受験生の皆さんは勉強で忙しいと思いますが、
秋と言えば読書の秋!なので読書の話を書いていきたいと思います。
今回は私が読んだことのある本の中で、個人的におすすめの本を何冊か紹介します。
今はスマホで何でもできてしまいますが、紙の本にしかない良さもあります。
しかし、なかなか本を読む機会も減っていて、現代文の授業でしか活字に触れない方も中にはいると思います。
読書をすると、読解力・想像力も付くので実はいろいろな勉強に応用ができます。
本を読むメリットは詳しくはこちらのブログを参照ください!
小説
まず、普段本を読まない方にもお勧めのページ数が少なく楽しめる本から順に紹介していきます。
「西の魔女が死んだ」(著者 梨木香歩)
とても有名で、映画化もされています。読書感想文に選ぶ人も多い印象です。
学校で足が向かなくなってしまった主人公が、「西の魔女」ことおばあちゃんの家で、魔女修行をしながら人生において大切なことを学ぶ話です。
生き急ぐ現代人でもほっと一息つけるような、ファンタジーで癒される内容になっています。
ページ数もそこまで多くなく、読みやすいのでぜひ手に取ってみてください!
「夜のピクニック」(著者 恩田陸)
こちらもとても有名で、私が学生の時は1部分が教科書に載っていました。
主人公の学校では、「歩行祭」という、全校生徒が夜に80キロを歩く高校最後の行事があります。
みんな、それぞれの想いやいろいろな事情を抱えてこの行事に挑みます。
高校生ならではの、大人ではないけれどもう子供ではない、そんな今この一瞬がどれだけ大切かがわかるような青春小説です。
恩田陸さんの本はどれも面白く、情緒的な表現がとても印象的です。
他にも「ユージニア」という無差別殺人のミステリーもおすすめです。
恩田陸さんの本にはホラー小説もあるので苦手な方は気を付けてください!
「さよならドビュッシー」(著者 中山七里)
みなさん、ドビュッシーは知っていますか?
「月の光」などで有名な作曲家です。中山さんはクラシックに関する本をよく書いています。
しかし、「さよならドビュッシー」はクラシックや音楽に興味がなくても楽しめるミステリー小説です。
少しページ数は多いですが、展開が早いので飽きることなく読み進められます。
途中までは、ちょっとした事件に巻き込まれながら必死にピアニストを目指す健気な少女の話ですが、最後に大どんでん返しがあります。
初めて読んだ時の衝撃は忘れられません。ミステリーが好きな方にはぜひ読んでもらいたい1冊です!
シリーズ物で、「おやすみラフマニノフ」などもあるのでぜひ読んでみてください。
伊坂幸太郎
個人的には伊坂幸太郎という小説家が好きで、ほぼすべての小説を持っています。
伏線がすごく、「伊坂幸太郎ワールド」などと言われたりします。癖があるので、少し読書に慣れてきたら読むのがおすすめです。
短編集や人間ドラマ、エンタメストーリーやディストピア世界を描いたものまでさまざまなジャンルがあります。
個人的には「重力ピエロ」や「死神の精度」という本が好きです。
気になる方は是非お手に取ってみてください。
海外文学
続いて、海外文学を紹介します。
海外文学は、日本語でもいいですがぜひ英語でも読んでほしいです!
英語の小説なんて読めない!と思うかもしれませんが、高校までの知識で充分読める本もあります。
高校生であれば、「ラダーシリーズ」というわかりやすい英語で名作を楽しめるシリーズがおすすめです。図書室においてある学校もあるのではないでしょうか?
このラダーシリーズは1~5までのレベル別になっているので、自分の英語のレベルに合わせて物語を楽しめます。
小説であればイソップ物語などの児童文学から、日本文学・海外文学まであります。
ヘレンケラーやアインシュタインなど偉人の話、地球温暖化や経済をテーマにしたものまでいくつものジャンルの本を読みやすい英語で読むことができます。
今回はそんなラダーシリーズにある小説の中でも、有名でおすすめのものを紹介します。
少しでも楽しく英語に触れたい方は是非お手に取ってみてください。
星の王子さま(著者 サン=テグジュペリ)
ラダーシリーズのレベルは2です。
星の王子さまは知らない人はいないのではないか、くらい有名ですね。ですが実際に読んだことのある方は少ないのではないでしょうか。
フランス人のサン=テグジュペリが書いた本です。この人は、小説家であり飛行士でもあるすごい人なんです。
この本は200以上の国と地域の言語に訳され、世界中で親しまれています。
「ぼく」が様々な星で、様々な人や動物・植物と出会い、「目に見えない大切なもの」を知っていくストーリーです。
大人になるにつれて忘れてしまう人生で本当に大切なことを教えてくれる、心が洗われる物語です。
老人と海(著者 ヘミングウェイ)
ラダーシリーズのレベルは3です。
老人と海もかなり有名です。著者のヘミングウェイは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
ヘミングウェイはアメリカの小説家で、「日はまた昇る」や「武器よさらば」などの数々の有名な作品を残しています。
文体も簡潔で、読みやすいです。
老人と海は、大物を狙い、一人で漁にでた老人が見たこともないほど巨大な魚と出会い死闘を繰り広げる話です。
人間はみな老いていくこと、自然の厳しさなど当たり前のようで私たちが普段意識していないことがわかる物語です。
ハードボイルドな作風で、死闘を繰り広げる場面はハラハラしながら楽しめるのではないでしょうか。
カラマーゾフの兄弟(著者 ドストエフスキー)
ラダーシリーズのレベルは4です。
カラマーゾフの兄弟はロシア文学です。ドストエフスキーの「罪と罰」に並ぶ最高傑作と言われる長編小説です。
実はこの小説は続編が予定されていたのですが、完成した2か月後にドストエフスキーが亡くなってしまい、未完のままです。
この物語を端的に説明すると、カラマーゾフ家の兄弟がある事件に対してそれぞれの立場・目線で向き合っていくストーリーです。
家族がテーマかと思いきや、恋愛・推理・宗教・思想など様々なテーマが含まれています。
なので小説ですが、歴史や文化、宗教など世界史的な勉強にもなります。
また、哲学的でありながらその問題提起にストーリーの中で答えを出しているため、価値観が変わる本ともいわれています。
正教会からも高く評価されています。
登場人物はそれぞれ悩みを抱えており、かなり深い心理まで描かれているので、誰に一番共感できるか考えながら読んでみるとより楽しめるかもしれません。
決して読みやすいストーリーではないですが、読んでみる価値は十二分にあります。
まとめ
今回は読書の秋にぜひ読んでほしい本を紹介しました。
受験勉強を頑張りながら、休憩がてらに読んでみてください!
この世には面白い本、ためになる本が山ほど出版されています。日本文学ももちろん素晴らしいですが、海外文学に触れると日本にはない価値観や文化を知ることができます。
せっかく無料で貸し出してくれる地域の図書館や学校の図書室があるので、活用してみてほしいです。
お問い合わせはこちらからどうぞ!
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