【受験戦略】九州大学合格に向けて③　―「英語」の概略（2021年ver.）

九州大学合格に向けて③　―「英語」の概略（2021年ver.）

こんにちは。

武田塾春日原校の宮田です。

本日は、
『九州大学合格に向けて③　―「英語」の概略（2021年ver.）』についてご紹介していきます。

・九州大学の受験を検討している。

・九州大学を志望しているが、学習の進め方で迷っている。

そのような方々にお読みいただければ幸いです(^^)

九州大学の「英語」について

①　九州大学の「英語」（前期試験）の概略

1.　試験時間と大問数

・試験時間：120分

・大問数：５問

昨年と英文の量は同程度である。問題傾向は読解・英作文問題のどちらも変化が見られた。
読解の大間3つの設問が全て英文になり、問1.2は日本語、問3は英語で解答する形式となった。選択問題が無くなり、全て記述式の問題になった。英作の大問5は和文英訳問題ではなく、表を説明する問題になっている。

（「2021年度九州大学英語（前期）概評」　代々木ゼミナールHPより）

2021年度の九州大学の英語（前期）は、従来の問題傾向と異なるものでした。

試験時間や大問数、大問の構成はこれまでと同じでしたが、特筆すべき変化としては、以下のようなものがありました。

①　大問1～3の長文読解問題の設問がすべて英文に。

②　記号選択問題がなくなり、すべて記述式の問題に。

③　大問5が和文英訳問題から図表を説明する問題に。

①については、虚を突かれた受験生の方もいらっしゃったかと思います。

これまでの日本語の設問がすべて英文になったことで、全体としての文章量はふえましたが、これまでとの問われ方に差はありませんので、さほど問題はないかと思います。

つづいて②です。これまでも、大問1～3の長文問題は、記述問題が中心であり、記号選択問題の出題はごく一部でした。しかし、記述問題のみの出題になったことで、より解答に時間を要するようになりました。また、難解な設問も散見され、時間内で納得のいく答案を作成することが難しくなったという印象です。

③です。過去10年以上にわたって出題されていた和文英訳問題がなくなり、図表の内容を約70語で説明する問題に変わりました。

2021年度の各大問のテーマは、つぎのとおりです。時事的な内容をあつかった大問も見られます。

大問1（長文読解）：「イナゴの大量発生」

大問2（長文読解）：「大手テクノロジー企業と監視資本主義」

大問3（長文読解）：「女性と施設の猫」

大問4（自由英作文）：「オンライン教育の強みと弱み」

大問5（自由英作文）：「米国の大学に入学した国別の人数の変化」

2.　アドバイス

読解量が増加しても対応できるよう早く解く訓練を積んでおきたい。記述量の多い説明問題の比重が大きいため、設問をよく読んで的確に解答する癖をつけておくことも不可欠である。問題数や設問形式の変化も時々見られるので、最初に全体に目を通して最適なペース配分を考えることも習慣づけておきたい。また、英語入試は変化の真っ只中にあるので会話表現や英問英答式といった出題形式にも対応できるよう、様々な種類の問題に触れておきたい。

※太字部分は筆者によるもの

（「2021年度九州大学英語（前期）概評」　代々木ゼミナールHPより）

2021年度は、旧来のセンター試験から、共通テストに移行した年度でした。

それに伴い、各大学も入試改革に積極的に取り組んでいるところが多いようです。

九州大学の英語もそのひとつであり、今後は、「会話表現や英問英答式」といった、より時代の要請に応える問題がふえてくることも予想されます。

受験生は、これまでの過去問で演習を重ねつつも、今回の大問5のような図表説明問題への対策もおこなう必要があります。