こんにちは!武田塾香椎校です!
理系就職の中で人気上昇中なのが、薬剤師!
薬剤師になるためには、6年制の薬学部を卒業する必要がありますが、
九州だけでも国立が3大学、私立が6大学と、
どの大学の薬学部を選べばよいのか、迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は九州にある全薬学部について、
それぞれの入試や、国家試験合格率、留年率、学費についてまとめ、
ランキング形式で発表!
文部科学省が行った調査に基づいてデータを出しているため、
客観性が担保されているはずです!
ぜひ志望校選びの参考にしてください!
※薬学部全般について解説した記事はこちら!
国立&私立の薬学部、どう違う?難易度、学費、偏差値等から分析!
1九州の薬学部、私立大学と国立大学の違いは?学費、偏差値etc
薬学部は、私立と国立での違いが大きい学部です。
まずは、私立と国立の違いについてまとめましょう。
違いは、大きく分けると以下の3つ。
①学費
最も大きな違いは、学費です。
国公立の場合、6年間の学費はおよそ300万円。
一方私立大の場合は、6年間の学費が1000-1500万円と、
およそ3倍程度は高くなることとなります。
②受験難易度
一般に、国公立薬学部のほうが受験難易度は高くなります。
国公立のほうが一般に偏差値が高いことに加え、
〇共通テストの受験が必須、
〇5教科7科目の対策が必要(私立は3科目)、
〇数学Ⅲまで必要(私立は数2Bまでが多い)、
〇前期入試と後期入試の2回しかチャンスがない
ということが主な理由です。
そのため、私立大学を安全校(滑り止め)にし、
国公立の薬学部を受験する、という人が多い印象。
③国家試験合格率
国家試験合格率については、後述しますが、
見かけの国家試験合格率と、
実質の国家試験合格率を考える必要があります。
というのも、主に私立大学において、
国家試験に合格する学生しか受験させない(それ以外は留年させる)
という現状が、文部科学省の修学状況調査で明らかとなりました。
そのため、数値上は国試合格率が高いけれど、実際は多くが留年している、ということがあります。
これらも考えた、実質の国家試験合格率の場合、国公立に軍配が上がります。
例えば、100人の学年があり、
40人留年し、60人が国家試験を受験したとし、
そして、60人のうち、48人が合格したとします。
すると、大学が発表する見かけの国家試験合格率は48/60=0.80となり、80%ですが、
実質の国家試験合格率は、48%となる、
というような状況が起きています。
さて、国公立大学と私立大学の違いについてまとめたのが、以下の表です。
ご覧の通り、誤解を恐れずに言ってしまえば、
国公立大学は、入試の科目数が多く、難易度が高い分、学費は安く抑えられます。
一方私立大学は、入試を限られた科目で受けられますが、6年間の学費は高くなってしまいます。
2九州の薬学部ランキング、それぞれのデータの見方は?
それぞれのデータの見方について。
このデータは、文部科学省実施の
「薬学部における修学状況等 2021年(令和3年)度調査結果」に基づいています。
退学率
退学率は、2015年度入学生が、2021年の時点でどの程度退学したか、という率です。
例えば、退学率が10%の場合、全体の10%の人は卒業するまでに退学した、ということとなります。
ただし、何年生で退学したか、自主退学か放校か、などはわかりません。
ストレート卒業率(留年率)
これは、2015年度入学生のうち、どの程度の人が留年せずに卒業できたか、という率です。
例えば、ストレート進級率が20%の場合、
留年せずに大学を卒業できるのは、全体の20%のみということとなります(そういう大学は本当にあります)。
逆に、全体の80%は、どこかしらの学年で留年してしまう、という率です。
できるだけ低いほうが、留年をしづらく、留年分の学費出費も抑えられます。
見かけの国家試験合格率
これは、国家試験を受験した人のうち、どのくらいの人が国家試験に合格したか、という率です。
ただし、先述したように、留年によりそもそも受験できないケースもあるのは要注意。
ストレート国家試験合格率
これは、2015年度入学生のうち、どの程度が6年間で無事に国家試験に合格したか、という率です。
通常の6年間で卒業し、薬剤師になれた人の率を指します!
九州の薬学部ランキング!1位から9位まで、データから徹底分析!
ここからは、九州にある9つの薬学部について、
それぞれの項目についてランキングをつけました!
志望校選びの参考にしてください!
九州大学薬学部
大学の合格実績等
退学率:0%(1位/9大学)
ストレート卒業率(留年率):93.3%(1位/9大学)
見かけの国家試験合格率:87.1%(6位/9大学)
ストレート国家試験合格率:86.7%(1位/9大学)
受験関係情報
偏差値:62.5
共通テストボーダー:75%
6年間の学費:296万1000円
言わずと知れた旧帝大、九州大学。
九大の薬学部には、臨床薬学科(6年制)と、創薬科学科(4年制)の2つがあり、
前者が薬剤師国家試験の受験資格が得られます。
大学のキャンパスは九大病院内にあり、非常に立地がいいのも魅力。
1年生のうちは、伊都キャンパスに通う必要がありますが、
2年次以降は病院キャンパスで授業を受けます。
さて、国家試験合格率を見ても、優秀な数字であることは間違いありません。
書いている私も、九大医学部に所属しており、
手前味噌ですが、どんな人にもおすすめできる大学!
ちなみに、香椎校講師には九大所属講師が多くおり、
医歯薬関係の講師も多いため、
ぜひお話を聞きに来てください!
長崎大学薬学部
大学の合格実績等
退学率:5%(3位)
ストレート卒業率(留年率):77.5%(4位)
見かけの国家試験合格率:88.2%(5位)
ストレート国家試験合格率:70.0%(4位)
受験関係情報
偏差値:55.0
共通テストボーダー:71%
6年間の学費:296万1000円
長崎大の薬学部は、歴史が深く、非常に伝統ある薬学部です。
特に、ノーベル化学賞を受賞された、下村脩博士の出身として名高い長大薬学部は、
臨床、研究どちらを志す人にも人気の薬学部です。
ストレート国家試験合格率も高く、おすすめできる大学です。
名門の長崎大にぜひ足を踏み入れてみてください!
熊本大学薬学部
出典:熊本大学ホームページ
大学の合格実績等
退学率:0%(1位)
ストレート卒業率(留年率):91.2%(2位)
見かけの国家試験合格率:89.3%(4位)
ストレート国家試験合格率:84.2%(2位)
受験関係情報
偏差値:57.5
共通テストボーダー:73%
6年間の学費:296万1000円
九州内に薬学部のある大学は、九大、長大と熊本大学の3大学ですが、
この3大学に共通する点は、どの大学も長い歴史がある、ということ。
長崎大と熊本大は、1919年大学令に基づく、全国6か所の旧制医科大学の2つであり、
医歯薬志望者に非常に人気のある大学です。
熊本大学は、そういった背景から、
国家試験合格率が高く、教育課程が充実しているのが特徴。
第一薬科大学薬学部
出典:第一薬科大学ホームページ
大学の合格実績等
退学率:33.5%(8位)
ストレート卒業率(留年率):22.6%(8位)
見かけの国家試験合格率:79.0%(8位)
ストレート国家試験合格率:18.3%(8位)
受験関係情報
偏差値:35
受験科目:2科目
6年間の学費:950万円
福岡大学薬学部
出典:福岡大学ホームページ
大学の合格実績等
退学率:5.42%(4位)
ストレート卒業率(留年率):78.3%(3位)
見かけの国家試験合格率:91.0%(3位)
ストレート国家試験合格率:72.1%(3位)
受験関係情報
偏差値:52
受験科目:3科目
6年間の学費:1164万5210円
長崎国際大学薬学部
出典:長崎国際大学ホームページ
大学の合格実績等
退学率:9.92%(6位)
ストレート卒業率(留年率):64.1%(6位)
見かけの国家試験合格率:83.2%(7位)
ストレート国家試験合格率:55.0%(6位)
受験関係情報
偏差値:40
受験科目:2-3科目
6年間の学費:1165万円
崇城大学薬学部
大学の合格実績等
退学率:8.53%(5位)
ストレート卒業率(留年率):72.9%(5位)
見かけの国家試験合格率:92.0%(2位)
ストレート国家試験合格率:67.4%(5位)
受験関係情報
偏差値:45
受験科目:3科目
6年間の学費:1135万円
九州保健福祉大学薬学部
大学の合格実績等
退学率:30.5%(7位)
ストレート卒業率(留年率):29.9%(7位)
見かけの国家試験合格率:98.2%(1位)
ストレート国家試験合格率:29.4%(7位)
受験関係情報
偏差値:42.5
受験科目:2-3科目
6年間の学費:1239万円
国際医療福祉大学福岡薬学部
大学の合格実績等
なし
受験関係情報
偏差値:45
受験科目:2-3科目
6年間の学費:990万円
国際医療福祉大学福岡薬学部は、2020年度に新設された薬学部です。
もともと、国際医療福祉大学は栃木に薬学部があったのですが、
福岡県大川市に新たなキャンパスを作り、福岡薬学部が新設されました。
そのため、今年度入学した学年が3期生であり、まだ国家試験合格率は出ていません。
ただ、国際医療福祉大学は国家試験対策に非常に力を入れており、高い国試合格率を誇ります。
また、国際医療福祉大学の良いところは、奨学金制度が充実していること。
入試の成績で上位に入れば、学費半減や、学費1/3となる特待奨学生に。
ただ、国公立受験者も特待入試を受験するため、
学費減免には確固たる実力が欠かせません!
しっかり対策しましょう!
まとめ
今回の記事では、九州にある9つの大学について、
薬学部をランキング形式で確認しました。
さて、見ていただいて分かるように、
国家試験合格率が高い大学は、入試も難しい傾向にあります。
逆に言えば、しっかりと対策をし、入試の難しい大学に入れれば、
国家試験合格率も高く、将来的にも安心できます。
今回の記事を読んで、
「第一志望の薬学部に合格するための勉強計画を立ててほしい」
「生物や化学の勉強法を教えてほしい」
「模試の成績が上がらず困っている」
などありましたら、ぜひ無料受験相談にいらしてください!
受験に関する相談、なんでも構わないので、
お気軽にお問い合わせください!
皆さんにお会いできるのを楽しみにしております!
※現在好評により、受験相談実施枠に制限を設けております。
応募後は校舎より日程調整のお電話をさせていただきます。
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