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【二次編】現役合格者が語る!名古屋市立大学人文社会学部の入試対策

【二次試験編】現役合格者が語る!名古屋市立大学人文社会学部の入試対策

みなさん、こんにちは!

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今回は前回の共通テスト編に引き続き、武田塾春日井校で講師を務める筆者が自身の経験をもとに名古屋市立大学人文社会学部の二次試験対策についてお話ししていきたいと思います。

私の簡単なプロフィールや名古屋市立大学人文社会学部の入試概要については前回の共通テスト編にてお話ししたので、そちらをご覧ください。

では、さっそく本題に入っていきます。

 

名古屋市立大学人文社会学部の入試対策【二次試験編】

名古屋市立大学人文社会学部の二次試験は国語と英語から構成されています。それぞれの教科について具体的な対策をお話ししていきます。

国語

名古屋市立大学の国語は制限時間90分で、現代文2題、古文1題から構成されています。

形式は記述式の問題が多く、またその記述内容も多様です。例えば私の受験した2022年度入試では、江戸時代の挨拶に関する現代文を読み、「傍線部のトピックをもつあいさつを、江戸時代に交わされていた言い方を想像して作成しなさい」という問題が出題されました。

また、文字数制限のある記述問題よりも、文字数制限のない記述問題が出る印象が強いです。

現代文

私は現代文はもともと比較的得意なほうだったので、高校3年生になるまでは正直これといった勉強はあまりしていませんでした。

しかし名古屋市立大学の二次試験では字数無制限の記述問題が出題されるため、記述問題が大変苦手だった私は途方に暮れていました。そんな時に当時の武田塾春日井校の校舎長に薦められて取り組んだのが「現代文読解の開発講座」という参考書です。

この参考書は、武田塾の参考書ルートでは「MARCHレベル」/「地方国公立レベル」に属するレベルであり、難易度としては少し難しめの参考書です。現代文の苦手な方がいきなりこの参考書から始めるのはおすすめしません。現代文が苦手だという方はまずは「ゼロから覚醒 はじめよう現代文」や「田村のやさしく語る現代文」などの参考書をおすすめします。

「現代文読解力の開発講座」自体は記述問題に特化した参考書ではないのですが、この参考書は問題を解くための小手先のテクニックなどではなく、「論理的に文章を読んでいって筆者のイイタイコトをつかまえる」(現代文読解力の開発講座p.1より)方法が書かれています。今までほとんどフィーリングで現代文の問題を解いていた私にとって、この参考書の内容は革命とも呼べるものでした。

また現代文において、「選択問題は解けるが記述問題は解けない」という人は多いと思いますが、実のところ、基本的な解き方はどちらも変わらないのです。

(参考動画:現代文の記述対策・勉強法はこれだ!国公立志望者必見の攻略法を伝授!|受験相談SOS - YouTube)

実際に文章を書く練習や制限字数内に収める練習というのは必要ですが、「本文から解答根拠を探す」という作業はどちらにも共通して必要になってきます。そういった意味で、この参考書は現代文の実力を総合的に高めてくれる1冊だと私は思います。

それだけ内容の詰まった参考書であるがゆえに、この参考書を1周通して取り組んだだけでは全体の半分の内容も身につけることができません。2周、3周と取り組み、参考書に載っている「Point」をすべて押さえられたと自信をもって言えるようになるまでやり込みましょう。

また、設問とは別に毎題用意されている「読解力開発問題」は、1周目に取り組むには少し難しいかもしれませんが、2周目以降に取り組むなかで積極的にチャレンジしていけると良いと思います。この問題に取り組むことで、記述力の向上も見込めます。

古文

名市大の古文は、現代文や英語に比べるとそこまで難易度は高くなく、標準レベルだと思います。しかし問題形式が記述式のため、記述の対策をしていないと難しく感じるでしょう。

特に私は1月の中旬まで共通テスト対策しかしていなかったので、過去問を解き始めたときは手も足も出ませんでした。

また共テ後の私大対策の際も基本的にマーク問題が多かったため、私は古文の記述問題に対してあまり多くの時間を割くことができませんでした。

しかし、マーク式の問題に取り組む中でも見直しの仕方などを意識することで、記述問題に活かすことができたと感じています。

 

英語

名古屋市立大学の英語は制限時間120分で、長文3題、自由英作文1題から構成されています。

長文の問題形式は並び替え、選択、記述と多様で、その内容に関しても一筋縄ではいかないものが多い印象です。もちろん基本的な文法知識や語彙の知識などを問う問題もありますが、多くは「~の内容に最も近いものを次の選択肢から選びなさい」「~はどのようなことか、◯文字以内で説明しなさい」「下線部を◯文字以内で和訳しなさい」など、難易度の高い問題が多いです。

また自由英作文については、例年120~150字で意見を問われる問題が出題されており、自分の考えを英語で表現できる力が求められます。また令和5年度入試では「最低でも2つの明確な理由で」という条件が付加されていました。

また名市大の英語の問題は医学部と共通となっているため問題自体の難易度が高く、医学部以外の学部は平均点が低い傾向にあります。

実際、令和5年度入試の英語の平均点は医学部医学科で184.57点/300点満点(約6割)、人文社会学部心理教育学科で106.57点/200点満点(約5割)となっています。

つまり、名市大の英語の問題で求められるのは「標準的な難易度の試験で高得点を取ること」ではなく、「難度の高い問題でそれなりの点数を取ること」である、ということです。

長文の対策

難易度が高く、分量も多い名市大の英語ですが、やるべきことは基礎の徹底であると私は考えています。そもそも、受験英語における「基礎」とはなんでしょうか。私は、

・どの単語においても1秒以内に意味が出てくる単語帳1冊の完成

・どの熟語においても1秒以内に意味が出てくる熟語帳1冊の完成

・いつ取り組んでもほとんど正答でき、もし間違えたとしてもその原因がすぐに理解できるような文法問題集1冊の完成

・掲載されているすべての文について、文構造を把握した上で和訳することができる英文解釈の参考書1冊の完成

・すべての文章について、意味を理解しながらすらすらと音読することができる長文問題集1~2冊の完成

少なくともこれら5つが英語における「基礎」だと考えています。

「基礎」と言うにしては求められるものが多すぎる、と思った方もいらっしゃるのではないかと思いますが、これらの要素が1つでも欠けているといくら過去問や難易度の高い長文問題集に取り組んだところで得られるものが少なくなってしまうだろうと私は考えています。

実際のところ、これらがすべて揃っているという受験生はほとんどいないのではないかと思います。逆に言えば、これらすべてが揃っていれば大半の大学の標準的な問題は解けるようになっていることでしょう。

ここで注意していただきたいのが、上に挙げたような参考書に「ただ1周取り組む」だけではなく、その参考書の隅々まで「完璧に」仕上げてほしい、ということです。

単語帳を例に挙げると、1周目は見出し語について一語一訳を覚えるだけで問題ありません。しかし、2周目、3周目、…と何周も取り組んでいく中で、単語の2つ目の意味や、下に小さく載っている派生語、熟語まで覚えていき、最終的にはその単語帳の中から何を聞かれても答えられる、といった状態にしてほしいのです。

数多くの参考書に取り組む必要はありません。単語はこれ、熟語はこれ、文法はこれといったように各分野で1冊取り組む参考書を決めてそれを「完璧に」しさえすれば、入試問題に十分対応できる力をつけることができます。

参考書については、名市大の英語で合格点を取るレベル(医学部除く)であれば武田塾の「地方国公立ルート」までを仕上げられれば十分だと思います。

このルートでは文法の参考書が計3冊、英文解釈の参考書が計3冊、長文の参考書が計7冊あります。

「さっきの

『1冊選んで完璧に仕上げろ』

って話と違うじゃないか」

と思った方もいらっしゃるかと思いますが、これらの参考書については参考書ごとに細かいレベル分けがあり、1冊目の参考書に取り組むだけでは内容が足りなかったり、逆に2冊目から先に取り組むと初学者向けの内容が省略されていたりと不都合が生じるため、ご理解を賜りたいです。ぜひ、1冊目の参考書も2冊目の参考書も両方完璧にしていただきたいです。

また英語長文に関しては特に、たくさんの量の英文を読むことが質を保つのと同じくらい大事です。

そのため、最低でもこのくらいの英語長文問題集に取り組むのが重要であると言えます。

自由英作文の対策

名古屋市立大学の英語の大問4では120~150字の自由英作文が出題されます。

ここでは自由英作文に対する基本的な考え方についてお話しします。

・第一に、質問の意味が読み取れているか?「日本語なら」答えられるのか?

題の通りです。これは英検のWriting試験にも通じる話なのですが、書いた英文の内容や文法ミス、スペルミス以前の問題で、自分の書いた解答が質問の内容と噛み合っていないと大幅な減点をされてしまうことがあります。

例えば、「紙の本に取って代わり電子書籍が普及しているが、あなたはどう思うか?」という質問に対し、「活字を読むのは目が疲れるので嫌い」と答えた場合、×になってしまうでしょう。

ここでは「紙の本」と「電子書籍」の差異について聞かれているのであり、電子書籍に賛成であれば「たくさんの本を持ち運ぶのが簡単」「紙の本は劣化してしまう」などの意見が挙げられます。逆に反対であれば、「電子書籍を読むための媒体が高額」「紙の本のページをめくる感覚が好き」などの意見が挙げられるでしょう。

さすがに例が極端だったかもしれませんが、日本語だと気づくこのような違和感も英語になるとあまり気づかないこともあります(もっとも、「書ける英文」を書いた結果質問と解答がズレてしまった、というのが一番よくあるパターンなのですが)。

 

その他、気をつけること

・時間配分に気をつける

これは言うまでもないことではあるのですが、時間配分に気をつけて解くことを意識しましょう。

国語に関しては大問3つで90分なので、単純計算すると大問1つあたり30分時間が取れますが、実際は古文を15~20分程度、文章の短いほうの現代文を20~25分程度で終わらせ、残りの時間を文章が長いほうの現代文と見直しに割くことができると理想的だと思います。

名市大の現代文は片方がもう片方よりも圧倒的に文章量が多いので、個人的には先に文章の短い現代文、古文を一通り終わらせてから文章の長い現代文に移行できると少し気が楽なのではないかと思います(解き方に関しては個人差があると思うので、自分に合った解き方を模索してみてください)。

また英語に関しては大問4つで120分なので、単純計算するとこちらも国語同様に大問1つあたり30分時間が取れますが、実際は自由英作文にかける時間を15~20分程度におさえ、残りの長文3題についても体感の難易度(読みやすさ/読みにくさ、頑張れば解けそうな問題か否か)でかける時間を調整できればベストだと思います。

 

・解けそうな問題から解いていく

これもありきたりな内容で申し訳ありませんが大事なポイントのひとつです。

字数無制限の記述問題が大半を占める名市大の国語でも、漢字の読み/書き問題、波線部の現代語訳問題など、比較的解きやすい問題も存在します。

英語でも、空欄に入る単語を選ぶ問題や、下線部とほぼ同義の単語を選ぶ問題などは比較的解きやすいでしょう。

また記述問題の中でも、「これは少し考えたら書けそうだ」「これは長い時間を取って整理しないと難しそうだ」など、体感難易度に差があると思います。書けそうなものから順に書いていきましょう。

入試において、「他の人が解けない問題を解くこと」よりも、「他の人が解ける問題を落とさないこと」のほうが大切です。

 

校舎長より

いかがだったでしょうか、今回は武田塾春日井校の元生徒で、名古屋市立大学に逆転合格を果たしたO先生の書いた記事を読んでいただきました。

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