こんにちは!
武田塾河内松原校です。
今回は、産近甲龍の公募推薦入試の特徴についてまとめました。
関関同立を第一志望にする受験生で狙っている人は多いのではないでしょうか。
ここで滑り止めを押さえておくと、第一志望の対策に集中できますし、精神的にも楽になりますからね。
また、試験慣れという意味でも大きな効果があると思います。
当日は本当に緊張しますからね、、、
一方で、関関同立か浪人と考えている受験生も少なくないと思います。
私もこっちのタイプでした。
公募で滑り止めを確保し、精神的に余裕が生まれるのは油断にも繋がり兼ねず、メリットにもデメリットにもなり得ます。
とは言え、冬の本番までは長いため、一先ずの目標として公募の時期辺りに第一志望ワンランク下の大学で合格点取得を掲げるのはモチベーション維持に有効だと思います。
公募推薦入試って?
公募推薦入試とは、大学側の出願用件を満たし、高校側からの推薦を貰えれば、誰でも受けられる入試制度のことです。
現役生を対象にした制度というイメージが強いですが、要件を満たしさえすれば、既卒生でも受験できます。
入試方式は大学により異なるため、産近甲龍のぞれぞれの特徴を個別に見て行きたいと思います!
京都産業大学
京産の公募には、総合評価型と基礎評価型の2種類あります。
どちらの場合も、文系の入試科目は英語+国語or数学、理系は英語+数学、配点はそれぞれ100点です。
国語は現代文のみ、文系数学は数1A・2、理系数学は数1A・2Bが出題範囲です。
では、両者の違いを見ていきたいと思います!
総合評価型
総合評価型では、当日の入試の点数に加え、学校の評定×20倍した調査書の数字が100点満点で加算されます。
例えば、評定が3.2の場合、3.2×20で64点+入試の点数(200点満点)により合否の判定が行われます。
また、総合点が合格最低点に達していない場合、特定の分野に優れた人を対象に加算される独自の方式もあります。
例えば、英検2級を取得している人が合格最低点に8点以内で届かなかった場合、8点が加算され合格になります。
資格だけでなく、文化活動において優れた成績を収めた人(地区大会に出場など)やボランティア活動への従事、生徒会を務めた人など、様々な面から評価してもらえるため、該当する人は狙ってみてはいかがでしょうか。
だからと言って、そうした特別な要件に該当しない人が不利になることはありません。
基礎評価型
こちらの形式は入試本番の点数のみで合否判定が行われます。
調査書の提出は必須ですが、評価対象にはなりません。
そのため、評定に自信がない人でも合格の可能性は十分にあります。
近畿大学
近大の公募では、
受験者全員に必須の「スタンダード方式」に
高得点科目重視型
外部試験利用制度
文系学部学部内併願方式
理系学部学部内併願方式
などの併願方式を組み合わせることができます。
全ての方式で評定の点数化をしていないため、敷居は低いと言えるでしょう。
スタンダード方式
全受験者必須の判定方式です。
英語100点+国語or数学or理科100点の合計200点で合否判定します。
国語は現代文・古文、数学は1A・2から出題されます。
高得点科目重視型
高得点科目重視型は希望者のみ利用できる併願方式です。
スタンダード方式で受験した2科目のうち、点数が高い科目を2倍に換算し、他の科目との合計点で判定されます。
例えば、英語と国語で受験し、得点調整後の点数が英語78点、国語75点だった場合、英語の点数を2倍にして156点+75点で231点ということになります。
外部試験利用制度
外部試験利用制度は英語の資格スコアが一定の水準を満たしている場合、近大の英語の点数とみなして受験することができます。
例えば、英検2級を取得している場合は70点、TOEIC650点以上で85点などといった風に、予め高得点を確保できます。
ただし、当日の英語受験は必須で、点数の高い方を採用して判定を行います。
文系学部学部内併願方式
経済、経営、文芸、総合社会、国際学部において、同一学部内の他の学科やコースと併願して受験することができます。
こちらの方式でも「高得点科目重視型」と併願可能です。
理系学部学部内併願方式
理工、農、生物理工、産業理工、工学部において、同一学部内の他の学科やコースと併願して受験することができます。
こちらの方式でも「高得点科目重視型」と併願可能です。
国際学部独自方式
国際学部国際学科グローバル専攻において、英語の点数のみで合否判定します。
甲南大学
甲南大学の公募推薦入試は、他大学と比べて出願要件が厳しく、試験でも特殊な対策が必要となってきます。
まず出願書類ですが、自己推薦書や志望理由書の提出が必須で合否の判定材料となります。
そのため、学校や塾の先生などに添削してもらい、初見の第三者が意味を汲み取れる書類づくりをしましょう。
更に、第一次選考では個別学力試験、第二次選考では面接が課せられます。
第一次選考
学部により試験科目が異なるため、個別に見ていきたいと思います。
学部 | 試験科目 | 配点 |
文学部 | 英語+小論文 | 各100点 |
法・経済・経営 |
英語 |
100点 |
マネジメント創造学部 |
【英語評価型】 【数学評価型】 |
100点 |
理工学部 |
【物理学科】 【生物学科】 【機能分子化学科】 |
各100点 ※物理学科数学のみ200点 |
知能情報学部 |
英語+数1A・2B・3 |
各100点 |
フロンティアサイエンス学部 |
化学基礎 |
100点 |
第二次選考
面接対策の時間も取るようにしましょう。
友達同士で練習するのも良いですが、学校や塾の先生に時間をもらい、適切なアドバイスを頂くことをお勧めします。
基本は個別面接ですが、学部や学科により特定の条件が課されている場合もあります。
例えば、文学部英米文学科では英語についての質問や英語での質疑応答を求められることがあります。
また、面接では出願書類の記載内容について触れられることもあるため、面接での発言内容との矛盾が生じないように気をつけましょう!
龍谷大学
龍谷大学の公募入試には、「2教科型」と「学部独自推薦入試」の2種類あります。
学部学科により形式が異なるため、それぞれのパターンを見ていきたいと思います。
2教科型
2教科型は文系型、理工型、農学型の3つの形式にわけられます。
文系型にはスタンダード方式、高得点科目重視方式、2科目方式、国際学部独自方式の4方式あり、いずれの方式でも試験科目は英語+国語です。
理工型の形式を採用しているのは理工学部のみで、スタンダード方式、配点セレクト数学重視方式、配点セレクト理科重視方式、2科目方式の4方式あり、試験科目は英語+数学もしくは理科となっております。
農学型の試験が行われるのは農学部のみで、スタンダード方式、高得点科目重視方式、2科目方式の3方式あり、試験科目は英語+化学もしくは生物です。
文系型 |
理工型 |
農学型 |
スタンダード方式 英語100点 |
スタンダード方式 数/生/化100点 |
スタンダード方式 化/生100点 |
高得点科目重視方式 英語100点 ※高得点科目の点数を2倍化 |
配点セレクト数学重視方式 数学200点
|
高得点科目重視方式 化学100点 ※高得点科目の点数を2倍化 |
2科目方式 英語100点 |
配点セレクト理科重視方式 化/生200点 |
2科目方式 化/生100点 |
国際学部独自方式 英語300点 |
2科目方式 数/生/化100点 |
学部独自推薦入試
学部独自推薦入試には検定試験利用型、英語型、小論文型、国語型の4形式あります。
検定試験利用型
検定試験利用型が採用されているのは文学部仏教学科、歴史学科仏教史学専攻、英語英米文学科で、試験科目は小論文100点+面接100点の合計200点となっております。
また、出願要件として英検2級、漢検2級などが設けられています。
英語型
英語型は国際学部のみで行われます。
試験科目は英語100点+英語によるプレゼンテーション100点の合計200点で判定されます。
小論文型
小論文型は短期大学部社会福祉学科のみで行われ、試験科目は小論文100点+面接100点です。
国語型
国語型は短期大学部こども教育学科のみで行われ、試験科目は国語200点+面接100点です。
まとめ
大学や学部学科により試験方式が異なるため、取得資格、経験、得意科目など様々な観点から考慮してほしいと思います!
今回は以上となります。