受験生のみなさんこんにちは武田塾春日井校です。
本日は、塾生や受験相談にこられた方の勉強法の相談事で
重ねることがありましたので、ここで取り上げて、
皆さんと共有していこうと思います。
誤った英文解釈法5選!
和文の丸暗記
学校の定期テストで本文の和訳を覚えていって辛くも点数に結び付けたという経験をお持ちの方は多いのはないでしょうか。ネットを探してみると、本文を和訳をしてあるサイトが複数見つけられます。確かにまだ、自力で訳す力がついていない場合は初めのうちに頼ってしまうことは共感できるところはあります。
でもそういった和訳暗記の勉強はそのぐらいにしておきましょう。出題される英文があらかじめ決まっていることへの勉強法であれば、和訳暗記の勉強法はお役に立てる場合があります。ところが初見に出てくる英語長文の解釈を行うといった場合には、和訳の暗記では乗り越えられませんよね。例えば下のような英文が出てきたとします。
(訳)
サッカーが世界で最も人気のあるチームスポーツであることは疑う余地がない。ヨーロッパ、アジア、南米、そしてアフリカ中で、何十億もの人々が子どもの頃にはサッカーをしていて、生涯にわたってサッカー観戦に興じる。4年に一度開催されるワールドカップは、世界で最も人々が楽しみしているスポーツイベントだ。しかし、アメリカ合衆国の国民はこれまでにずっと例外であった。
上のような英文をはじめて目にする場合、何を暗記して試験に臨みますか。頼りにしていた和訳はありません。それまでに積み上げてきた語彙力、英文法力、英文解釈力を利用するしか手はないのです。
上のような和訳が自力でできるようになるためには、下に上げる英文解釈ができなければなりません。
出てきている語彙についていえば難しいものは見られません。
ところが英文法の面から見ると、「that」の正体を的確に言い当てることができるでしょうか。答えから言うと「同格」のthatになりますし、「同格」という定義も知っていなければなりません。そういった知識を予め脳に記憶させておく必要があるわけです。
さらに英文解釈の面からは〈〉や()、□で単語や節が区切られています。さらに、下線部ではSとかS’、V、V'、C’を用いてこの1文が第〇文型であることの説明が加えられています。
参考:「関正生のThe Rules英語長文1(入門基礎)」
訳に頼って解釈してしまう
「訳に頼って解釈してしまう勉強法」もこの時期にやりがちな誤った勉強法です。
正しい読解の手順は、①構文分析・理解、②単語訳の確認・理解、③英文読解の流れで行うことを参考書では説明してくれたいます。ところが「訳の暗記」のところでもふれましたが、わからない英文に遭遇してしまう①で訳に頼ってしまいがちな人がでます。訳を読んだ方が断然に早いからです。そこで自分で考えることしないラクな勉強法を身につけてしまいます。ラクな勉強法を身につけてしまうと人の脳はラクな方をえらびますから、そのラクな状況からあえて抜け出そうとはしません。
結論として、どんなに英語長文の勉強をすすめてもラクな勉強法はあなたに初見で英文を読ませてくれる力をつけさせてはくれません。
長文の下線しか解釈の確認をしない
長文読解問題に取り組み始めると「訳しなさい」など設問のある英文の解釈には時間をかけて解釈まで行ったうえで読解に入る方がほとんどです。ところが、その他の下線が引かれていない部分には全くノーマークな方が見られます。
武田塾の「特訓」と呼んいる個別指導の時間に下線部ではなく、他の内容に理解に関りが深い英文についての説明をさせます。そうすると、指定した英文の概要は単語の訳から把握できていると感じるのですが、細部にわたって構造悪の説明をさせみると関係代名詞の省略が見抜けていなかったり、SVCがSVOだと思い込んでいたりするようなことが起きています。
入試での英語長文を読解していくことは制限時間が加わることで部分的には概要だけ把握していかざるおえません。しかし、英文の伝えたい内容を読みとるには現在の段階では「精読」(1文1文丁寧に解釈・理解)するべきなのです。
カッコの種類がグチャグチャ
今回その英文の1部を利用させていただいている「関正生のThe Rules英語長文1(入門基礎)」の中でも句や節を表示する際に各種のカッコが使用されています。
名詞句・名詞節:〈 〉とんがりかっこ
形容詞句・形容詞節:[ ]しかくかっこ
副詞句・副詞節:( )まるかっこ
上にあげたように、英文内のある特定の箇所に指定したカッコを使用しています。
このカッコの使用が適切に分けていない方が、そのノートを見て一定数みられますので、共有します。
必ずしも上にあげたような指定したカッコを使用する必要まではません。しかし、マイルールとして名詞句・名詞節には〈 〉などのルールを敷いておくと自分の英文解釈の勉強でたどった後が容易に確認できます。また、自分がよく間違いがちな構文解釈についても明らかになって改善しやすくなった例が何例もあります。
SVOCを振ることが目的化
高校のコミュ英の授業中でもよく見られる光景です。英語の先生が、指定した英文にSVOCを振って説明してくれたりすることが往々にあります。
主語や動詞、補語、目的語を記号化してその英文中でのそれぞれの関係を明らかにする方法ですから、とても大事なことです。
しかし、このSVOCを英文に振ることが目的になってしまっている人が見られます。SVOCを振ることだけで終わってしまっていた場合、本来の目的である英文読解に至らないケースが起こってしまっています。
こういったSVOCにとらわれてしまっている人は、SVOCが飽くまで通過点でしかないことの再任認識をお願いします。
まとめ
本日は、「誤った英文解釈法5選!」について取り上げ、その問題点と対処法についてお伝えしました。
・和訳の丸暗記
・訳に頼って解釈してしまう
・長文の下線部しか解釈の確認をしない
・カッコの種類がグチャグチャ
・SVOCを振ることが目的化
英文解釈や長文読解で成果が出ない状況にあるときには、上のどれかに当てはまっていることがあります。いまは、まだ基礎力をつける期間ですから先を急がず、順を追った勉強を心がけてください。
武田塾春日井校では、勉強法の無料受験相談を行っています。
本日取り上げたような構文解釈力をつけるにはどういった勉強をしていけばいいのかなど、
勉強法の具体的な悩みにもこたえていきます。
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