こんにちは!
松原市大学受験予備校・個別指導塾
武田塾河内松原校です。
今回は関関同立の一角、立命館大学の英語の傾向と対策について解説していきたいと思います。
目標点
まずは、2021年度の合格最低点を見て、合格に必要な点数を確認していきましょう。
今回は、法学部・全学統一方式のデータを参考にしたいと思います。
立命館大学は他にもたくさんの方式がありますが、さほど難易度の上下がありませんので、これを参考にしていただいて良いと思います。(年によって点数の上下があるので、あくまで参考でお願いします。また、国際関係学部のIR方式は異なります。)
全学統一方式では、英語120点、国語100点、選択教科100点の320点満点になります。
2021年度での合格最低点は、226/320(70.6%)でした。
あくまでもこれは合格最低点なので、素点では三教科合計で七割強必要であることが予測されます。
立命館は国語と選択教科の難易度が高いことを鑑みると、
立命館英語では、最低でも、90/120(75%)
安定した合格を目指すには、100/120(83%)を目指すと良いと考えられます。
実際に去年の合格者の点数は、90~100前後が多かったです。
試験時間と問題構成
試験時間
試験時間は、80分になります。
問題構成
大問5題で構成されていて、全てマーク形式です。
1長文問題
〔1〕内容把握×4
〔2〕内容一致×5
〔3〕要旨選択×1
2長文問題
〔1〕空所補充×8
〔2〕指示語・語句の意味選択×5
3会話文
〔1〕空所補充×4
〔2〕空所補充×4
4文法・語法問題
一文の空所補充×8
5語彙問題
〔1〕一文の空所補充×5
〔2〕語句の言い換え×5
問題別の解説とポイント
1長文問題
〔1〕内容把握
内容に関わる問いに、合致する答えを選択する問題です。
問いはパラグラフ順に並べてくれているので、
パラグラフを読む前にこの問題に取り組むことをお勧めします。
〔2〕内容一致
本文の内容に、一致するか、一致しないか、判断できないかの三択を答える立命館特有の問題です。
判断できないという珍しい選択肢に苦戦する受験生も多いです。
一致しない選択肢に関しては、本文に対してはっきりと矛盾しています。
判断できないに関しては、本文に書かれていないことを勝手に書いている文だということを意識すると解きやすいと思います。
また、本文中の表現から言い換えられていることが多いのに注意です。
読解力と語彙力の双方が要求されます。
この問題に対するアプローチとしては、
①パラグラフ毎に解く
②全文読んだ後に解く
③この問題に目を通してから本文に行く
の三通りの方法がとれると思います。
赤本演習を通して自分の解きやすい方法を模索しましょう。
私自身は時間短縮の観点から、②全文読んだ後に解くでやっていました。
〔3〕要旨選択
本文の要旨を表す一文を選ぶ問題です。
文脈をしっかりと把握して本文を読み、全体を通して何についての話だったかを把握できていれば、容易に選択できると思います。
時間に余裕がある人は、パラグラフごとに少しメモを残しておくと、より確実に解けると思います。
2長文問題
〔1〕空所補充
本文中の空所に入る語句を選択する問題です。
基本的には知識問題ですが、接続詞などで文脈把握が要求されることに注意しましょう。
〔2〕指示語・語句の意味選択
直前の指示語の表す単語を、四択から選択する問題です。
①指示語は単に直前部分を指すのではなく、少し離れている部分を指すことがある
②指示語先の表現を選択肢では言い換えている場合がある
の二点に注意するようにしてください。
いずれにせよ、長文の内容がしっかりと理解できていることが求められています。
また、普段から指示語が何を指しているのかということを意識して、長文読解に取り組み、この問題の練習を積んでおきましょう!
3会話文
〔1〕〔2〕空所補充
〔1〕〔2〕両方同じ問題で、
会話文中の4つの空所文を10個の選択肢から入れていく問題です。
この問題のポイントは、
①一番最初に書いてある「会話文の舞台」に必ず目を通すこと。
ここを読むことで状況把握がスムーズになります。
②空所文を埋める際は、空所文の次の文にまで目を通してからにすること。
会話文において一番大事なのは、空所文の前後関係を把握し、その関係に合う文を選ぶ文脈判断力です。
前の文だけで選択肢にいくと、ひっかけの選択肢を選んでしまいがちなので注意しましょう。
③選択肢を決めた後に読み返してみること。
選択肢を選んでいる途中は視野が狭くなりがちです。
もう一度読み返して、その選択肢があっているか、会話の流れとして自然かどうか確認しましょう。
4文法・語法問題
一文の空所補充
一般的な空所補充問題です。
難易度は標準的なもので、他の難関大に比べるとひねった問題は出ない印象です。
5語彙問題
〔1〕一文の空所補充
文章の空欄に単語を入れていく問題です。
純粋な語彙問題です。レベルは標準的ですが、高難易度の語彙が混ざっているときがあります。
〔2〕語句の言い換え
単語を言い換える問題です。
文章をヒントにしつつ言い換えを選びましょう。
語彙レベルは標準的ですが、〔1〕同様高難易度の語彙が混ざっているときがあります。
〔1〕〔2〕共に消去法を用いて解くようにしましょう。
時間配分、解く順番
時間配分
1を25分程度
2を20分程度
3を15分程度
4を5~10分程度
5を5分程度
を目標にしましょう!
残り時間をマークシートの見直しに使いましょう。
解く順番
大前提として、赤本演習を通して、自分なりの進め方を見つけるようにしましょう。
おすすめは、一から順番に解いてしまうことです。
長文から入ることで、時間調整がしやすいです。
時間がギリギリな人は、後ろの知識問題から進めていくほうが堅実に点数がとれるという観点では良いと思います。
対策とお勧めの参考書
対策
文法・語彙をはじめとする知識問題、
会話文・長文の応用問題がバランスよく出てくるので、英語の幅広い知識が求められまます。
単語・文法・解釈・長文を普段からバランスよくするようにしましょう。
また、言い換え表現では、熟語がよくつかわれるので、熟語暗記もマストです。
また、長文読解では、1と2の対策のために、①指示語が指すものを意識すること、②接続詞の前後関係の二点を意識するようにしておきましょう。
お勧めの参考書
まずは単語・文法・解釈を仕上げましょう。
基礎が固め終わると、長文の問題集になりますが、立命館英語には、ポラリス2がおすすめになります。
ポラリスは、時事問題を扱いつつ、関関同立レベルの長文が12題あるので、十分な演習が積め、立命館対策にぴったしです。
また、立命館の長文に時間が足りないという人は、ポラリス2で音読をして関関同立レベルの長文で速読力を高めることも一つの手だと思います。
まとめ
今回は立命館の英語の傾向と対策についてまとめました。
知識、応用がバランスよく出題されるので、英語力が満遍なく試される難関大学です。
基礎を固め、過去問演習を積み、万全の状態で挑みましょう!
今回は以上です!