【京大生が伝えたい】勉強の合間に「上手く」休憩を取る方法
京都府西京区、阪急京都線桂駅西口から徒歩1分のところにある
学習塾・予備校である武田塾桂校 講師の山本です。
今回は「正しい休憩の取り方」について、
書いていきたいと思います。
「勉強時間と休憩時間のバランスが、難しい、、、」
「一度休憩すると、どうしても長くなってしまう、、、」
勉強における休憩に関しては、様々な課題があります。
休憩を上手く取れると、
間違いなく勉強の効率は格段に上がります。
いわば「諸刃の剣」である休憩時間を
皆さんにとって「武器」にする術を、
色々と書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。
はじめに ~休憩は「必要不可欠」~
以下、3人の生徒を例に挙げてみます。
「休憩がいかに大事なのか」を分かっていただけると思います。
A「学校から帰宅後、18時に勉強開始。」
YouTubeのショート動画を見ながら勉強してたら、24時になっていた。」
B「学校から帰宅後、18時に勉強開始。
50分勉強-10分休憩のセットを5回分して、24時に就寝。」
C「学校から帰宅後に3時間昼寝。」
21時に勉強開始してから、ほぼ休憩なしに27時まで勉強した。」
「勉強中もスマホを見ながら、夜中まで起きていた」Aくん
「勉強する時は集中して、日を跨ぐ前に寝た」Bくん
どちらが正しい勉強方法か、
これは皆さんも分かりますよね。
では、
「深夜27時まで、勉強し続けた」Cくんを考えましょう。
勉強時間だけ見ると、誇っても良いくらいの量です。
しかし、勉強した内容は
果たして理解できているのでしょうか。
「翌日の授業で眠たくなるのでは...?」
「6時間勉強した分、本当に知識は身に付いた?」
昼寝をしているとはいえ、「夜中まで」+「休憩なし」
「効率良い勉強」では無さそうですよね。
皆さんに取って欲しい理想は、
「取り過ぎ」でも「ゼロ」でもない「正しい休憩」です。
今回は、
「睡眠」と「勉強中の休憩」に絞って書いていきますね。
睡眠の重要性
タイムリミットは「起きる6時間前」
人間の睡眠には、大きく分けて2種類あります。
脳も身体も休憩している「ノンレム睡眠」と
休んでいる間に脳が覚醒する「レム睡眠」。
睡眠の間に、この2種類が切り替わっているんです。
参考URL : エーザイ 相談e-眠り https://e-nemuri.eisai.jp/article/
上図より、レム睡眠とノンレム睡眠は
大体90分前後で切り替わります。
脳が起きているレム睡眠のタイミングで起床すると、
スッキリと目覚める事が出来ます。
したがって、
睡眠開始から「1.5時間ごと」に
起きやすい時間が出来るんです。
ちなみに私は、
最低でも6時間は睡眠を取るようにしていました。
※睡眠の必要量は人によって違うので、
自分に合った時間を考えましょう。
寝る時は「とにかくリラックス」
世界トップレベルの軍事力を持つ、アメリカ合衆国。
海軍では、「寝る・起きる」を
瞬時に切り替える訓練が行われているそうです。
一説によると、椅子に座った状態で
数分以内にぐっすり寝る事が出来るらしいです。
ここでは、米軍の訓練を基に
①仰向けになる(米軍では、この工程は無し)
②顔の力を抜く
眉~おでこ周辺に力が入っている事が多いので、
③手足の力を抜いていく
指先に一旦力を入れて(ギュッとして)
少しずつ力を抜く方法がオススメです。
④大きな呼吸を意識する
リズムゆっくり。鼻呼吸。
⑤リラックスした風景や状況をイメージする。
※僕は、よく「大草原で寝転がって、星空を見る」をイメージしています。
⑥イメージに限界が来て寝られない場合は、
「頭を真っ白にする」
「考えるな、と唱える」
「羊を数える」
以上3つの、どれかを使いましょう(笑)
↑参考動画です。
高1の5月に観てから、寝るまでの時間が短くなりました。
最大の注意点は「スマホを見ない・意識しない」です。
~「眠れる睡眠導入BGM」や「オルゴール」など、音楽を聴く方法に関して~
1つの方法としてアリですが、
歌詞が頭に浮かぶような曲・漫才は避けましょう。
※私の経験則です。
以下、私がよく使っていたBGMを載せておきます。
休憩時間の取り方
使える休憩は「10分間」
※ちょっとだけ理系チック+堅い話になるかもしれません。
私たち人間が生きる上で必要な思考は、
全て脳が司っています。
外部からの情報は脳に送られ、
次に起こす行動は脳から信号が送られます。
※脊髄からの「反射」等、例外はあります。
脳へ繋がる神経の中を、様々な伝達物質が通る事で、
人間は様々な思考をして、行動を起こします。
脳には「ドーパミン」と呼ばれる物質があります。
学習・記憶・注意を調節する事が出来る体内の物質で、
特に「作業記憶」に対する寄与が強いと言われています。
「作業記憶」とは何か。
人間は
「同じ行動を10分間続けると、その行動を続けようとする」
習性があります。
つまり、休憩時間が10分を超えてくると
脳は「休憩が、楽で心地良い!」と思い込み過ぎて、
再び勉強をする事を拒むようになってしまうんですね。
10分で休憩を切り上げて、
しっかり勉強に切り替える事がポイントです。
~少し長めの休憩を取りたい場合~
行動を切り替えられるような作業を挟みましょう。
糖分を摂るなり、運動するなり。
※糖分を過剰に摂ると眠くなるので、要注意!!
私の勉強時間・休憩時間サイクル ~日向坂のMVは2曲まで~
以前のブログで、
「PDCAサイクル」に関して書かせていただきましたが
再び、サイクルの登場です。
※長く続けていた競泳の影響です。
「100mを○秒サイクルで泳ぐ」も
「○分サイクルで勉強+休憩」も好きなんです。
僕は、アイドルグループ・日向坂46の大ファンです。
高校1年からファンだった私にとって、
日向坂は勉強の合間に癒しをくれる存在でした。
日向坂46含め、J-Popの楽曲は長くて5分/曲。
「背伸び⇒お手洗い⇒日向坂2曲」で、
ちょうど10分くらいになるんです。
※稀に少しオーバーする場合もありましたが、ご容赦ください。
「いやいや、そんな2曲で止められる訳ないじゃないか。」
勿論おっしゃる通りです。
僕なら、1日中YouTubeで
「日向坂 まとめ」と検索しても全く飽きないでしょう。
僕が2曲で止める事が出来たのは、
「本気で合格したい」と覚悟したからです。
「結局、根性理論じゃないか」
と思われるかもしれませんね(笑)
しかし、
自分の中で「10分」とリミットを作ると
「10分だけ休憩」に慣れてくるんです。
「良い習慣」を「自分の身体に慣らしてあげる」のが、
一番良いと思います。
※MV2曲は、あくまでも10分を作るための目安です。
とにかく「10分」で区切る事を、意識しましょう。
さいごに ~「正しく」「こまめな」休憩を~
受験は長期戦です。マラソンです。
自分の出せるトップスピードを見せるべきタイミングは、
間違いなく「受験本番」です。
今、全力を出し続けてガス欠するよりも
途中で休憩を入れつつ、
大事な所で加速できる方がきっと良いです。
休憩する時には、しっかり休む。
集中する時は、一生懸命になる。
このリズムを繰り返して、勉強を進めていきましょう!!
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