ブログ

就職最強?経済学部・経営学部・商学部の違いを解説!

 

こんにちは!
武田塾川口校です。

お問い合わせをいただいて面談するとき
「やっぱり経済学部とかが就職に強いの?」
「経済学部や経営学部、商学部は何が違うの?」という声をいただくことが多いです。

本日はこの2点について解説していきます!

分析の経済!実務の経営・商!

市場の成り立ちから動向を学ぶのが経済学!

経済学部では基本的にはお金の動きを分析する学問になります。
個人という最小単位から、企業や国家という大きな単位に至るまでの経済活動の中でお金がどのように動いていくかを学んでいきます。
企業対消費者という最小における経済活動を表したのが、中高の公民で学ぶ需要供給曲線です。
経済学で学ぶミクロ経済学では、この需要供給曲線を軸に消費税が掛けられた場合、個人の所得の変化や競合企業が現れた場合など、様々な条件を付加しながら売買(=取引)の様子を分析します。
例えば、新しいスマートフォンが発売されたから1つ前の型は価格が下落するという一見すると当たり前のような現象も消費者の需要の変化から来る供給の変化、すなわち需要曲線の移動による価格変動と見ることができます。

このような形で起こる経済的な現象を論理的に説明しようとする試みが経済学の核心であり、未来の予測が立てられるようになるところが個人的には面白い点かなと思っています。

金銭を扱う学問なので「経済学部って数学ができないとだめなの?」という質問もよくいただきます。
こちらに関しては部分的にはYesですが、部分的にはNoと答えています。
それは数学を利用した経済分析もありますが、歴史などから紐解いていく分析もあるからです。
私は上智大学の経済学部に在籍していたのですが、数学は得意だったので経済数学解析と線形経済数学、統計学などの数学を利用する講義を受講していました。
数学を用いたくない人はアメリカ経済史や行動経済学を受講している人が多かった印象があります。

個人的に面白いと思ったのが行動経済学です。
経済学のモデルの中に感情(≒心理学)を取り入れて行動を分析する学問です。
有名な理論の中にゲーム理論の囚人のジレンマというものがありますね。
自分の行動は他者の行動によって変化するが、自分の利益を最大化するような選択が相手の行動次第で最悪の選択肢になりうるという理論です。
ナッシュ均衡やパレート最適といった簡単な理論を交えることになりますが、簡単なモデルにおいては数学も使うことなく論理的に行動を予測することができるところが魅力的です。
教育系YouTuberのヨビノリたくみさんも解説動画を上げているので、興味のある方はぜひ。

 

市場での立ち回りを考えるのが経営・商学部!

市場分析の経済学部に対して、与えられた市場の中でどのように立ち回り個人、または企業の利益を最大化させるのかを考えるのが経営学部や商学部のポイントです。簡単に言えばマーケティングですね。
どの商品を(=product)
どの価格で(=price)
どの場所で(=place)
どのように(=promotion)
売るのかを考えるのがマーケティングです。

少し時代遅れかもしれませんがタピオカ屋さんを出店することを考えたとき、既存のタピオカ屋さんと差別化を図るためにどのような商品をどのような価格で、どのような場所でどのように宣伝して販促するかが重要になります。
中高生や大学生の女性を顧客のメイン層と見込んだとき、女子高や女子大の近くにお小遣いやバイトの負担にならない程度の低価格で、インスタ映えを狙えるようなきれいな商品をSNSなどで宣伝するといったところでしょうか。
出店や維持にかかる費用はとりあえず無視して考えてみましたが、自分で考えて最善案を模索するというのも結構楽しいものですね!

また、経営学部や商学部は経営者になるための学びを得るための場所ではなく、経営全般のことを学ぶことになります。
会計や人事、組織論など会社運営に必要な業務を多岐にわたって学ぶ必要がありますので、数学に直面することも避けられないと思われます。
実際、昨年まで在籍していた明治大学経営学部にいた講師は数学が全くできなかったのに1年生の時の必修授業に会計学があって苦戦していたのを覚えています。

経営学部と商学部はほとんど似ていますが、あえて違いを述べるとしたらその知識の専門性があげられます。
経営学部は大きな会社における運営業務を広く学んでいくのに対して商学部は自分が商いの先頭に立つイメージで商売の利益効率最大化に特化した学問と言えるでしょう。(もちろん大学ごとに厳密なテーマは変わりますが)
会社の部署としては、人事や法務などの組織運営に携わる部署が経営学部、商品開発系の部署が商学部といったイメージが近いかと思われます。

 

これらは密接にリンクしている!

この3つの学問は互いに密接していて独立してお話することはできません。
経営戦略や商学を学ぶベースとして経済学の基礎知識が必須になりますので、どの学部でもミクロ経済学という経済学の授業がほぼ必修で存在します。
したがって、経営学部や商学部に進学しても経済学部の領域を扱うことになりますし、経済学部に在籍していてもマーケティングや会計監査などの企業領域まで広げて学ぶこともあります。

結局のところ、この3学部のどこに属していても互いの領域まで広げて学ぶことが可能なのですが、唯一の違いといえば3.4年次の専門領域の研究です。
大学生は後半になると自分の専門領域を決定して学問を究めていく事になりますが、この専門分野の選択が在籍している学部に依存するところが多いです。
経済学部に所属していると3.4年時の研究分野はマーケティング系ではなく、経済学の分析が中心になることが多いという感じですね。

ただ、必ずしも研究分野が限定されるわけではありません。
経済学部の研究分野に経営戦略やマーケティングが紛れ込んでいることもよくあることです。
明治大学などが「政治経済学部」「経営学部」「商学部」の3種類すべての学部を持っているのでHPなどで調べてみるといいでしょう。
学部や学科紹介の中でも教授紹介を特に注意して見てみてください。
在籍している教授の専門の研究分野が掲載されているので自分の興味にあった学部学科の選択を手助けしてくれるのではないかと思います!

結論を言うと
どの領域を専門にしようと、すべて学べるので大きな違いはない、ということです。

 

次に経済経営商学部が就職に与える影響についてご紹介します!

在籍学部はほとんど関係なし!ただし努力次第では。。。

まず結論から言うと、在籍している学部が将来の職業選択に影響を与えることは少ないです。
医者なら医学部、司法書士は法学部といったように専門の職業領域において、国家資格を得るために特定の学部を卒業していなければならないという条件のあるものは確かにあります。
ただし、上記のような専門職とは違い会社勤めのような一般職においては在籍していた学部学科はあまり問われることがありません。
もし出身大学が就職に直結するのであれば文学部の史学科出身のような人たちはみんな考古学者になり、世の中に考古学者があふれることになっちゃいます笑

経済経営系も同じで、これらの学部に所属していたからと言って就職に対して有利に働くといったことはほとんどなく、他の学部と同じ土俵と言っていいでしょう。
ただし、自分の努力次第では大いに有利に働かせることもできます!

 

就活最強は中小企業診断士!?

私が会社の人事部で働いている知人に「就活生に最も有利な資格って何?」と聞いた時に迷いなく答えてもらったのが中小企業診断士です。(個人の主観を大きく交えていると思いますが)
ちなみに「うーん、この企業は大企業!」というように企業の大小を判定する人ではありません。

何でこのような紛らわしい名前になってしまったのかはわかりませんが、中小企業診断士とはもともと企業コンサルタントの国家資格です。
企業から相談を受けてアドバイスをするのが役目なので企業のあらゆる運営業務に精通していなければなりません。
したがって、中小企業診断士の資格を持っているということはビジネスにおいて幅広い知識とスキルを持っているという証明書のようなものです。
「ビジネスパーソンが取得したい資格ランキング」1位になったこともあり、学生のうちからこれが取得できていると即戦力の人材であることの大きなアピールになります。
経済、財務、会計から経営情報システムなど上記で紹介したすべての分野を広く身につけていなければならず、毎年合格率は10%弱(一次と二次の合算)と難易度の高い国家資格となっています。

ただ、合格率は低めですが、公認会計士や司法書士のように必要な勉強時間の目安が3000時間以上というような最難関というわけではなく1日3時間勉強して1年間ほど(=約1000時間)で太刀打ちできると考えたら目指せなくはないレベルです。

経済経営学部で日々学んでいることが出題範囲なので、これらの学部の学生は大学の勉強+αの勉強量で事足りる可能性もあります!
また、大学によっては中小企業診断士養成のための学科、コースもあるようなので「在学中に身につけたスキルで就活を有利に進めたい!」という人にはオススメと言えます。
ただし受験資格は特に設けられていないので、他の学部に在籍しながら中小企業診断士を目指すことも大いにできますよ!

 

 

いろいろご紹介してみましたがいかがだったでしょうか?
せっかく大学に行くのであれば何か貴重な経験の一つでも得たいですよね!
それが学術分野であれ別のことであれ何でも構いません。
何か夢中になれてアピールできるものができなら就職活動に活きてくれるのではないでしょうか?

 

 

<川口校2020年合格速報リンク>
【川口校2020年度合格速報①】昨年度不合格の薬学部に逆転合格!
【川口校2020年度合格速報②】獨協大学をセンター利用で合格!!
【川口校2020年度合格速報③】まずは押さえの明星大学に合格!!
【川口校2020年度合格速報④】センター利用で成城大学に合格!!
【川口校2020年度合格速報⑤】現役時代のリベンジで日大合格!!
【川口校2020年度合格速報⑥】第一志望群!芝浦工業大学合格!!
【川口校2020年度合格速報⑦】第一志望!共立女子大学合格!!
【川口校2020年度合格速報⑧】法政大学に逆転合格!!
【川口校2020年度合格速報⑨】現役時全滅からの法政大学合格!
【川口校2020年度合格速報⑩】立教大学に逆転合格!!
【川口校2020年度合格速報⑪】立教大学に逆転合格!!
【川口校2020年度合格速報⑫】入塾時偏差値30代前半から半年で日大に逆転合格!!
【川口校2020年度合格速報⑬】センター利用で成城大学合格!
【川口校2020年度合格速報⑭】法政大学法学部に逆転合格!
【川口校2020年度合格速報⑮】全滅危機から第一志望に逆転合格!

<川口校2019年合格速報リンク>
【武田塾川口校2019年合格速報①】早稲田大学法学部に逆転合格!
【川口校2019年合格速報②】中央大学理工学部にセンター利用で合格!
【川口校2019年合格速報③】獨協大学経済学部にセンター利用で合格!
【川口校2019年合格速報④】東京農業大学完全制覇!
【川口校2019年合格速報⑤】立教大学経済学部合格!!
【川口校2019年合格速報⑥】東洋大学にセンター利用で合格!
【川口校2019年合格速報⑦】東北大学経済学部合格!

 

今、武田塾ではセンター試験を含め、大学別対策動画のカリキュラムを無料進呈しています。
勉強方法など、色々な受験勉強のお悩みはお気軽に「無料受験相談」へお越しください。

https://youtu.be/Jl8RD6TU4nw

↓↓↓ご予約・お申込みはこちらら↓↓↓

☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬

大学受験の逆転合格専門塾
【武田塾 川口校】

〒332‐0012 埼玉県川口市本町4丁目3-6
本町ハイツ214
(JR京浜東北線川口駅東口、徒歩4分!)
TEL:048‐212‐6557
Mail:kawaguchi@takeda.tv
URL: https://www.takeda.tv/kawaguchi/

☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬

 

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる