福岡大　日本史選択の方必見！！　問題の傾向と必要な勉強法について

はじめに

皆さんこんにちは、武田塾春日原校の有村です！
今年も残すところ二か月半となりました。　

なかなか成績が伸びずに悩んでいる人や本番までに入試問題が解けるレベルに達するか不安な人が多いと思います。

今回は福岡の私大といったら、おそらく一番に名が挙げられるであろう。福岡大学の日本史の入試問題の傾向と対策方法について書いていきたいと思います。　よろしくお願いします！！

出題形式と出題内容

　例年、各日程とも4つの大問で構成されています。44問の小問で、選択式問題32問と、記述式問題12問からの出題となっていて、試験時間は70分です。
　選択問題については、空欄補充や正文・誤文選択のほかに、文中下線部の正誤判断および訂正語句の選択や、問題文と関係の深い語句の選択など、複雑かつ多彩な形式があり、選択肢の中に正答のない場合（「該当するものがない場合には、...を記入せよ」という形式）もあります。

　出題内容に関してですが、時代別では、原始・古代・中世・近世・現近代からのほぼ均等に出題されることが多いです。個別にみると、特に出題頻度が高いのは、奈良・平安・鎌倉・江戸・明治時代であるが、近年はほとんどの日程で戦後史が出題されており、注意が必要です。
　分野別では、政治史を軸に、法制・外交・経済・産業・文化などが幅広く問われています。個別の知識の深さよりも、知識の広さが求められる傾向があり、過去には史料問題も出題されています。

難易度について

　ごく一部に難問が含まれているものの、全体的には教科書以上の内容の設問は少なく、教科書レベルの知識を問う問題が中心となっています。なので、例え、難解と思われる問題にあたってしまっても、消去法を用いれば案外簡単に正解にたどり着ける問題もあります。多彩な問題形式に惑わされることがなければ、教科書の知識に十分に太刀打ちできるので、用語の選択問題を素早く解答し、短文の正誤判定問題に十分な時間と集中力を割きたいところです。

対策とおすすめの参考書

１　徹底的な教科書学習
　　まず教科書を徹底的に読み込み、太字の重要語句は正確に漢字で書けるようにしておきましょう。本文だけでなく、教科書にある視覚資料・地図・グラフやそれらの説明にもしっかりと目を通して理解を深めましょう。
　また、教科書ではあまりに無機質なので全体像をつかみにくいと思う人には、「一度読んだら忘れない日本史の教科書」などを参考書として用いると、簡単な図で対立関係や、制度や改革についてつかむことができるのでオススメです。
　ですが、一冊の教科書のみだと、どうしても取りこぼしが起きてしまいます。歴史用語を広く収載している「日本史用語集」などの用語集を参考書として併用することをお勧めします。教科書を絶対的に、そして精密に学習することで、基本的な問題を落とさないようにすることが何よりも大切です

２　補足的学習
　　史料問題対策としては、「諸説日本史資料集」（山川出版社）など、定評のある資料集をしっかりと読み込みましょう。決して、マニアックな参考書を買う必要はありません。

３　実践的学習
　　「日本史B一問一答」のような手軽な問題集を通して、軽い問題形式のものに触れていき、簡単なものならばすぐさま答えを出せるレベルまでに詰めましょう。その後に、「福岡大学の赤本」を使って出来る限り多くの過去問に触れ、傾向・内容・特色などを自分なりにも研究しておきましょう。また、問題を解いていく際に、解答と問題を照らし合わせて最低2回はチェックするなど見直しの習慣をつけることによって記号の書き間違え等のケアレスミスを確実に無くしていきましょう。