高校受験、中学生、小学生の方、保護者の方

【全受験生向け】あまり知られていない?参考書を紹介

はじめに

みなさんは参考書についてどれくらい知っているでしょうか?

 

現役生だと、「学校で配られた本しか使わない」という人も多いかもしれませんが、

基本的には、指導の中で使うことが前提の学校専売品より、

一冊で完結するように作られた市販参考書の方がスムーズに読み進められる

と思います。

 

もし市販参考書を使ったことが無ければ、

ぜひ一度書店に行って物色してみましょう!

 

さて、今回は、武田塾ルートで採用されているような有名な参考書ではなく、

あまり知られていない参考書についていくつか紹介していこうと思います!

 

英語

ドラゴン・イングリッシュ必修英単語1000

竹岡先生は、多くの学校で採用されている

・必携英単語 LEAP

・入試必携英作文 Write to the Point

や、市販の

・ドラゴンイングリッシュ 基本英文100

・英作文が面白いほど書ける本

など、有名かつ評価が高い参考書を沢山出版されています。

 

そんな中、比較的影が薄い

ドラゴンイングリッシュ 必修英単語1000

について紹介します。

 

『基本英文100』と同じく、「ドラゴンイングリッシュ」の

看板を掲げているにもかかわらずあまり人気が無い本書ですが、

実際のところどうなのでしょうか?

 

語数が少ない!

私のように単語帳が嫌い・苦手な方に、

救いの手を差し伸べてくれる一冊です。

 

1900・3000・4500・5500などの膨大な語数を扱った単語帳が多い中、

こちらはなんと1000語まで絞られています。

 

これなら、まだマシだと思って向き合える人も多いでしょう。

 

解説が詳しい!

単語帳といえば、無味乾燥に英単語とその意味が羅列されていて、

面白味がないもの…というのはだれもが思っていることではないでしょうか。

 

現在武田塾でも採用している『LEAP』でも、

普通の単語帳と比べればはるかに詳しく単語の説明が行われていますが、

どうしても紙面の都合上おまけの要素が強いように思えます。

 

実は『必修英単語1000』は『LEAP』の旧版に相当する単語帳なのですが、

かといって『LEAP』に劣っているというわけではなく、

語数が少ない分、一語一語に丁寧な説明が付されていることが強みです。

 

実際、ただでさえ少ない1000語に対し、

1ページあたり3語という形で、語根や由来、重要なポイントなどについて、

極めて丁寧な解説がなされています。

 

無味乾燥な暗記は苦手でも、こちらの本に示された説明を読みながら、

一語一語咀嚼して進めるなら大丈夫な人も多いことでしょう!

 

単語の選定が良い!

『LEAP』と同じく、著者の竹岡先生がその経験に基づいて絞り込んだ、

受験において「本当に必要な単語」のみが掲載されています。

 

武田塾では、英単語帳は頻度順になっており、

前半の方が大事である(読解につながる)ということを意識して指導を行っています。

この本は、概ね『LEAP』他、頻度順の単語帳の1000語までの

頻出度・難易度に対応しているので、まずこの本を固めれば、

共通テストレベルの文章とは戦えるようになるでしょう。

 

なお、先ほど述べたように、

こちらは『LEAP』の旧版に相当する単語帳です。

ですので、確かに古い本ではあるのですが、

高々十年では特に重要な英単語が大きく入れ替わっている、

ということもないでしょう。

単語帳嫌いのそこのあなたは、ぜひ使ってみてください!

 

英文解釈の透視図

ニッチな本というテーマからは外れますが、

世間の認識と実際の内容がとてもズレている本だと思ったため、

取り上げてみます。

 

『ポレポレ』と並び、英文解釈参考書の最高峰と言われる本書ですが、

実際のレベル・内容はどうなのでしょうか?

 

「難しい」ではなく「難しいが、解説が丁寧」

個人的に考えている「実際の難易度と世間の認識がズレている参考書」No.1です。

 

『ポレポレ』より難しい参考書として扱われることが多い本書ですが、

実際にはポレポレより進めやすいのではないでしょうか。

 

というのも、確かに例文こそポレポレより難しい傾向があるのですが、

解説が数倍丁寧になされているため、実際にはポレポレより進めやすいと思います。

 

そうはいっても、英文解釈系の参考書では最高峰に位置しているのも事実です。

最近の参考書では、基本的に丁寧にSVOCやかっこなどの記号が付されていますが、

『ポレポレ』も『透視図』もそういった視覚化についてはほぼ皆無ですし、

当然基礎の基礎について詳しいということもありません。

 

『透視図』の文章での説明は丁寧ですが、

『肘井』や『動画でわかる』、『ポラリス解釈1』など、

ごくごく基礎的な参考書を終わらせ、

ある程度硬い文章にも慣れた上で取り組んでみるといいでしょう。

 

数学

教科書傍用問題集

『サクシード』『4STEP』『スタンダード』などが該当します。

かなり多くの人が適当にこなしていたり、

解答を写してしまっている印象ですが、

この本は本当に役に立たないのでしょうか?

 

使う価値がない…?⇒×

答えは、「No!」です。

計算練習になるのは勿論のこと、教科書やチャートで基本事項を学んだあと、

問題の解き方を実践していくためにこれ以上に適した教材はありません。

 

『基礎問』や『チャート』の後に演習量をどうやって稼ごうか迷っている方は、

ぜひ教科書傍用問題集を使ってみてください。

 

レベルが高い/低い…?⇒場合による

先にも述べたように、計算量・演習量を稼ぐのには最適な本です。

基本的に、レベルが低い、ということは無いでしょう。

 

一方で、レベルが高すぎるという声も聞きます。

これは、大抵の高校で回答集が配られないことが原因でしょう。

 

とはいっても、教科書傍用問題集については、どの本であれ、

全ての問題が度を超えて難しいようなものは見たことがありません。

 

A問題は原則として教科書の例題の数値を変えただけ、

というのが大部分でしょうし、それすらできないとすれば、単純に実力不足です。

 

まずは教科書や『入問』、『基礎問』で基本的な考え方や解き方を押さえましょう!

 

配られたのが『4STEP』や『サクシード』ではなかったので不安

無駄な心配です。

そもそも演習量を稼ぎ、基礎を確実に身に着けるための本ですから、

大抵の人にとってはレベルが高すぎない方が役に立つでしょう。

 

「『4STEP』や『サクシード』じゃなかったからレベルが低い/自称進学校だ」

等と考える人もいるようですが、全くの見当違いです。

 

 

 

現代文

現代文は知られていない名著の宝庫です。

また、親世代の参考書であっても、基本的な読み方・解き方は変わりませんから、

古めの本に手を出してみるのもアリです。

 

むしろ、古い本の方が文章が古めかしく・難しいためいい練習になるかもしれません。

 

それはさておき、比較的新しい本の中から、

あまり知られていないがいい参考書を紹介していきたいと思います!

 

現代文の解法 読める!解ける!ルール36

とにかく軽い

現代文読解の参考書なのに、

・ターゲットと同じサイズで軽い!(重量)

・1問あたり5分程度で軽い!(分量)

と、とにかく「軽い」参考書です。

 

当たり前のことが書かれている

簡単すぎるが故に他の参考書では書かれていないような、

現代文・文章の「常識」が説明されています。

 

この本で説明される「常識」が本当の意味で抑えられていれば、

共通テスト本番も、現代文では満点を狙えるはずです!

 

現代文読解の基礎講義

一部界隈では林修先生と並び称される、中野芳樹先生が書かれた名著です。

 

読み方・解き方の両面から学べる

「読めれば解けるはず」と言う講師もいますが、

著者の中の先生曰く、「『読み方』と『解き方』は別物」であり、

正しい読み方を学んだ上で、正しい解き方を学ぶ必要があるそうです。

 

また、記述が出来なければマークもできるわけがない、ということも仰っているそうですが、

どちらにも強く同意します。

 

選択肢ありきで回答を考えていくと、消去法に寄っていき、

「言っていることは正しいが、設問に応えられていない選択肢」

を選んでしまう可能性が高まります。

 

この本はかなり難しく、東大や早慶レベルですから、使えとは言いません。

ただし、この記事を読んだ皆さんは、

「マーク式でも、解答を組み立ててから回答しろ」

という部分についてはぜひ意識してみてください。

 

記述の手順がわかって書ける!現代文記述問題の解き方

「解き方」にフォーカスされている

上で挙げた中野先生の参考書とは路線が異なりますが、

こちらは実用上かなりおすすめできる参考書です。

 

設問の形式(「なぜか」「どういうことか」)に対し、

公式的に解法フレームを提示し、その使い方を教えてくれる参考書になっています。

その性質上、高得点を狙うというよりは回答の平均的な完成度を高めていくタイプの参考書ですが、

大抵の人にとってはそれで十分なはずです。

 

本全体としてのレベルはかなり高いのですが、

公式の部分を意識するだけで、かなり筋の通った回答が書けるようになりますから、

書店で軽く目を通してみることをおすすめします。

 

物理

漆原シリーズ

物理が苦手な人のための救世主的な参考書、それが漆原先生が書かれたシリーズです。

・漆原の物理が面白いほどわかる本(力学・熱力学 / 電磁気 / 波動・原子)3部作

・漆原の物理 明快解法講座

・漆原の物理 最強の99題

・難関大入試 漆原 晃の物理解法研究

の計4種6冊がラインアップされています。

 

物理を「公式ゲー」にできる

何が何やらよくわからない「物理」という科目を、

数ステップの決まった操作で解いていく公式のようなものを提示してくれます。

 

この方法には賛否が分かれるようですが、

物理が苦手な人のはじめの一歩としては最高です。

 

レベルが幅広い

物理に限った話ではありませんが、

参考書を書く先生によって考え方・やり方が全く違うということもしばしば…

原則、

・できる限り同じ著者の本で揃える

・教科書会社や予備校の名義で出版された、講師の独自色が弱い本を使う

などが一番いいのですが、どちらもそれだけで全てを賄うのは厳しい面があります。

 

そんな中、漆原先生は初心者(物理が苦手な人)から上級者(東大レベル)まで、

それぞれの層に対応した参考書を用意しています。

 

〇教科書レベルを徹底的に易しく解説する「面白いほど」

教科書レベルを(問題も解けるように)わかりやすく解説することにかけては、

漆原先生が一番だと思います。

 

基本法則をイラストや擬音も用いつつわかりやすく解説し、

直感的に問題を解く方法も教えてくれます。

 

「物理に慣れたい!」「とりあえず学校のテストでいい点が取りたい!」

という人におすすめしたい本になっています。

 

〇実際の問題の解き方を学んでいく「明快解法講座」

「面白いほど」で公式的に物理の問題の解き方を教えてくれますが、

本書ではそのレパートリーを増やしつつ、難しめの問題にチャレンジしていくことができます。

 

ここまでやれば、学校の問題集もかなり解けるようになるはず!

 

〇解き方を実践し,入試問題と戦う「最強の99題」

『面白いほど』『明快解法講座』に引き続き、

同じように平易な語り口で入試問題にまで進んでいくことができます。

 

ここまでやれば、ほぼすべての大学の入試物理で戦えるようになるかと思います。

あとは問題演習あるのみ!

 

〇東大・京大など最難関大にも対応した「物理解法研究」

『面白いほど』のように極めて「初心者向け」な本から、

そのスタンスを大きく変えることなく東大・京大レベルの問題にまで

解説を行ってくれる素晴らしい参考書です。

 

このレベルに至った人であれば、漆原先生の方法から離れて、

別の難しい参考書や問題集に手を出しても大丈夫かも…

 

先述の通り、賛否両論ある参考書ですが、

ここまでやれば東大・京大でも合格点は取れるはず。

 

 

標準問題精講

こちらは漆原シリーズとは完全に異なりますが、

かなりレベルが高い問題集です。

 

東大や京大を目指す人が高3の中期ごろから

物理のレベルを一段階アップさせるために

使う問題集です。

 

漆原シリーズを用いないのであれば、

重要問題集のA問題が難なく解けるようになってから

取り組むとよいでしょう。

 

この問題集の特徴は、厳選された少ない問題を

とても深く・わかりやすく解説してくれる点です。

 

少ない問題からたくさんの問題に

適応できる知識が得られるので非常におすすめです。

化学

スタンダード230

あまり知られていない気がするのですが、

個人的に化学の参考書類の中で最も気に入っている本の1つです。

 

問題数が少ない

『セミナー』『リードα』などの途方もない問題数に比べると、

かなり問題数が少なく抑えられており、勉強を進めやすくなっています。

 

解説が丁寧

問題数が少ない分、1問1問の解説がかなり丁寧です。

 

教科書や講義系参考書を読み、その中に出てくる問題を解く

→この本の問題を解く

→セミナー・リードαなど、学校で配られる問題で苦手を補強し、

 演習量も稼いでいく

というステップで効率的に学習を進められるはずです。

 

どんな大学の入試でも戦える

問題数こそ少ないですが、教科書の内容はほぼカバーできており、

これだけで入試に臨むことが可能です。

 

この参考書というよりは化学という科目の性質ですが、

出題され解答に要求される知識は基本的に教科書で閉じているため、

いかに多くの知識をすぐに引き出せるようにしておくか、ということが大事です。

 

逆に言えば、この問題集くらいの知識や典型問題を押さえておけば、

大抵の入試問題は、その組み合わせで解くことができます。

 

化学の新演習

この問題集は、素晴らしい良書でありながら

使う際にはいくつか注意点があります。

問題のレベルが高い

化学の新演習は東大・京大をはじめ各地方国公医学部の

問題を寄せ集めた問題集のため、かなり難易度が高いです。

 

そのため、セミナーやリードαなどを終わらせ、

重要問題集のAレベルが難なく解けるようになる

ことがこの問題集に取り組む前提条件になります。

 

その代わり、この問題集をマスターすれば、

化学を極めて深く理解できるとともに、

難関国立大の化学の問題にも手が動くようになります。

 

問題数がかなり多い

新演習は、難易度が高いのに加えて問題数が400問近くあります。

そのため、受験勉強の早い段階で取り組まないと消化不良になりかねません。

 

早い段階で重要問題集等の入試基礎~標準レベルの問題が

解けるようになっている人におススメできます。

 

化学の新研究と一緒に用いるべし

新演習と同じ出版社が出している

「化学の新研究」と一緒に用いると、

学習効果を倍増させることができます。

 

新研究では大学講義並みの

極めて深い説明がされています。

 

新演習に取り組んでいると、

どこかで必ず、「なぜそう考えるのか」

という疑問が湧いてきます。

 

そのため新研究を参照してさらに深い理解を

追求することができるため、

新演習と新研究セットで学習すると、

一生忘れない貴重な知識が得られること間違いなしです。

 

是非セットで取り組んでみてください。

おわりに

いかがでしたか?

今回は、あまり知られていない参考書について解説するという趣旨で

この記事を作成しました。

終わってみると、割と知られている参考書が多いような気もしますが、

どれも使っている人は余り見たことが無い気がします。

もしになる本があれば、ぜひ手に取ってみてください!

 

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↓↓↓参考書・過去問の使い方については以下の記事もぜひご覧ください!

 

 

 

 

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