こんにちは!武田塾香椎校です!
香椎校の記事の中でも、好評を頂いているのが大学対策シリーズ!
それぞれの入試で高得点を取った講師が書いており、
自信をもって推せる内容です!
今回は、香椎校在籍の担当数学講師である、
坂口先生(九州工業大学情報工学部)に
九工大数学の対策について書いてもらいました。
坂口先生は、九工大の傾向と対策をしっかり分析して、
合格した九工大入試のスペシャリスト!
坂口先生が実際に受験で分析して書いた記事ですので
是非勉強の参考にし九工大合格を掴み取ってください!
ぜひ最後までご覧になってくださいね!
九工大数学の最新傾向と対策ー問題形式や時間配分は?
早速ですが、九工大数学の構成と配点について見ていきましょう!
九工大数学の構成は?時間配分はどうする?
問題の構成ですが第1問~第4問までの大問4問構成となっています。
各大問に小問が設けられており、誘導形式になっています。
解答時間ですが、120分となっています。
やや時間があるので大問1つにつき30分程度かけがちですが
九工大の数学は単純な解法暗記では解けない一捻りある問題が出題されることも多く、
得意不得意によって回答時間にばらつきがでることが多い問題構成になっています。
したがって時間配分は最初に各大問に目を通し自分の好みに合わせて
回答時間を長くとる大問を決めるといいでしょう。
加えて、九工大の数学では微・積分法をよく出すので計算ミスの確認をとる時間なども考えておきましょう。
九工大数学の配点は?共通テストと2次試験の配点は?
配点ですが、学部によって少しずつ異なるため、
ここでは代表として、
九州工業大学情報工学部情工2類の配点を見てみます。
九工大の試験は、
共通テストが800点、2次試験が800点の合計1600点満点となっています。
そのうち数学の配点は
共通テストでは150点、2次試験では400点です。
これは全体の約35%を占めています。
そのため最優先に勉強することをお勧めします。
九工大数学の2次試験の難易度は?
九工大の2次試験の難易度は標準といった難易度です。
問題自体は標準レベルですが、思考力や論理力を問う問題が多いです。
九工大数学の最新傾向と対策ー分野ごとの対策は?
九工大数学のおおまかな大問ごとの特徴は、
大問1…微分法&積分法
大問2…微分法&積分法
大問3…ベクトルor複素数平面
大問4…数列or確率
といった出題パターンがオーソドックスです。
大問1・2は微・積分法を出すのが例年の傾向なのでこれは変わらないと思います。
大問3・4は年によって出される題材が違います。
よく出る分野として、ベクトル・数列・確率・複素数平面となっています。
九工大数学の傾向と対策ー微分法・積分法
九工大の数学で必須の微分法と積分法!
微分法では、関数の増減・接線・極値などを求める問題が多い傾向。
積分法では、定積分の計算・面積・回転体の体積を求める問題が多い傾向。
よく出る問題は上のものですが、
数列の極限・三角関数・指数対数の計算を基礎知識として理解できているかを小問の中で問われます。
〇対数計算のルールや底の変換公式
〇倍角の公式や和積・積和の公式
などをすぐ答えられますか?
即答できなかった人はすぐに確認しましょう!
即答できないにしろ自分で公式を導出できるようになっておきましょう!
九工大数学の傾向と対策ー確率&数列
次は確率と数列です。
確率では、反復試行の確率・条件付き確率・確率と漸化式などを求める問題が多い傾向。
確率の問題なので当り前ですが問題文章がやや長くなっています。
問題文の整理をしっかりしていかないとうまく誘導に乗れません。
また、条件付き確率は非常によく出るので苦手な人はしっかり復習しておきましょう。
数列では、確率の問題と絡めて出題したり、極限を問う問題が多い傾向。
数学Bでの基礎的な公式やシグマの意味、使い方はもちろん覚えておかなければなりませんが
数学Ⅲでの数列の極限の範囲の対策もしておかなければなりません。
数列の極限は、問題に慣れが必要な単元です。
はさみうちの原理や無限等比級数など一度やったことがないと
解説の内容が理解できても自力で方針を立てられるようにはなりません。
そのため、早めに学習を進めて問題演習に時間を回しましょう。
また、数列に限らず数学的帰納法を用いた証明問題が出ることもあるので忘れずに取り組みましょう!!
九工大数学の傾向と対策ーベクトル&複素数平面
ベクトルでは、基本をもとにした問題が多く出題されます。
内積の計算、垂直条件、平行条件などを利用した問題が多いです。
なのでベクトルはまず基本問題を着実に解答できるようになりましょう。
そのあと、やや難しい問題を解いてどこで垂直条件や平行条件が使えるかなどを確認していきましょう!
複素数平面も同様に基本をもとにした問題が多いです。
極形式をもとに偏角や大きさを考えたり、回転移動を考えたりする問題がほとんどです。
こちらも基本問題を着実に解答できれば九工大の問題に対応できる能力は身につくと思います。
複素数平面は大半の人が苦手とする範囲ですが、
九工大の複素数平面はそこまでひねった問題を出すことがないので基礎をしっかりと修得すれば比較的点数の取りやすい単元になるのでおススメです。
九工大数学の最新傾向と対策ー勉強法とおすすめの参考書は?
九工大数学の勉強法ですが
現在の学力や学校での進捗によって
効率の良い勉強の仕方は異なります。
なのでパターン別に勉強法を紹介します!
学校が進学校で基礎などは固まっている人の場合
①基礎事項・基礎問題の反復
基礎が固まっている人は基礎問題精巧や学校で配られるプリントなどを使って
基礎に穴がないかの確認をしておきましょう。
②問題演習を積む
定期試験前に傍用問題集の試験範囲の分野を最後まで解きましょう。
ここでは、
必ず自分で解答をかけるようにする!
状態にすることが大切。
つまり、初見で解けない場合は解けるまで解くを繰り返す
ということを絶対にしてください。
③『数学重要問題集』で演習を積む
長期休暇や暇な時間を利用し、
『数学重要問題集』の、傍用問題集で解き終わった範囲のA問題を解き進めましょう。
こちらも、解けない問題は解けるまで解くことを徹底してください。
高得点を狙うためには
高2の終わりまでにA問題が終わっておくと理想的です!
④『数学重要問題集』発展問題まで解けるようにし、過去問演習
高3の夏休みまでにB問題まで完璧にしておきましょう。
こうするとかなり余裕が生まれます。
その後、赤本を10年分くらい解きましょう。
学校の進度が標準的ないし、数学の内容がまだ身についてない人の場合
まず絶対にしなければならないのが、
講義系の参考書を使って、
暗記内容を自分でインプットすることです。
①基本事項の理解と暗記
講義系の参考書を使って内容を理解しつつ、読みながら練習問題を解きましょう。
おすすめの参考書は、
〇『初めから始める数学』
〇『数学入門問題精講』
②問題集を同時並行してみる
講義系の参考書の内容が理解でき固まってきたら、実際に問題を解いてアウトプットしてみましょう。
問題を解いてアウトプットするときに意識することは
・初見で方針を即座に言えるか
・間違えた問題はなぜ間違えたかを自分で理由が言えるか
・もう一度解答の流れを自分で説明できるか
などです。
③『数学重要問題集』or『Canpass数学』を解いてみる
基礎的な問題が解けるようになってきたら応用的な問題・入試レベルの問題に挑戦してみましょう。
基礎をどう応用しているかや、頻出問題やよく出る形式などに慣れるという意味で上記の参考書を使って勉強しましょう。
数学重要問題集はA問題、Canpass数学は星2つまでを高3の夏までには終わらせておきましょう。
時間がある人は、これらの参考書の発展問題にも取り組むとなおいいでしょう。
④九工大の赤本を解く
共通テスト後に赤本は10年分ほど解きましょう!
時間が残されていない人の場合
①苦手な分野のスクリーニング
『数学基礎問題精講』を1ヶ月程かけてすべて解き、
解けない分野をあぶりだしましょう!
あぶりだすだけでは勿体ないので解けない問題は、
何度かやって解けるようにしておくことをおすすめします!
②苦手分野の演習を積む!
あぶりだすことができたら、その分野がいわゆる「苦手分野」。
そこの範囲を基礎から固めることが必要です。
『入門問題精講』と『基礎問題精巧』を使って
1、2ヶ月かけてみっちりやり直すことをおすすめします!
③『数学重要問題集』で網羅的に演習!
全範囲の[数学重要問題集』のA問題を2.3ヶ月かけて固めましょう。
時間があればB問題にも取り組むことをおすすめします!
④九工大の過去問演習!
共通テスト後に赤本を10年分解きましょう!
九工大化学対策ー対策のポイント!
ここまでをまとめると、
・知識がないが時間がある場合は、
講義系の参考書で知識を入れながら基本的な問題を数学基礎問題精巧で解く
・知識があるが時間がない場合は、
数学基礎問題精講を一通り一周して基礎を確認
・知識も時間をある場合は
数学基礎問題精巧、数学重要問題集orCanpass数学
の順で時間をかけてを完璧にする。
・どのケースにしても
最終的に数学重要問題集orCanpass数学を完璧にして、赤本を10年分解く事が大事
まとめー二次試験数学の最新の傾向&対策!
今回の記事では、まず九工大数学対策として、
九工大数学の構成や配点、出題傾向について確認しました。
その後、どういった参考書がおすすめか、どういった対策が有効か、
について解説しましたね!
今回の記事のように、武田塾香椎校では、
九工大数学で高得点を取る!というゴールから逆算し、
どういった対策をしていくかを、生徒一人ひとりに合わせて徹底的に計画を立てます。
今回紹介したのは、九工大数学対策の一部ですので、
「九工大数学対策についてもっと詳しく聞きたい」
「九工大に現役合格するために今何をすべきかききたい」
「勉強の計画を立ててほしい、集中できる環境が欲しい」
などございましたら、ぜひ無料受験相談にいらしてください!
ちなみに香椎校は、九工大情報工学部の講師が1名、
その他にも九大医学部医学科の講師が3名、九大の文系学部、理系学部の講師が所属し、普段の勉強をサポートしています!
基礎からステップアップし実力をつけたい方におすすめの塾ですので、
ぜひお気軽にお問い合わせください!
※現在好評により、受験相談実施枠に制限を設けております。
応募後は校舎より日程調整のお電話をさせていただきます。
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