ 社会的ニーズに対応した分野の学科
理系分野に特化した専門的なことを学べる学校が高専なんです!
高専のメリット
専門的な分野を中学卒業後から学べる!
一般的には高校に行った後に大学受験を経て、大学で専門的なことを学びますが、高専では1年生から専門分野について学ぶことがで きます!
しかし、理論的な勉強が多く、ほとんどの授業が座学なので、実践的な学びには自分からイベントなどに参加する必要があります。
就職・進学に強い
高専からの就職、進学は共にほぼ100%!
中学卒業後から工学系の専門的な分野を5年間かけて学ぶので、ものつくりに力を入れている企業への就職が強いです!高専から企業への推薦制度もあるため、多くの学生が学校推薦で就職を決めています。
進学に関しても、東京大学をはじめ、国立大学の多くが高専からの編入制度を設けていて、推薦制度もあります。
このように、高専卒業後に大学に行くことも可能なんです!
校則がゆるい!
生徒の主体性を尊重している学校がほとんどなので高専の校則は厳しくないところがほとんどです!
服装・髪型が自由なところが多く、個性的なファッションの人が多く通っています。
学生寮がある!
高専の多くは学生寮を設置しており、学校によっては寮生活を義務付けているところもあります。
家を出て生活してみたい!という人は寮生活にチャレンジするのもよいのではないでしょうか?
学費が安い!
国立高専と公立高校を比べると無償の公立高校の方が安くなりますが、就職までの5年間にかかる費用と考えると高校から大学に進学するよりも安くなります!
実際に比較してみましょう!
国立大学
入学金 282,000円 学費 年間535,800円 大学卒業まで4年間の合計 2,425,200円
国立高専
入学金 約84,600円 学費 年間約234,600円 高専卒業までの5年間の合計 1,173,000円
なんとその差は約120万円!高校の内容もしっかり学び、さらに専門知識を身につけられることを考えるとかなりコスパが良いですね!
高専のデメリット
勉強がとにかく大変
高専は大学と同様に単位制になります。それぞれの科目に単位が割り振られており、テストが行われます。
赤点を取ると単位を落としてしまいます。
単位を一定以上落としたり、特定の単位を落としたりすると留年します。勉強をサボってしまうと進級できません。
そのため高専には毎年留年する人がいます。高校に比べると留年する人数はおよそ10倍です。
校則などの自由はありますが、勉強はしっかりしなければなりません。
進路変更が難しい
工学について専門的なことを学ぶので、自分の学びたいことややりたいことが新たにできたときに、高専に在学していると進路変更が難しくなるのが大きな欠点です。
高専内で転科することや、3年生で受験をして大学に入るということも可能です。
大学編入の際に分野を変えて編入という手もありますが、
どの方法も自分の専攻している勉強とは別分野を勉強しなければならないので、ある程度の努力が必要となってきます。
その他の特徴
①女子生徒が少ない
国立専門学校機構のデータによると女子生徒は全体の22%になっています。
②長期休暇が長い
大学と同じで、前期・後期で分かれているので、夏の休暇が8月の上旬から9月末までと長くなっています。
高専出身YouTuberの「かっつー」さんの以下の動画は本音で話していてくれていてかなり分かりやすいと思いますので参考に見てみてください!
高専の入試
では高専の入試が高校入試とどう違うのか見ていきましょう!
偏差値
偏差値が60を超える学校がほとんどです。
一番高い高専だと、偏差値69の兵庫県の明石工業高等専門学校になります。
入試内容
全国の高専で同じ問題を使用しマークシート式で行われます。
国語・数学・理科・社会・英語の試験が行われますが、傾斜配点という特定の科目の点数を1.5倍や2倍にする独特な採点方式があります。主に数学・理科・英語に適用されています。
そして、高専は理系分野を学ぶ学校なので、数学と理科の難易度がかなり高くなっています。
入試日
全国の国立高専で同じ問題を行うため、すべての高専が同じ日・同じ時間で入試を行います。
そのため複数の高専を受験することはできません。
※推薦入試もありますが、高専ごとに基準が違います。気になる学校の募集要項を確認するようにしましょう。
関東の国立高専紹介
これまでは高専の仕組みについてお話してきました!
ここからは関東の国立高専について、簡単に説明していきたいと思います!
茨城工業高等専門学校 (茨城県)
学科:国際創造工学科
偏差値:63(高校偏差値.net調べ)
アクセス:JR勝田駅からバスで約10分
小山工業高等専門学校 (栃木県)
学科:機械工学科・電気電子創造工学科・物質工学科・建築学科
偏差値:62(高校偏差値.net調べ)
アクセス:JR小山駅からバスで約25分
群馬工業高等専門学校 (群馬県)
学科:機械工学科・電子メディア工学科・電子情報工学科・物質工学科・環境都市工学科
偏差値:67(高校偏差値.net調べ)
アクセス:JR新前橋駅より徒歩30分/JR井野駅より徒歩で30分
木更津工業高等専門学校 (千葉県)
学科:機械工学科・電気電子工学科・電気制御工学科・情報工学科・環境都市工学科
偏差値:63(高校偏差値.net調べ)
アクセス:木更津駅からバスで約15分
東京工業高等専門学校 (東京都)
学科:機械工学科・電気工学科・電子工学科・情報工学科・物質工学科
偏差値:64(高校偏差値.net調べ)
アクセス:京王線 狭間駅から徒歩5分
まとめ
今回は高専についてお話していきました!
中学生の時点で工学系のことで将来の夢がある人、自立したい人、ちょっと違った人生に挑戦したい人に高専はうってつけです!
難易度もそれなりに高いので、簡単に入れるわけではありませんが、志望校の視野に入れてみるのはいかがでしょうか?
武田塾川口校では、高校受験にも対応しています。高専受験を検討している方ももちろん対応できます!
志望校選びに迷っていたり、高校生活のイメージがふわっとしていて決められない人にも、志望校の相談から合格に向けて徹底的にサポートします!
高校受験に悩んでいる人、ぜひ一度武田塾の無料受験相談にいらしてください!
無理に入塾を勧めたりはしませんのでご安心ください。
心よりお待ちしております(^▽^)/
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