【哲学】著者イマヌエル・カント『純粋理性批判』を読む
京都市西京区、阪急京都線桂駅西口から徒歩1分のところにある
学習塾・予備校である武田塾桂校 講師の山内です。
今回は『純粋理性批判』の内容について
お話していきたいと思います。
本記事をお勧めの方は
・哲学に興味がある
・勉強するのに疲れて少し休憩したい方
です!
それではLet's go!
はじめに
まず、イマヌエル・カント(以下カント)とは
どのような人物かというのを紹介したいと思います。
イマヌエル・カント(1724年4月22日~1804年2月12日)
プロイセン(ドイツ)の哲学者であり、ケーニヒスベルク大学の哲学教授である。『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における、いわゆる「コペルニクス的転回」をもたらした。
(wikipediaより引用https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%8C%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%88)
恐らくですが、
皆さんも名前と『純粋理性批判』というタイトルくらいは
どこかで聞いたことがあるかもしれません。
ですが、中々手に取って読もうとならないと思うので、
その導入として本ブログがお役に立てられれば光栄です。
※なお、本記事は正確には『純粋理性批判』の
解説書(NHK出版 100分de名著 著者:西研)の内容まとめとなります。
本ブログ著者が『純粋理性批判』を読んで
解説したものではありませんのでご了承ください。
何が書かれた本なのか?
簡単に言い表すと
「人間が備える理性の限界を明らかにして、近代哲学が直面している問題に対して体系的に答えを出す」
といった内容です。
かなり抽象的なテーマにはなるので、
以下に具体例を示します。
哲学の起源は古代ギリシアまで遡りその当時から、
哲学のメインテーマとされてきたのは「真理」です。
例えば、
・神は存在するのか
・魂は不死なのか
etc...
このような究極的な真理に対して、
カントは『純粋理性批判』の中で
「どんなに考えても、そういうのは答え出ないんじゃない?」
と主張します。
このような主張で
過去に考えられてきた「真理」というものを
一刀両断するだけではなく
人間の理性で答えを出すことのできる領域を明らかにし、
その時に人間は
「どのような認識をしているのか」
「その時理性はどのように働いているのか」
を示そうとします。
いわば「認識論」というジャンルになります。
そして、以上の事を簡単に言い換えると
「人間が合理的な判断で答えを出すことのできる領域と、どれだけ考えても答えの出ない領域が同時に存在する」
ということです。
皆さんの''今''に例えてみましょう。
先ほど言い換えた文章の後者
「どれだけ考えても答えの出ない領域」
というのは、
「共有できる知が存在しない」ということでもあり、
その文脈で個人それぞれの回答が出るといったモノでしょう。
例えば
「私はどの大学に行くべきか」
これは言わずもがな人それぞれですが、
このような問いを考える時に、
選ぶ基準に差はあれど、
「大学は自らの意志で選ぶものである」
という一定の価値観は
多くの人に共通している感覚だと思います。
※勿論、そのような事が出来ないケースもあったりしますが今回は省略させていただきます。
そのように考えると、
「なぜ人は自らの意志を尊重するようになるのか」
というような問いが立てられそうですよね。
よく巷で聞くのは
「中学受験は親のエゴだ」
という論争です。
まだ幼い子供たちに
一日十時間以上も勉強させるのは、
精神衛生上あまり良くないような気がします。
(※ただ、そのエゴが当事者にとって機能的に働けば問題ないとは思いますが。)
少し話が逸れてしまいましたが、
この「中学受験は親のエゴだ」という論争をする際に、
前提条件として成り立っているのは
「子は自らの意志で受験していない」
ということです。
勿論、当事者は合格したいと口に出すかもしれませんが、
その本意はその中学に行きたいからなのではなく、
「周囲の期待にこたえたいから」
「親の喜ぶ姿を見たいから」
などと、目的と過程が
すれ違っている場合があるかもしれません。
この前提条件から考えるに、
中学・高校と年を重ねていくごとに
人は他者の意志の尊重度合いを高めていきます。
正確に言うなら、
年上の者が年下の者に対して
年齢を重ねるにつれて、と言ったところです。
このような事象に対して、
「なぜ?」と問うことこそが、
哲学の出発点になりうると思います。
『純粋理性批判』の中心課題
『純粋理性批判』の中心課題は
「どのような知識であれば合理的に共有することができるのか。また、そのような共有がどのような仕組みで可能となるのか」
です。
先ほど述べた「個人それぞれの解答」では無く、
カントは共有に必要な知識と仕組みについて考えました。
カントがこのような問いに対して取り組むようになったのは、
自然科学が発達した時代背景があります。
当時、カントは自然科学の知識を
客観的に固めることで
大きな土台を形成しようとしていましたが、
その一方で
それだけでは、人が生きていくには
不十分であると考えていました。
そこで『純粋理性批判』では
①科学が合理的な根拠を持って共有できる理由
②なぜ人は究極的な真理を求めてしまうのか
③善く生きると何か
といった3つの課題を立てます。
少しずつ気になってきたのではないでしょうか?^^
最後に
今回はここまでにします。
導入という事で
『純粋理性批判』には
「何が書かれていて、どのようなことについて考察するのか」
という事を中心にお話ししました。
私自身、大学の学部は
哲学にまっっっっっっったく関係ありません!
しがない経済学徒です。
ですが、興味本位・趣味で
このような一見小難しそうなジャンルに手を出しています。
原文を読むのは難しいですが
このような解説書などであれば比較的読みやすいですし、
物事の根源的な考え方を理解でき
更なる知の探究が始まると思います。
是非、書店で手に取ってみてはいかがでしょうか。
もし次回があれば、
「物体の認識」についてお話ししたいと思います。
参照:「100分de名著 カント 純粋理性批判」著者西研 NHK出版2020年6月号
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