こんにちは!武田塾香椎校です!
今回は、共通テスト対策、世界史について徹底解説!
書いてくれたのは、香椎校の世界史担当講師(本番97点)です!
5月に入り、全統マーク模試や進研マーク模試など、
共通テスト型模試が始まりましたね。
国公立大学を受ける人はもちろん、私立大学を受ける人も、
共通テストで高得点を狙いたいところ。
そこで、最短距離で9割をとる方法や、おすすめ参考書について解説するので、
ぜひ勉強の参考にしてください!
※2022年度共通テスト模試日程はこちら!
【2022年度】模試日程一覧!共テ模試や大学別模試、難易度&範囲は?
共通テスト世界史対策―試験範囲や傾向&難易度は?過去問の平均点は?
まずは、共通テスト世界史について、
出題の傾向や問題の難易度について確認しましょう。
形式としては、
試験時間が60分、
問題数は例年34問程度
となっております。
時間に対し問題数が多すぎる、ということはありませんが、
読解が必要な問題が多いため、最低でも30分はかかるでしょう。
平均点については以下の通り。
直近の2022年は、平均点が65.8点と、高めとなっています。
これは、日本史の平均点52.8(-13.0)を考えると、
今年は世界史選択が有利だったのではないでしょうか。
出題内容としては、教科書で習うありとあらゆる分野が出題されます。
年代としては古代から近現代まで、
地域で言えば、ヨーロッパ史からアフリカ史、
そして、通史から文化史まで、まんべんなく出題されるため、
高得点を狙う場合は、幅広く対策をする必要があります。
共通テスト世界史の難易度は?なぜ難しい?
共通テストは、「思考力・判断力」に重きを置いた試験。
そのため、単純な一問一答形式の知識ではなく、
問題を読んで理解することが求められます。
共通テスト世界史の特徴①―リード文が長い
この点は、以前のセンター試験との大きな違いです。
センター試験までの世界史は、
知識問題がメインであり、一問一答の知識で太刀打ちできました。
また、リード文をほぼ読む必要がなかったため、
早ければ15分で解くことができました。
一方、共通テストは、リード文を読み、
その内容と自分の世界史の知識を結びつける必要があります。
つまり、現代文と同様、本文の内容と合致している選択肢を選ぶ必要があり、
丁寧に文章を読み、必要な情報を抜き出すことが求められるのが難しいところ。
共通テスト世界史の特徴②―資料問題が豊富
資料問題や図表問題が頻出なのも特徴。
例えば、
建物や芸術品の写真から、文学史の知識と結びつける問題
あるいは、グラフが出題され、年号の知識と結びつける問題
そして、人物の回想録から、その人物が行ったことや、出来事について答える問題
こういった、様々なジャンルの資料が取り上げられています。
そして、それらの資料が、
世界史のどの知識と関連するか分からないと解くことができません。
また、複数の資料を融合させた問題が出題されることもあります。
例えば、ナポレオン戦争を題材としたゴヤの絵画と、
絵画の対象となった場所との融合問題が出題されたことも。
共通テスト世界史選択のメリットは?高得点取りやすい?
一方、受験科目で世界史を選ぶメリットですが、
〇広く浅く聞かれるタイプの出題が多いので、理解すればすぐに点数につながる
〇一度完成すれば安定して高得点が取れる
という点があります。
まず1点目の、広く浅く聞かれる、という点ですが、
これは日本史や地理、倫理政経の問題と比較すると一目瞭然。
世界史の選択肢の文章量が、圧倒的に少ないことが見て取れます。
そして2点目の、安定して高得点が取れる、ですが、
これは私の周りも皆言っており、
一度9割に乗せられれば、それから9割を切ることはほぼなくなりました。
また、医学部医学科志望など、理系だが高得点が必要となる場合、
地理ではなく世界史を選択し、満点を狙う人も多くいます。
実際に香椎校の九大医学部医学科の講師も、世界史選択だったそうです。
共通テスト世界史対策―9割を超えるおすすめ参考書ルートと勉強法
さて、ここからは、
一から勉強を始めて、最短距離で9割を取れるようになる参考書を紹介します。
取り組みやすい順に並べているので、
ある程度進められている人は、後半の参考書を見てください!
1.神余のパノラマ世界史
この参考書は、
・古代~近代編
・近現代編
の2冊で全範囲を網羅することができる参考書です。
この参考書の最大の特徴は、
要点がまとまっており初学者でも理解しやすいこと。
カラフルな構成で、どんどん読み進めることができます。
また、難しいところは、図や写真を用いて丁寧に解説されています。
そして各単元の最後には、入試の過去問から抜粋したチェックテストがあるため、
知識が定着しているかすぐに確認できるのも良いところ。
まずはこのパノラマ世界史を読み、全体の流れを理解し、
次に紹介する問題集や一問一答で知識を定着させると効率よく成績を上げられます。
2.時代と流れで覚える! 世界史B用語
この参考書は、赤シートで隠せる問題集で、知識のアウトプットに最適です。
この本の特徴は、
「場所や時代について理解できたうえで、流れを抑えられる」こと。
基本的に見開き2ページでまとまっており、
左側が時代と場所、右側に文章形式の穴埋め問題となっています。
そのため、見開きを完成させることで、
そのテーマについて縦横それぞれからマスターできることとなります。
そして、流れを理解する上で便利なのが、文章の穴埋め形式。
文章を埋めながら読むことで、単純な用語の暗記ではなく、
因果関係を理解しつつ覚えられ、国公立大学の記述試験対策にも繋がります。
まずはこの問題集に載っている用語を覚え、
それぞれの用語について説明できれば、
共通テスト9割は十分に狙える、おすすめの参考書です。
3.世界史マルチトレーニング
この参考書は、2次試験でも世界史が必要な人向けで、
1冊でほとんどの私立難関大レベルまで対策ができます。
受験世界史は、
教科書、図説、一問一答、文化史、年号暗記、地図問題対策、、
など、それぞれのジャンルごとに問題集がありますね。
この「世界史マルチトレーニング」は、この1冊で、
こういった本の対策すべてできるのが特徴。
テーマは全部で58あり、それぞれのテーマが
STEP1…用語の確認
STEP2…地図問題対策
STEP3…年号問題の対策
の3つから構成されています。
58のテーマのうち、1-38までは地域史、各国史がまとめられており、
39以降はキリスト教史や文化史といったジャンルでテーマがまとめられています。
そのため、いろいろな方向から知識が定着させられるのが強み。
そしてこの『マルチトレーニング』の最大の特徴は、
地域ごとに古代から近現代までを縦にまとめていること。
中国なら中国史、西アジアならイスラーム史を、
古代から現代まで一気にまとめている形式。
そのため、教科書と異なる順番で書かれているので、
初学では難しいかもしれません。
しかし、一度「時代と流れで覚える! 世界史B用語」などで通史を確認した後に使うと、
知識を異なる側面から復習でき効果的です。
ただし、完成までに時間がかかるため、
二次試験でも世界史が必要、という人向けです。
4.ハイスコア共通テスト攻略 世界史B
この参考書も、9割~満点を狙うにはおすすめの1冊。
以前出版されていた「9割をねらえ!解決センター世界史!」
という参考書の共通テスト版となります。
その名の通り、今までの3冊とは異なり、完全に共通テストに特化した参考書。
この本は、世界史全体を100ほどのテーマに分けています。
そして、テーマごとに、
用語の確認と、共通テスト形式の一問一答がセットとなっているのが特徴。
すべて赤シートで隠し確認できるのもメリットです。
まずは、用語の確認で基本的な流れについてチェックしたあと、
すぐに共通テスト形式の問題で知識を確認でき
最短で知識を点数に結び付けられます。
これは非常に強い点で、
例えばフランス革命について勉強したとしましょう。
そこで、フランス革命が出題された過去問を探すのは骨が折れます。
しかし、この参考書を使えば、
共通テスト&センター試験で過去出題された、
フランス革命についての問題だけを数十問、網羅的に解けるのが良い点。
もし、入試本番まで時間がない場合は、
この1冊だけを極めることをおすすめします。
実際に香椎校でも、この参考書を用いて勉強した生徒がいましたが、
きっちりと本番9割を超えてくれました。
5.共通テスト予想問題集
多くの予備校から、
共通テストの予想問題集が出版されています。
河合塾の「マーク式総合問題集」
Z会の「共通テスト実戦模試」
駿台の「共通テスト実践問題集」
など。
こういった予想問題集は、
実際に共通テストで出題される形式。
そのため、自分のインプットした知識を点数に結びつける練習ができるので
入試本番前や、模試前などに必ず解くようにしましょう。
また、これらの予想問題集には、最後に直近の共通テスト過去問が載っています。
時間がない人も、予想問題集に取り組むことで一通りの出題傾向は把握できます!
共通テスト世界史対策―勉強のコツは?問題ごとの対策は?
ここまで、おすすめの参考書を紹介しました!
これらの参考書をマスターすれば、9割は余裕で越えられます。
最後に、共通テストの問題種類別の対策についてまとめたので、
普段の勉強の参考にしてください!
1.正誤問題対策
正誤問題は、センター試験の時代から多く出題され、
用語の正確な理解が問われる問題となっています。
そのため、正誤問題の得点率を上げるためには、
普段の勉強から用語の理解に主眼を置きましょう。
例えば、
〇「不輸不入権」とは、どのような権利か?
〇「ウェストファリア条約」の定めた内容は?
〇「正統主義」は、誰が唱えたどのような考えか?
といった内容を、人に説明できるのが理想です。
このように、一問一答で答えを覚えてしまうのではなく、
用語から意味を説明できるようにすると、
飛躍的に世界史ができるようになります!
2.思考力が問われる問題対策
共通テストでは、文章を読んで世界史の知識と結びつける必要があります。
そのためには、普段の勉強から因果関係を理解することが大切です。
良く出題される例としては、次のようなものがあります。
14世紀に従来の封建的土地支配が崩壊したのは(結果)
貨幣地代の浸透、農民一揆、黒死病の流行などにより相対的に農奴の立場が上昇したため(原因)。
この例でば、時代と人口推移のグラフが出され、
14世紀で人口が減っているのはなぜか、といった出題がありました。
こういった因果関係の理解には、先ほど紹介した
「時代と流れで覚える! 世界史B用語」や「世界史マルチトレーニング」が有効です。
穴埋め形式の文章を読み込み、流れを抑えるようにしましょう!
3.資料問題対策
資料問題の対策は、一朝一夕では難しいと思います。
ですが、普段の勉強から意識することで、十分に対策可能。
普段の勉強の際に、図表や資料集を用いるようにしましょう。
特に、文化史の出題は、芸術作品の名前と作者を結び付ける問題など、
図表なしではどうしようもないものがあります。
また、地図問題対策としても、図表は有効です。
講和条約による領土の変化や、
主要な都市の場所(過去にリューベックの場所等出題されたことあり)は、
グラフィカルに理解できる図表を使って理解することをお勧めします!
まとめー共通テスト世界史対策、9割を超える勉強法!
今回は、共通テスト世界史の対策法について紹介しました。
武田塾香椎校では、今回紹介したような参考書を使い、
最短距離で、一気に成績を伸ばす勉強法を教えています!
そして、実際に生徒さんの結果も出ているのが強みです!
「ほかの科目で共通テスト9割を取る勉強法を知りたい」
「まずなにからやっていいか分からない…」
「志望校に合格するためのカリキュラムを作ってほしい」
などありましたら、
ぜひ無料受験相談にいらしてください!
お会いできるのを楽しみししています!
※現在好評により、受験相談実施枠に制限を設けております。
応募後は校舎より日程調整のお電話をさせていただきます。
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